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Daily PLANETS

宇野常寛/PLANETSが毎朝お届けするウェブマガジン。猪子寿之、落合陽一、古川健介ほかたくさんの仲間と未来を考えます。
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2019年1月の記事一覧

男と食 16 | 井上敏樹

男と食 16 | 井上敏樹

平成仮面ライダーシリーズなどでおなじみ、脚本家・井上敏樹先生のエッセイ『男と×××』。今回は、魅惑的な食材である牡蠣についての話題から、若かりし日の敏樹先生の思い出が蘇ります。友達のような彼女のような、微妙な関係の女性とのデート中に占い師に捕まった二人。しかし、敏樹先生はある理由から、急いでその場を切り上げようとします。

「平成仮面ライダー」シリーズなどで知られる脚本家・井上敏樹先生による、初の

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行為と、行為を思惟するシステムーー心の存在を想定する | 井上明人

行為と、行為を思惟するシステムーー心の存在を想定する | 井上明人

ゲーム研究者の井上明人さんが、〈遊び〉の原理の追求から〈ゲーム〉という概念の本質を問う「中心をもたない、現象としてのゲームについて」。今回は、前回登場した「叙述的共同注意」の概念を掘り下げます。注意の共有自体が目的となるにらめっこの不思議や、「ガチ勢」「エンジョイ勢」の関係性を参考にしながら、これまで紹介してきた「学習説」とは相容れない「遊び」の定義について思考を深めます。

中心をもたない、現象

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【対談】五百蔵容×レジー 日本代表はロシアW杯で何を得たのかーーハリルホジッチ以降の日本サッカーを考える(後編)

【対談】五百蔵容×レジー 日本代表はロシアW杯で何を得たのかーーハリルホジッチ以降の日本サッカーを考える(後編)

今朝のメルマガは、サッカー評論家の五百蔵容さんとレジーさんによる、ロシアW杯以降のサッカー日本代表をめぐる対談です。後編では、森保監督の戦い方が今後の日本サッカーに与える影響や、海外クラブが潜在的に持つルーツに基づいた多様性とJリーグの人工性との対比など、サッカーを軸にしながら日本人のあり方についての議論が展開されます。
※この記事の前編はこちら

レジーさんの『日本代表とMr.Children

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戦争と平和の再定義 | 黒井文太郎

戦争と平和の再定義 | 黒井文太郎

宇野常寛が火曜日のキャスターを担当する番組「NewsX」(dTVチャンネル・ひかりTVチャンネル+にて放送中)の書き起こしをお届けします。12月18日に放送されたvol.16のテーマは「戦争と平和の再定義」。軍事ジャーナリストの黒井文太郎さんをゲストに迎えて、非人道的な事態が起きている中東シリアの実態と、超大国のパワーバランスの変化の中で、日本が取り組むべき国際貢献のあり方について議論しました。(

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『もののあはれ』の実装は可能か――「necomimi」作者・加賀谷友典が師・江藤淳から継承した思想(PLANETSアーカイブス)

『もののあはれ』の実装は可能か――「necomimi」作者・加賀谷友典が師・江藤淳から継承した思想(PLANETSアーカイブス)

今朝のPLANETSアーカイブスは、新規事業開発専門のプランナーである加賀谷友典さんのインタビューです。脳波で動く猫耳「necomimi」などの開発を手がける加賀谷さん。一見キャッチーなプロジェクトの先に浮かび上がる、「もののあはれ」という意外な言葉の真意とは――?(構成:構成:稲葉ほたて・池田明季哉)
※この記事は2014年7月9日に配信した記事の再配信です

necomimiの作者は何をつくろ

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與那覇潤 平成史ーーぼくらの昨日の世界 第1回 崩壊というはじまり:1989.1-1990

與那覇潤 平成史ーーぼくらの昨日の世界 第1回 崩壊というはじまり:1989.1-1990

今朝のメルマガは、昨日に続いての連続配信、與那覇潤さんによる「平成史」の第1回をお届けします。昭和最後の年となった1989年は、奇しくも「昭和天皇の崩御」や「東西冷戦の終結」といった歴史的事件が重なった1年でした。それは、保守革新の両陣営における擬制的な「父」の死と、それにともなう抑圧なき時代ーー「平成」の始まりを告げるものでした。

ツヴァイクの「ダイ・ハード」 「昨日の世界」ということばをご存

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【新連載】與那覇潤 平成史ーーぼくらの昨日の世界 序文 蒼々たる霧のなかで

【新連載】與那覇潤 平成史ーーぼくらの昨日の世界 序文 蒼々たる霧のなかで

今朝のメルマガは、與那覇潤さんによる新連載「平成史」です。昭和のような、誰しもが共通して抱く時代のイメージを、最後まで持ち得なかった「平成」。インターネットという巨大なアーカイブを擁しながら、全体像を見通すことができない、晴れ渡りながら同時に霧が立ち込めたような、奇妙な時代のあり方について考えます。

與那覇潤さんの過去の記事はこちら
【対談】與那覇潤×宇野常寛「鬱の時代」の終わりに――個を超えた

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【対談】五百蔵容×レジー 日本代表はロシアW杯で何を得たのかーーハリルホジッチ以降の日本サッカーを考える(前編)

【対談】五百蔵容×レジー 日本代表はロシアW杯で何を得たのかーーハリルホジッチ以降の日本サッカーを考える(前編)

今朝のメルマガは、サッカー評論家の五百蔵容さんとレジーさんによる、ロシアW杯以降のサッカー日本代表をめぐる対談です。日本代表をテーマに、独自の知見と切り口と基づいた書籍を刊行し話題を呼んだ2人が、就任から半年が経過した森保ジャパンの現状をどう捉えているのか。高度かつ複雑に進化し続けている欧州サッカーの潮流と、日本サッカーの今後のあり方について議論します。

レジーさんの『日本代表とMr.Child

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アンドロイドからネオアニマへ | 近藤那央

アンドロイドからネオアニマへ | 近藤那央

宇野常寛が火曜日のキャスターを担当する番組「NewsX」(dTVチャンネル・ひかりTVチャンネル+にて放送中)の書き起こしをお届けします。12月11日に放送されたvol.14のテーマは「アンドロイドからネオアニマへ」。愛玩ロボット「ネオアニマ」の開発者である近藤那央さんをゲストに迎え、従来の〈人間の代替物〉としてのロボット像を乗り越えた先にある、自然の生き物の存在感を抽出した新しいロボットのあり方

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【緊急配信】たかまつなな「お笑いジャーナリスト宣言」(全文無料公開)

【緊急配信】たかまつなな「お笑いジャーナリスト宣言」(全文無料公開)

今朝のメルマガは、たかまつなさんによる「お笑いジャーナリスト宣言」を全文無料公開でお届けします。お笑い芸人としてテレビで成功するために演じていた「お嬢様ネタ」を封印し、かねてよりやりたかった「社会風刺ネタ」に挑戦することを決めたたかまつさん。2月に単独ライブを開催するにあたり、その決意をここに宣言します。

たかまつななさんの連載記事はこちら
『たかまつななの新米ディレクター月報』

 お笑いジャ

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〈間〉を埋める西洋と、〈間〉を楽しむ東洋 | 丸若裕俊

〈間〉を埋める西洋と、〈間〉を楽しむ東洋 | 丸若裕俊

工芸品や茶のプロデュースを通して、日本の伝統的な文化や技術を現代にアップデートする取り組みをしている丸若裕俊さんの連載『ボーダレス&タイムレスーー日本的なものたちの手触りについて』。今回のテーマは時間性です。西洋の定量的な〈時間〉の概念を、伸縮可能な〈間〉として解釈する茶の思想をもとに、喫茶の文化において来るべき第四の波、フォースウェーブのあり方について考えます。(構成:大内孝子)

【お詫び】本

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堤幸彦(8) 『SPEC』(前編)ミステリーから超能力へ | 成馬零一

堤幸彦(8) 『SPEC』(前編)ミステリーから超能力へ | 成馬零一

ドラマ評論家の成馬零一さんが、90年代から00年代のテレビドラマを論じる『テレビドラマクロニクル(1995→2010)』。『ケイゾク』の続編として企画された『SPEC』は、ミステリドラマにも関わらず、本物の超能力者が登場します。それは「謎」が存在する世界の終わり、インターネットカルチャーとニューエイジ思想が融合した、10年代の「圧倒的な現実」の投影でもありました。

テレビドラマクロニクル(199

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【対談】上妻世海×宇野常寛 『遅いインターネット計画』から『制作』へ(後編)

【対談】上妻世海×宇野常寛 『遅いインターネット計画』から『制作』へ(後編)

今朝のメルマガは、文筆家/キュレーターの上妻世海さんと宇野常寛の対談の後編をお届けします。後編は来場者との質疑応答です。対話によって生成される場からは何を持ち帰りうるのか。スケールと距離感から考える新しい都市論の構想。従来的な教養主義がもたらす二項対立を乗り越える〈実践〉のあり方について議論しました。
※本記事は2018年10月27日に青山ブックセンター本店で行われたトークイベントを記事化したもの

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宇野常寛「"絆"なんか、いらない――『半沢直樹』でも『あまちゃん』でも"炎上マーケ"でもなく」(PLANETSアーカイブス)

宇野常寛「"絆"なんか、いらない――『半沢直樹』でも『あまちゃん』でも"炎上マーケ"でもなく」(PLANETSアーカイブス)

今朝のPLANETSアーカイブスは、「ダ・ヴィンチ」2013年2月号に掲載された、宇野常寛によるメディア論をお届けします。2012年に大ヒットしたドラマ『半沢直樹』『あまちゃん』と、そこに象徴される団塊ジュニア世代のメンタリティを読み解きながら、「テレビの時代」の終わりと、「正しい断絶」に基づいたインターネットの新しい可能性について探ります。
※本記事は2014年2月に配信された記事の再配信です。

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