シカノミエ

そぞろ歩きエッセイスト。 アメリカの国立公園の話を書くつもりで始めたNOTEだけど、コ…

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そぞろ歩きエッセイスト。 アメリカの国立公園の話を書くつもりで始めたNOTEだけど、コロナのせいでアメリカの話は中断中。 代わりに、日本の良いところを。歩いて書くよ。

マガジン

  • (大人の)熱海の暮らし方

    熱海での生活のつれづれ

  • 大人の夏休み工作

    夏休みの工作ーワークショップの体験の話です

  • どたばた引っ越し物語

    2拠点生活を始めるべく引っ越しました。一度に2ヶ所へ引っ越しするのは、いやあ大変だったのなんの。想定していなかったトラブル続出の引越しの記録です。

  • 長岡の花火

    2022年8月 長岡の花火を見に行ったときの話です

  • あの時の北京の空気

    2016年に北京を旅行したときの旅行記

最近の記事

(大人の)熱海の暮らし方 〜熱海街灯散歩

何かしらのテーマがあった方が、街を歩くのは楽しい。 例えば、美味しそうなお店を探したり、レトロな建物を巡ったり、面白い看板の書体を見つけたり、いつか住みたい豪邸を探したり、猫と何匹会うか予想を立ててみたり。もちろん、脇目も振らずに距離を稼ぐ散歩だってありだ。 わたしはいつもキョロキョロしながら歩く口。そして今わたしが夢中なのが、街灯探しの散歩。 街灯って、意識して見始めると意外に面白い。街を歩くときには是非一度、上を見てみることをおすすめする。 特に商店街などでは、その

    • 大人の夏休み工作 ③織物体験でストール作り

      スマホって、ぜったい会話も聞いている。 「痩せたい~」なんて話をすれば、フィットネスクラブの広告が出てくるし、「目の下のたるみが気になる~」なんて話をすれば、美容整形の広告がでてくる。 そこまでは仕方ないと思おう。年齢的に、同世代には平等に出てくるのだ、きっと。けれど、「草刈り用のグッズ」が出てきたときには、ギョッとした。 ちょっとぉ、人の話盗み聞きしないでよ~。スマホ~。 だって、雑草に困ってるという話はしたものの、まだ検索もしてない。だいたい、草刈りグッズを欲しがる人

      • (大人の)熱海の暮らし方 ~熱海に来たらこれ食べて

        熱海で食べて欲しいもの。 それは、ずばり、 アジ。 そう、アジフライのアジ、アジのたたきのアジ、アジの干物のアジ。鯵。 熱海でふらりと入った、喫茶店のような洋食屋さんのような、まあまあそれなりか予想以上に美味しいか、どっちに転んでもおかしくないようなお店で、アジフライを食べたときに気がついた。 今まで食べてきたアジフライより美味しい! 身の厚さとふっくら加減。当然味もアジの味がしっかりとする。 たまたまそのお店が当たりだったのかと思いきや、その後も、出合うアジ出合う

        • (大人の)熱海の暮らし方 ~熱海の花火、上で見るか下で見るか

          熱海に引っ越す、と友人に伝えた時に、よく言われた言葉は、 「家から海が見える?」 「家から花火が見える?」の二つ。 残念ながら、うちからは花火は見えない。ちなみに海も見えない。すまないねえ。 *** それくらい、熱海を代表するもののひとつである花火。 開始時間の遅さ(午後8時20分から)、時間の短さ(20分間)、交通網メタメタ(交通規制、駅の大混雑)という三重苦さえ承知していれば、特段気合を入れずとも気楽に楽しめるのが熱海の花火のいいところ。 しかも、年に一度といわず、

        (大人の)熱海の暮らし方 〜熱海街灯散歩

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        • 早春の長野の健やかさ!
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        記事

          (大人の)熱海の暮らし方 ~熱海梅園の良さ。もっと気づいて、知って、訪れて!

          ホタルを見た。 細い川の上でふわっと小さな光が浮かび、消えて、また他のところで光が浮かぶ。 木の上でぽわんと点いた光を見た瞬間、わたしの中の純情が顔を出して、「クリスマスツリーみたい!」なんてついつい口走ってしまったのだけど、近くで小学生たちが同じことを言っていて。まあ恥ずかしかった。 熱海でホタルが見れるなんて思ってもいなかった。 熱海梅園でホタルが見れるなんて、思ってもいなかった。 *** 来宮駅から歩いて10分くらいのところに、熱海梅園という庭園がある。 さ

          (大人の)熱海の暮らし方 ~熱海梅園の良さ。もっと気づいて、知って、訪れて!

          (大人の)熱海の暮らし方 ~雑草とのお付き合い

          新緑が目に眩しい季節ですね。 我が家の、庭(ともまだ言い難い、敷地。狭い。)も、砂利がまばらにひいてあるはずなのに、なぜか緑が目につくようになってきまして。 緑の正体は、ええ、雑草ですとも。 植えた覚えのない草が。元気に。もりもりと育っているのだ。 駐車スペースなんて、手前はクローバーの黄緑、奥はドクダミの濃い緑できれいなグラデーション。まったくもって不本意。 *** 都内のマンションで、ベランダにハーブのプランターを置いては、わー、ミントとバジルの芽が出たよー、葉っぱ

          (大人の)熱海の暮らし方 ~雑草とのお付き合い

          (大人の)熱海の暮らし方 ~熱海で山遊び ートレッキング

          「あれが初島かあ~」海を眺めているそこのあなた。ちょっと振り向いて。 熱海には、海もあるけど山もあるのです。 今回はトレイルを歩いた、そんな話。 特に山歩きをしなくても、ちょっと歩くだけでそこそこ運動になる程度には坂道を上がってるのが熱海。けれど、山がある以上、ちゃんとした山歩きのコースもあるのだった。 「伊豆の 山歩き 海歩き」というガイドブックに出ているコースを歩いてみたのは、冬、寒く空気が澄んだ日のこと。 歩くのはアウトドア好きの友人夫妻とわたしと夫の4人。 わた

          (大人の)熱海の暮らし方 ~熱海で山遊び ートレッキング

          (大人の)熱海の暮らし方 ~観光にお勧めの熱海の建物3選

          そろそろ、熱海に遊びに行きたい、と言ってくる友人たちを、どこに案内するか考えなければいけなくなってきた。 と書きたかったのだけど、残念ながら、それほど友人がいないようでいっこうにそういう申し出はこない。どうしたことだ。 せっかく、熱海のいいところを教えてあげようと思ってたのにさ。ぷんぷんぷんすかぷん。 しょうがないから、そんな日のために温めていたプランはここで披露していくことにしよう。 今回は、熱海の歴史と文化と建物に少しは興味のある人に薦めたい建築物だ。 入るのに

          (大人の)熱海の暮らし方 ~観光にお勧めの熱海の建物3選

          (大人の)熱海の暮らし方 ~坂と階段との付き合い

          熱海といえば、海、そして山。 その海と山を繋ぐものといえば、そう、それは坂。急坂。急階段。 観光客にとっての、熱海らしい情緒ある景色のモチーフは、生活者になった途端、敵に変わった。 先に何が待ち構えているかわからないような階段が、行く先々で目の前に立ちはだかるのだ。その度に絶望的な気分になるのは仕方あるまい。 溜息交じりに階段を見上げるわたしの横を、軽やかに駆け上がっていく小学生の元気がただただ眩しい。わたしは目的地に行くために仕方なく、粛々と歩を進めるだけだ。戦う気など

          (大人の)熱海の暮らし方 ~坂と階段との付き合い

          二拠点生活始めちゃう?物件探しの長く面白い旅

          千葉がいいと夫がいい 熱海がいいとわたしがいう。 庭でバーベキューができるくらいの広いところ。が夫の希望。 古民家をかっこよくリノベした雰囲気ある家に住みたい。がわたしの希望。 要するに、深い考えはなく、ただただ雰囲気重視。東京と行き来しやすい場所、ということだけが条件だ。ちなみに、どちらの土地にも何の縁もゆかりもない。 二拠点生活がしたい、と夫が言い出したことに端を発する。コロナでテレワークが増えて出社が減ったのが大きなきっかけだ。週末とテレワーク時は都会を離れてみた

          二拠点生活始めちゃう?物件探しの長く面白い旅

          どたばた引っ越し物語 その⑤ 家電と引っ越しとわたし

          2拠点生活をするにあたり、買わなければいけないものが多々あった。なるべく物を持たずに暮らしたいとは思うけど、やっぱりね、難しい。 ぜったいに無いと困るものは冷蔵庫、洗濯機、掃除機などの家電。住処が増える分、一つずつ買わなければいけない。 ヨドバシカメラで一気に見て回った。家電って、壊れるまで売り場に行かないので、自分が知っているのはだいたい10年前の流行り。 そのころは掃除機も、炊飯器も、なんたらライダーのヘルメットみたいなメタリックなごついのが流行っていた気がするが、今

          どたばた引っ越し物語 その⑤ 家電と引っ越しとわたし

          どたばた引っ越し物語 その④ いざ2拠点目へ

          前回の記事から時間が経っているので、ちょっと今までの概要を説明。 その① 2拠点生活を始めるべく、引っ越しをした。2ヶ所の引っ越しを一度にするというのは、準備がそりゃもう大変大変。ぜったい人には勧めない。 その② 1カ所目の引っ越し。ふうっ。そこで、なんと、電気がきてないことが発覚。 その③ どうあがいても、電気はこない。しかたなく、暗闇で一晩過ごした。 ってところです。 *** 続き。 明けない夜はない。 カーテンがないと、日が昇るのが肌で感じられる。 部屋中の

          どたばた引っ越し物語 その④ いざ2拠点目へ

          どたばた引っ越し物語 その③ 暗闇で一夜

          引っ越ししたての部屋の照明に灯が点った。 と思ったのは、強烈な西日が電灯にあたって光っているように見えただけで、まったくのぬか喜びだった。 日が傾くに連れ、だんだんと暗くなりゆく小部屋。 あのね、この時代、電気がこなくて不安なのは、明るさのことだけではないのだ。 冷蔵庫に入れるものをどうしようか問題。 冷蔵庫はすぐに使えると思っていたので、冷凍していたものもそのまま持ってきた。知らない間にじわじわと冷凍庫の中を占領していた保冷剤を、景気よく処分したことが悔やまれる。

          どたばた引っ越し物語 その③ 暗闇で一夜

          どたばた引っ越し物語 その② あれ、新居に電気がきてない…

          快晴で湿度の低い絶好の引っ越し日和。予定時間通りにアリさんたちがやってきた。屈強な働き部隊アリさんと司令塔の細いおじさんアリさん、紅一点のアリさんは女王アリで見守り役かと思いきや、大量の緩衝材を巻いたり解いたり忙しく動いている。 今回は、2拠点への引越しだ。まずは1か所目の荷物搬出。引っ越し屋さんは荷物を1か所目の引越し先に降ろして、再度戻って2か所目の荷物搬出。翌日に2か所目の引越し先に荷物を運んでもらうという手順。 言っておくけど、同時に2か所の引越しなんてするもんじ

          どたばた引っ越し物語 その② あれ、新居に電気がきてない…

          どたばた引っ越し物語 その① 引っ越し準備

          引っ越します、ました 引っ越した。結婚してから、引っ越しをするのは7年ぶり3度目のことだ。今までと違うのは、行き先が2か所ということ。 離婚じゃないです、念のため。 思い付きで、2拠点生活を始めることにしたのだ。都内と、東京から新幹線で1時間くらいのところの2か所で。 勢い大切。あまり考えないこと、もっと大切。まあそれなりに人生経験があるので、どうにかなるというのはわかっている。後先のことは考えず、やりたいことはやった方がいいのだ。Life is short. わたしは

          どたばた引っ越し物語 その① 引っ越し準備

          収穫の秋の長野 ~山の美味しいもの、里の美味しいもの

          秋はいいね、秋はいい。過ごしやすいし、旬の美味しいものも多い。行ってきたばかりの長野もまさしく、美味しいものでできていた。 JAの直売所や道の駅なんて、ブドウに栗にリンゴ等々宝の山でキラキラ輝いていて、そこから出てきただけで両手に大荷物。どうやら今年の秋もわたしは痩せられそうにない。 「収穫の秋」というときめく言葉があるけれど、わたしが今まで知っていたのは、「収穫物の秋」だったと思うのだ。 すでに調理されて、お皿の上でわたしに食べられるのを待っている秋の食材。それをして、収

          収穫の秋の長野 ~山の美味しいもの、里の美味しいもの