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スターバックスコーヒーのコンセプトは、

「 第3の場所 」。

職場ではなく、

家庭でもない、

気軽に集い、くつろぎ楽しめる、

3つ目の場所という価値を

提供するという意味合いである。

スタバはもちろん、

コーヒーも美味しいのだが、

職場や家庭では味わえない空間の魅力

を味わえる場所である。


私は、

場所だけではなく、

人のつながりにおいても、

「 第3の人 」

という存在があってもいいのではないかと思っている。

家族や恋人ではなく、

友達や職場の仲間でもなく、

ホッとできる3人目の存在。

それは決して、不倫等の関係ではない存在。


例えば、悩み事があるとして、

家族や恋人、友達や職場の同僚等に相談できる人もいるが、

自分が属する集団の中で話をすると、

特に人間関係について話す場合などは、

相談する相手自体の評価も、

知らず知らずのうちに、気にしてしまっていたりする。

結局、

ありのままの状態を伝えられなかったり、

下手をすると、

同じ集団の誰かに、

自分の言ったことが漏れてしまう場合だってある。

それに元々、性格的・時代的に「 頑張る人 」の場合は、

関係性のある集団の中では、

基本的に愚痴などを気軽に言おうとは思えないだろう。


でも、

関係性を気にせず、

話せる「 第3の人 」がいれば、

少し愚痴を吐き出して、

リフレッシュして、

明日に向かえることもあるのではないかと思う。

直接的に、抱えている問題を解決してもらえるわけではないが、

遠慮なく話を聴いてもらえるだけで、

だいぶと自分の心の中を整理できることもあると思う。


カウンセリングなど、

専門家のサポートを受ける方法もあるが、

敷居が高いというか、

そこまでしなくても…と思ってしまいやすいし、

専門家にお願いするメリットとして、

もちろん経験や幅広い知識でサポートしてもらえる

安心感もあるのだが、

1時間6000円以上(だいたいの相場)の費用がかかることもあり、

気軽にお願いすることも躊躇してしまいやすいのかもしれない。


私自身もあまり悩みを他の人には言わないタイプだが、

唯一、1人だけ、

悩みを聞いてもらえる存在がいる。

その人は職場関係の人ではなく、

全く違う業種の方で、

また、年齢も違い、

元々友達関係だったわけでもない。

たまたまの出会いで、

悩みを聞いてもらえる関係にまでなれた。

そんなラッキーなことも、

一般的にはあまりないのではないかと思う。

私にはとても価値があると感じられる関係なので、

会う時は、

せめてご飯代や喫茶代等は自主的に出させてもらっている。

少し費用(食事代等)はかかってしまうが、

そんなに高額ではないし、

何より価値を感じているので、

嫌だとは全く思わない。



コロナ禍で、

集団はなるべく控える風潮になり、

人が気軽に集まる機会が減った。

感染者数が落ち着いて、

また集団に戻れたとしても、

今度は、

不必要な集団だったと認識し出したり、

再度、感染者数が高まらないようにと、

個人での動きを貫く方も出てきたり、

ますます個人単位で、

物事を考えていかなければいけない量が増える時代になった。

今後、コロナ以外の別のウイルスなどで、

感染拡大が起こる可能性だってあり、

コロナ禍の教訓から、

ますます個としての備えを求められる時代になっていくと思う。

そう考えると、

人とのつながりにおいても、

今後益々、

当たり前のように仲間と話して、

物事を解決したり、

仲間と話してリフレッシュする機会も、

減っていく傾向にあるのではないか。

ごく少数のつながりだけで

生きていく方も増えていくのではないか。

人とつながることが、豊かな人生になるきっかけを

もらうことができると考える私にとっては、

より、自分で努力して探し求めていかなくては、

気軽に人とつながることができない時代に、

なっていくのではないかと危惧している。


私は今、

「 第3の人 」

という観点から、

1人でも多くの方の、

癒しや救いになれる方法はないか、

気軽に、安心できる存在を見つけられたり、

安心して人とつながることができる場所を作れないか、

色々と模索している。


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