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20240710 試想中

2024/06/24 研修が終わり始まった在宅デスクワーク生活にもかかわらず、この部屋にはワークできるデスクがない。一人暮らしを始めたとき、炬燵机に座布団という極めて雪国出身的な様式の家具を揃えていたからだ。色々考えた末、座椅子を買った。かなり腰が楽になった。 自分の意思で新しい家具を買ったことがあまりなかったのだけれど、なかなか良い気分になった。自分の生活を自分で好きなようにデザインできる、というのはサラリーのおかげで、それは大人になってよかったことのひとつだ。 そしてラ

20240710 試想中

    20240614 new&be

    僕にはふたつ趣味がある。音楽と文学。前者は現実と向き合っている。後者は現実から逃避している。まったく、なかなかどうしてきっぱり分かれたものだ。 聴こえていた音が聴こえていたように聴こえなくなる。倫理を無視して想像力を過信したひどい言い方なのはわかっているけれど、それを承知で言わせてもらうなら人生の途中で色盲になったみたいだ。まるで音に盲いたみたいだ。少なくとも体験したことのないそんな比喩を持ち出したくなるような、最悪な気分にはなっている。深い海に沈んだここから、どうか浮かび

    20240614 new&be

    20240608 近況

    ・耳がだいぶ回復してきた。相変わらずイヤホンをするとmp3みたいな音質になる(メカニズムがわからないがそうとしかいいようがない不思議)けれども、両耳で聴こえが偏ることはほとんど解消され、日常会話も静かな空間であればそれほどストレスにはなっていない。 真面目な話、もしも音楽が取り上げられてしまったら俺はなんのために生きていけばいいかがこれまでになく切迫した問題として立ち上がってきていた。その日はいきなり明日来るかもしれないし、来ないかもしれない。軸足をたったふたつの鼓膜、ひと

    20240608 近況

    20240525

    入院した。急性中耳炎。聴力がすこぶる落ちていて、いわゆる難聴状態になっている。普段なら内容が漏れ聞こえるはずの数メートル先の会話すらぼやけていて、自分にだけ靄がかかっているような気分になる。至近距離にいても無限に隔たっているくらい遠い。五条悟もこんなにさみしいだろうか。 余程落ち込んでいるように見えたのか(実際かなり落ち込んでいる)、診てくれた医師から、治る病気だからね、と言われて、それはすごくやさしいのはわかっている。でも、完璧になおらなかったらどうしよう、という一抹の不

    20240515 下限値

    喉がいたい。ことごとく喉風邪にやられているので逆になにかのアレルギーかもしれない。今度検査することをかたく誓った。仕事中も結構頭痛くてぼんやりしたまま気分がやや悪く、同期にも挨拶をしそこねてスタスタ最寄り駅まで向かってしまい、その一連の余裕のなさ、余裕のなさとかで片付けようとしている自分の低俗さを発見し、遅延していた電車でくたびれた紳士淑女にもまれながら俺は本当になんてだめなやつなんだと一通り落ち込んだ。 人は誰しも気分で対応が変わってしまったりすると思うけれども、その下限値

    20240515 下限値

    20240514 散らかった部屋

    奥二重の調子が良い。ささやかなうれしさがある。ただそういうものでは埋まりきらないさみしさもあり、手頃な抱き枕を買おうか真剣に悩んでいる。弱みを他人に開陳できるという点ではひょっとすると強い人間かもしれない。ビバ・プラシーボ。 さいきん世界に、他人に、期待しすぎている気がする。例外なく、自分にも。 めげても悄気ても愛してやるにはあまりにこの荒野には誰もおらず何もなく、何もないというのもまた誰かに失礼で、でも本当に誰もいないし何もないんだよな、と、荒野に似た六畳間でそう思って

    20240514 散らかった部屋

    20240510 hahen

    「破損した時、破片が鋭利なかけら又は細片となって激しく飛散することがあります」 そういうふうに生きれたら、そういうふうにいなくなれたらと思った。傷付けられるほどそばにいてくれたら、どんなによかっただろう。あなたの破片ばかり俺は集めて、手のひらを血でぐしゃぐしゃにして、その果てで捨てた気になっている、それでも引っ掻いていった痕はうっすらとのこっている。俺の破片があなたに刺さらなかったことが、また破片になって薄皮を裂く。 それにしても、五月の冗長さは驚嘆に値する。

    20240510 hahen

    20240505 何にだってなれない

    ライブ終えて帰ってきたらめちゃくちゃ落ち込むというか傷付くことがあり、洗面所で蹲ってひたすら落ち込んだ時用のプレイリストを聴く。なんかもうあまりなにも言いたくない、吐露のしようがない。インターネットでお喋りな人間というのは良くも悪くも本当にすごいと思う。 俺はいつになったらバンプのディアマンを聴いて泣かずにいられるんだろう。ひとがくれたプラスよりもマイナスを大きく受け取りすぎるから基本俺はひとりでいたいのかもしれないな、とひとしきり泣いた後で思った。

    20240505 何にだってなれない

    20240425 eve(ry)

    大切にしようとしたことも、大切にできなかったことも、結局あんまり残らなかったけど、でももう大丈夫なんだ。こういうふうにしかやっていけないんだから。 そんなふうに諦めることが、ほんとうのほんとうに芯から諦めることがあって、そうしてなしくずされて時間は勝手に進んでいく。いつもなにかの途中で、それは途絶えるまでずっとだ。近づいて、離れて、名残惜しいなら滲んでしまうまで手を振る。その間にも時間は進んでいく。 憑き物が落ちた心地で起きる朝もあれば、魂が抜け出そうなほど激情を抱える夜も

    20240425 eve(ry)