マガジンのカバー画像

読み返す

7
運営しているクリエイター

記事一覧

6/18

ゆでたまごの殻をきれいにむけるとうれしい。ゆでたまごをつくるのは明るい時間帯が多い気が、なんとなくする

元々あまり写真を撮らないわたしにとって、写真を撮るのは見せたい人がいることと、その対象である人の前で写真を撮るのは思い出に残すため、ということのそれ以上でも以下でもなさに気づいてからよく写真を撮るようになった気がする

だから人の撮った写真を見るのは不思議な気持ちになる 不思議でうれしくなる

もっとみる
20231211  ロックンロールのロール

20231211 ロックンロールのロール

外に出ると服に毛玉ができているのを発見した。いつも暗い部屋で過ごしているのだなと気付く。まるで暗い奴だ、そして暗さを人前で開陳してしまうくらいには傲慢だ。米津玄師がむかしブログにて肥満は怠惰で痩身は傲慢、といっていたが本当にその通りだと思う。

雪が降ったら冬、だと地元ではそういうわかりやすい指針があったので関東の12月はわたしにとってずっと秋みたいなものだった。銀杏が落葉していて、それが雪の代わ

もっとみる
【短歌】なってない人間の自暴自棄短歌

【短歌】なってない人間の自暴自棄短歌

下に書かれているのは、陰気な大学生が書いた陰気な短歌20首です。暇なときにちまちま作っていたものですね。
極めて暗い歌ばっかりです。卒業ソングと自己啓発本を忌み嫌うひねくれダメ人間としては、やっぱり文学は暗くないとねと思ってしまうわけです。そう、これは意図した陰鬱さなんですよ。嘘です。心根が暗いのでジメジメネッチョリした歌しか作れません。悲しいね。

恋歌が多いですが全て妄想です。
近年、文学

もっとみる

小説 きみがいなくてさびしかったが別に死ぬほどではない

「きみがいなくてさびしかったが別に死ぬほどではない」という気持ちを歌った歌が流れてきて「なるほどたしかにそのとおりだ」という気持ちになったので電話をすることに。 

『もしもしどうしたの』

「いや、べつに声が聞きたいというわけではないんだ」

『なんなの?』

「なんなんだろうか……」

『それがわかってから電話をかけてくれよな』

 それで電話を切られてしまう。たしかにそうだ。電話をするときは

もっとみる
【超短編小説】怠惰な日の小説

【超短編小説】怠惰な日の小説

「あまりに忘れっぽい」と人に相談したところ、「日記をつけるべし」との助言をもらった。それに従い、4月のあたまから日記をつけている。その日の出来事や買った本の題などを書くようにしているが、日記に書くことが何もないほど怠惰に過ごすこともよくあるので、そういう日は代わりに短い小説を書くことにした。何かやった感も出るし(何もやっていない)、日記帳も埋まる。怠惰ノベルがいくつか溜まったので、noteに放流す

もっとみる
【読書感想文】最果タヒと心象スケツチ

【読書感想文】最果タヒと心象スケツチ

『何を言っているのかサッパリ理解できないまま最果タヒの新刊が出るたびに買っているが、何回読んでも毎度毎度あとがきしかまともに意味がわからなくって宇宙猫フェイス社会主義共和国連邦』が近年崩壊の一途を辿っているのは周知の事実である。かく云う私も隣国の『最果タヒの現代詩? あーあれね、完全に理解してる民主主義人民共和国』に高飛びしたいのだが、我が国は出入国の審査が異様に厳しく滅多な理由がなければビザがお

もっとみる

日記(2023/01/31)

人間は絶滅するのが正しいと、石碑に書いてあるのを読んだことがある。友達ができたら、絶滅ができるように固く手を繋いで 何をしたって離れないくらい固く手を繋いで、ごはんなんか食べるのやめて、2人で選んだかわいいリボンの右端と左端を持ちながら、それをどこに結ぶこともできずに、一緒にゆるやかに絶滅をしていくのがほんとうの幸せなんだって ずっと前に読んだから、ずっと前から知っている。

太陽に目を細めるそ

もっとみる