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こわれていても(『ラストマイル』と「がらくた」についての放言)

映画『ラストマイル』を観た。以下には内容のネタバレを含むので未見の方はお気をつけて。 (2024/08/26 加筆修正を加えました。) 人生のレールみたいなものがあるとすれば…

高橋
5日前
18

escalator

長い長いエスカレーターに乗っている。乗り始めたときのことはもう覚えていないけれど、何回も身体を翻し、乗り継いできたことは確かだ。 その動作はまるで思い立っては引…

高橋
9日前

20240710 試想中

2024/06/24 研修が終わり始まった在宅デスクワーク生活にもかかわらず、この部屋にはワークできるデスクがない。一人暮らしを始めたとき、炬燵机に座布団という極めて雪国…

高橋
1か月前
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#6

高橋
2か月前

卒論くらいしっかりしてまとまった内容のある文章を書いてみたいかもしれない、とさいきんそういう欲がある

高橋
2か月前
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向いてなくない おまじないで呪い

高橋
2か月前

20240614 new&be

僕にはふたつ趣味がある。音楽と文学。前者は現実と向き合っている。後者は現実から逃避している。まったく、なかなかどうしてきっぱり分かれたものだ。 聴こえていた音が…

高橋
2か月前
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20240608 近況

・耳がだいぶ回復してきた。相変わらずイヤホンをするとmp3みたいな音質になる(メカニズムがわからないがそうとしかいいようがない不思議)けれども、両耳で聴こえが偏るこ…

高橋
2か月前
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20240525

入院した。急性中耳炎。聴力がすこぶる落ちていて、いわゆる難聴状態になっている。普段なら内容が漏れ聞こえるはずの数メートル先の会話すらぼやけていて、自分にだけ靄が…

高橋
3か月前
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20240515 下限値

喉がいたい。ことごとく喉風邪にやられているので逆になにかのアレルギーかもしれない。今度検査することをかたく誓った。仕事中も結構頭痛くてぼんやりしたまま気分がやや…

高橋
3か月前
1

20240514 散らかった部屋

奥二重の調子が良い。ささやかなうれしさがある。ただそういうものでは埋まりきらないさみしさもあり、手頃な抱き枕を買おうか真剣に悩んでいる。弱みを他人に開陳できると…

高橋
3か月前
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#5

高橋
3か月前

#4

高橋
3か月前

20240510 hahen

「破損した時、破片が鋭利なかけら又は細片となって激しく飛散することがあります」 そういうふうに生きれたら、そういうふうにいなくなれたらと思った。傷付けられるほど…

高橋
3か月前
1

20240505 何にだってなれない

ライブ終えて帰ってきたらめちゃくちゃ落ち込むというか傷付くことがあり、洗面所で蹲ってひたすら落ち込んだ時用のプレイリストを聴く。なんかもうあまりなにも言いたくな…

高橋
3か月前
1

#3

高橋
4か月前
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こわれていても(『ラストマイル』と「がらくた」についての放言)

こわれていても(『ラストマイル』と「がらくた」についての放言)

映画『ラストマイル』を観た。以下には内容のネタバレを含むので未見の方はお気をつけて。
(2024/08/26 加筆修正を加えました。)

人生のレールみたいなものがあるとすればそれの行く先をやすやすと曲げてしまうくらいに『アンナチュラル』『MIU404』の面白さが衝撃だった人間にとって、このキャスティングの時点でとんでもない奇跡のような映画を観ないという選択肢は当然なく。公開2日目、最寄りの映画館

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escalator

escalator

長い長いエスカレーターに乗っている。乗り始めたときのことはもう覚えていないけれど、何回も身体を翻し、乗り継いできたことは確かだ。
その動作はまるで思い立っては引き返す瞬間のそれだ、忘れ物を取りに帰るように。言いそびれたことを渡すために。改札を抜けてから手を振るように。その動作をトリガーにして、海馬ではなく肉体に保持されていた記憶が、擦り切れるほどプレイバックを繰り返す。けれど現在地点だけは絶えずゆ

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20240710  試想中

20240710 試想中

2024/06/24
研修が終わり始まった在宅デスクワーク生活にもかかわらず、この部屋にはワークできるデスクがない。一人暮らしを始めたとき、炬燵机に座布団という極めて雪国出身的な様式の家具を揃えていたからだ。色々考えた末、座椅子を買った。かなり腰が楽になった。
自分の意思で新しい家具を買ったことがあまりなかったのだけれど、なかなか良い気分になった。自分の生活を自分で好きなようにデザインできる、とい

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卒論くらいしっかりしてまとまった内容のある文章を書いてみたいかもしれない、とさいきんそういう欲がある

向いてなくない おまじないで呪い

20240614  new&be

20240614 new&be

僕にはふたつ趣味がある。音楽と文学。前者は現実と向き合っている。後者は現実から逃避している。まったく、なかなかどうしてきっぱり分かれたものだ。

聴こえていた音が聴こえていたように聴こえなくなる。倫理を無視して想像力を過信したひどい言い方なのはわかっているけれど、それを承知で言わせてもらうなら人生の途中で色盲になったみたいだ。まるで音に盲いたみたいだ。少なくとも体験したことのないそんな比喩を持ち出

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20240608  近況

20240608 近況

・耳がだいぶ回復してきた。相変わらずイヤホンをするとmp3みたいな音質になる(メカニズムがわからないがそうとしかいいようがない不思議)けれども、両耳で聴こえが偏ることはほとんど解消され、日常会話も静かな空間であればそれほどストレスにはなっていない。

真面目な話、もしも音楽が取り上げられてしまったら俺はなんのために生きていけばいいかがこれまでになく切迫した問題として立ち上がってきていた。その日はい

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20240525

20240525

入院した。急性中耳炎。聴力がすこぶる落ちていて、いわゆる難聴状態になっている。普段なら内容が漏れ聞こえるはずの数メートル先の会話すらぼやけていて、自分にだけ靄がかかっているような気分になる。至近距離にいても無限に隔たっているくらい遠い。五条悟もこんなにさみしいだろうか。

余程落ち込んでいるように見えたのか(実際かなり落ち込んでいる)、診てくれた医師から、治る病気だからね、と言われて、それはすごく

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20240515 下限値

喉がいたい。ことごとく喉風邪にやられているので逆になにかのアレルギーかもしれない。今度検査することをかたく誓った。仕事中も結構頭痛くてぼんやりしたまま気分がやや悪く、同期にも挨拶をしそこねてスタスタ最寄り駅まで向かってしまい、その一連の余裕のなさ、余裕のなさとかで片付けようとしている自分の低俗さを発見し、遅延していた電車でくたびれた紳士淑女にもまれながら俺は本当になんてだめなやつなんだと一通り落ち

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20240514  散らかった部屋

20240514 散らかった部屋

奥二重の調子が良い。ささやかなうれしさがある。ただそういうものでは埋まりきらないさみしさもあり、手頃な抱き枕を買おうか真剣に悩んでいる。弱みを他人に開陳できるという点ではひょっとすると強い人間かもしれない。ビバ・プラシーボ。

さいきん世界に、他人に、期待しすぎている気がする。例外なく、自分にも。

めげても悄気ても愛してやるにはあまりにこの荒野には誰もおらず何もなく、何もないというのもまた誰かに

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20240510  hahen

20240510 hahen

「破損した時、破片が鋭利なかけら又は細片となって激しく飛散することがあります」
そういうふうに生きれたら、そういうふうにいなくなれたらと思った。傷付けられるほどそばにいてくれたら、どんなによかっただろう。あなたの破片ばかり俺は集めて、手のひらを血でぐしゃぐしゃにして、その果てで捨てた気になっている、それでも引っ掻いていった痕はうっすらとのこっている。俺の破片があなたに刺さらなかったことが、また破片

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20240505  何にだってなれない

20240505 何にだってなれない

ライブ終えて帰ってきたらめちゃくちゃ落ち込むというか傷付くことがあり、洗面所で蹲ってひたすら落ち込んだ時用のプレイリストを聴く。なんかもうあまりなにも言いたくない、吐露のしようがない。インターネットでお喋りな人間というのは良くも悪くも本当にすごいと思う。

俺はいつになったらバンプのディアマンを聴いて泣かずにいられるんだろう。ひとがくれたプラスよりもマイナスを大きく受け取りすぎるから基本俺はひとり

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