マガジンのカバー画像

(大人の)熱海の暮らし方

8
熱海での生活のつれづれ
運営しているクリエイター

記事一覧

(大人の)熱海の暮らし方 〜熱海街灯散歩

(大人の)熱海の暮らし方 〜熱海街灯散歩

何かしらのテーマがあった方が、街を歩くのは楽しい。

例えば、美味しそうなお店を探したり、レトロな建物を巡ったり、面白い看板の書体を見つけたり、いつか住みたい豪邸を探したり、猫と何匹会うか予想を立ててみたり。もちろん、脇目も振らずに距離を稼ぐ散歩だってありだ。

わたしはいつもキョロキョロしながら歩く口。そして今わたしが夢中なのが、街灯探しの散歩。

街灯って、意識して見始めると意外に面白い。街を

もっとみる
(大人の)熱海の暮らし方 ~熱海に来たらこれ食べて

(大人の)熱海の暮らし方 ~熱海に来たらこれ食べて

熱海で食べて欲しいもの。
それは、ずばり、

アジ。

そう、アジフライのアジ、アジのたたきのアジ、アジの干物のアジ。鯵。

熱海でふらりと入った、喫茶店のような洋食屋さんのような、まあまあそれなりか予想以上に美味しいか、どっちに転んでもおかしくないようなお店で、アジフライを食べたときに気がついた。

今まで食べてきたアジフライより美味しい!
身の厚さとふっくら加減。当然味もアジの味がしっかりとす

もっとみる
(大人の)熱海の暮らし方 ~熱海の花火、上で見るか下で見るか

(大人の)熱海の暮らし方 ~熱海の花火、上で見るか下で見るか

熱海に引っ越す、と友人に伝えた時に、よく言われた言葉は、
「家から海が見える?」
「家から花火が見える?」の二つ。

残念ながら、うちからは花火は見えない。ちなみに海も見えない。すまないねえ。

***

それくらい、熱海を代表するもののひとつである花火。
開始時間の遅さ(午後8時20分から)、時間の短さ(20分間)、交通網メタメタ(交通規制、駅の大混雑)という三重苦さえ承知していれば、特段気合を

もっとみる
(大人の)熱海の暮らし方 ~熱海梅園の良さ。もっと気づいて、知って、訪れて!

(大人の)熱海の暮らし方 ~熱海梅園の良さ。もっと気づいて、知って、訪れて!

ホタルを見た。

細い川の上でふわっと小さな光が浮かび、消えて、また他のところで光が浮かぶ。

木の上でぽわんと点いた光を見た瞬間、わたしの中の純情が顔を出して、「クリスマスツリーみたい!」なんてついつい口走ってしまったのだけど、近くで小学生たちが同じことを言っていて。まあ恥ずかしかった。

熱海でホタルが見れるなんて思ってもいなかった。
熱海梅園でホタルが見れるなんて、思ってもいなかった。

*

もっとみる
(大人の)熱海の暮らし方 ~雑草とのお付き合い

(大人の)熱海の暮らし方 ~雑草とのお付き合い

新緑が目に眩しい季節ですね。
我が家の、庭(ともまだ言い難い、敷地。狭い。)も、砂利がまばらにひいてあるはずなのに、なぜか緑が目につくようになってきまして。

緑の正体は、ええ、雑草ですとも。
植えた覚えのない草が。元気に。もりもりと育っているのだ。
駐車スペースなんて、手前はクローバーの黄緑、奥はドクダミの濃い緑できれいなグラデーション。まったくもって不本意。

***

都内のマンションで、ベ

もっとみる
(大人の)熱海の暮らし方 ~熱海で山遊び ートレッキング

(大人の)熱海の暮らし方 ~熱海で山遊び ートレッキング

「あれが初島かあ~」海を眺めているそこのあなた。ちょっと振り向いて。
熱海には、海もあるけど山もあるのです。
今回はトレイルを歩いた、そんな話。

特に山歩きをしなくても、ちょっと歩くだけでそこそこ運動になる程度には坂道を上がってるのが熱海。けれど、山がある以上、ちゃんとした山歩きのコースもあるのだった。

「伊豆の 山歩き 海歩き」というガイドブックに出ているコースを歩いてみたのは、冬、寒く空気

もっとみる
(大人の)熱海の暮らし方 ~観光にお勧めの熱海の建物3選

(大人の)熱海の暮らし方 ~観光にお勧めの熱海の建物3選

そろそろ、熱海に遊びに行きたい、と言ってくる友人たちを、どこに案内するか考えなければいけなくなってきた。

と書きたかったのだけど、残念ながら、それほど友人がいないようでいっこうにそういう申し出はこない。どうしたことだ。

せっかく、熱海のいいところを教えてあげようと思ってたのにさ。ぷんぷんぷんすかぷん。

しょうがないから、そんな日のために温めていたプランはここで披露していくことにしよう。

もっとみる
(大人の)熱海の暮らし方 ~坂と階段との付き合い

(大人の)熱海の暮らし方 ~坂と階段との付き合い

熱海といえば、海、そして山。
その海と山を繋ぐものといえば、そう、それは坂。急坂。急階段。

観光客にとっての、熱海らしい情緒ある景色のモチーフは、生活者になった途端、敵に変わった。
先に何が待ち構えているかわからないような階段が、行く先々で目の前に立ちはだかるのだ。その度に絶望的な気分になるのは仕方あるまい。

溜息交じりに階段を見上げるわたしの横を、軽やかに駆け上がっていく小学生の元気がただた

もっとみる