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同性婚訴訟に関する札幌地裁の違憲判決(札幌地判令和3年3月17日)についての疑問
はじめに 札幌地裁は、令和3年3月17日に、同性婚を認めていない民法・戸籍法の規定について憲法14条に違反するとしつつ、国家賠償法1条1項との関係では違法と評価することができないために損害賠償請求を棄却する、とした判決を下しました。この判決については、ニュースとしても大きく取り上げられましたので、ご存知の方も多いと思います。
同性婚の是非、すなわち同性婚を認めるべきかどうかについては、色々な思
岡山大学のウーマン・テニュア・トラック・ジュニア制度(WTT jr制度)についての非公式解説(推測含む)
岡山大学のウーマン・テニュア・トラック・ジュニア制度とそれに対する批判 某所で岡山大学のウーマン・テニュア・トラック・ジュニア制度(以下では、公式の略称WTT jr制度を使用します)について問題になっていたようですので、日本の大学の出す文章の分析という観点からこの問題について眺めてみようと思います。なお、私は少なくとも現在は岡山大学と無関係です。
このWTT jr制度について、あるところでは
いわゆる徴用工問題で、韓国側ができること・すべきこと
いわゆる徴用工問題では、日本にできることと韓国にできることでは大きな違いがあります。日本にできることは正直にいってほとんどなく、下手な対応をすれば、それこそ日韓関係を破綻に追いやる可能性すらあるわけです(たとえば、政府として賠償に応じる、企業が賠償に応じることを認める、などをすると、日韓基本条約の見直しや過去にさかのぼっての損害賠償請求すら視界に入ってくるわけで)。
では、韓国はこの問題につ
日本学術会議任命拒否問題に関する肯定派と否定派の意外な共通点
正確には、肯定派(任命拒否は問題ないとする立場)と否定派(任命拒否は問題であるとする立場)の一部に共通点がある、というところです。
それでは、何が共通点なのでしょうか。このことを浮き彫りにするため、まず、否定派と肯定派それぞれの言い分から見てみましょう。
否定派:石川健治先生(憲法学・東京大学)
「憲法が専門の東京大学の石川健治教授は「憲法23条の学問の自由の核心は、学問の専門ごとの自主性を
日本学術会議新会員推薦者除外に関するちょっとした疑問
ニュースで色々と騒がれているのですが、このニュースを見たときの正直な疑問を述べていきます。なお、私自身は、この問題について、少なくとも政府は(後掲③について)もう少しきちんと説明すべきであろう、と思っています。
① これは学問の自由に対する侵害ですか?
日本学術会議に会員として推薦される先生というのは、業績が豊富で、学会でも力のある人である、などとされています。候補者として推薦された松宮先生