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わかおの日記160

免許合宿のことを面白おかしく書こうと思っていたのだが、秋学期が始まり完全に機会を逸した感じがする。運転が下手すぎて何回も補助ブレーキを踏まれたこととか、応急救護の講習のときにふざけすぎて(ダミー人形の乳首をフェザータッチして遊んでいた)ちょっと話すくらいの仲になっていた他のグループの女子に軽蔑されたことくらいしか書くことはなかったので良しとしよう。

最近は酒ばかり飲んで本当に良くない大学生になりつつある気がする。良くない大学生といっても、そこには彼らが感じている充実すらない。別に女の子と遊ぶわけでもなく、社交的な場に赴くわけでもなく、東京タワーのふもとでただ気の合う友達と飲んでいるだけだ。楽しいけれど、このままでは人間として全く成長しないんじゃないか。まずいなあ。ビールはうまいけど。

アルバム(あるいはEP)を作ろうと思っている。これはなかなかチャレンジングな試みである。もうなにかしら作っていないとぼくのような人間は存在意義がないような気がして、気が狂いそうになる。こないだはじめてリリックビデオを作ったけれど、現実はそう甘くない、ようやっと50回再生されるかどうかのレベルだ。自分が本当に音楽をやりたいのかどうかもわからないけれど、勉強する気がなく、小説も書けず、インカレポエトリも予選落ちとなれば残っているのは音楽くらいのものだ。本当にどうなっちゃうんだろう。最近は「卒業したらどうするの?」と訊かれるたびに、「わからない。野垂れ死ぬかもしれない」と答えている。なんか無頼派っぽくてかっこいいような気がするから。

https://youtu.be/3sG4hsmsxAc

赤羽橋の下を流れる汚い川を魚が泳いでいた。しかも群れをなして。あそこに生き物が生息しているのを初めての目撃したので思わず立ち止まってその魚影を眺めていたが、通勤途中のサラリーマンたちはぼくの様子を一瞥するだけで、興味なさげに通り過ぎていった。社会人は魚になんか興味ないのかもしれない。考えがまとまらない、酒ばっかり飲んでいるからか。



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