【たまに映画】自分の中のスラムダンクとの正解と不正解の狭間で。
大ヒット中の『THE FIRST SLAM DUNK』。先々週にやっと観てきました。
■『THE FIRST SLAM DUNK』作品情報&予告
解説
予告
■期待値をマインドコントロールさせる見せない宣伝
私のように40代前後は完璧にスラムダンク世代。兄弟のどちらかが必ず漫画を購入して家の本棚には必ず並んでる。それくらいの伝説の漫画。テレビアニメも小学生の時からずっと観ている。
ライトなファンでも、熱狂的なファンでも、スラムダンクに心酔している人は多い。その中で、単行本で25巻から31巻までの6巻も使って、1試合を描いた試合がある。当然ご存知の「山王戦」。映像化をずっとされてこなかった伝説の試合。それが、今回映像化された。1996年から26年ぶりのアニメ化だ。
そんな映画が誕生したら、期待値があがらない訳が無い。
この映画の宣伝担当だったら、期待値が高いからこその賛否両論が公開前から言われる可能性が高いと予想できる。映像として観てみたいけど、自分の中の山王戦を壊されたくない。でも、どうなるのか観てみたい。きっとそんな感じがゴロゴロいる。
圧倒的に私たちを心酔させた漫画だから、
映像を見せたら、思っていたのと違うと言いたくなるだろう。
ストーリーを伝えたら、驚きがないかもしれない。
映画を観てないのに、勝手に期待して、
映画を観てないのに、勝手に答え合わせをして批判する。
そんな「映画を観てないのに層」をシャットダウンして、彼らのネガ批判を不正解にする。そんな戦略をとらないといけない。26年前から変わったことは個人SNSが影響力があるということ。
見せないことで、期待値だけを発信するようにさせ、映画のことは観てないから言わせない。期待値があがる人はそのまま一気に走り抜け映画館に。期待値があがり、映画を観たらがっかりするかもという人は自己防衛かけて、期待値をマインドコントロールすることができる。だって、映像がほぼ観れないから、漫画を読んだ時からの自分の中のスラムダンクが正解となっているから。
見せない宣伝だから、予告の流れを観てみると納得ですね。
映画化の情報が公開になった時の超特報。これの情報を解禁することにより、映画館の映画開始前の予告枠で流しまくる。認知度上げて、見せない。
公開日が決まった時の特報。やっと年内に観れると思っても映像は見せない。見たいマインドが高まる。
映画館などでのポスター展開などリアルはかなり前からあったが、公開1ヶ月前まで映像ではこの情報だけ。やっと、公開前の予告を解禁しても、これだけ。見たい見たいが、個人個人の心の中で盛り上がる。批判もできない。期待値を勝手に持つ。
公開直前のキャラクター5人、それぞれのカウントダウン予告。
スラムダンクは推しキャラがみんな違う。推しの予告で、映画館で確認しなくちゃという気持ちを向上させる。
三井寿。
流川楓。
桜木花道。
宮城リョータ。
赤木剛憲。
公開日1日前の予告は、Jリーグなどでも試合前に会場を盛り上げるようなスタメン紹介仕様にしている。
今から、映画が始まるんじゃない、山王戦が始まるんだ。
試合が始まるんだと、もう個人個人が心の中で、準備が出来上がっている。
大ヒットスタートを切り、映画を観た人がすでにSNSで感想を拡散している。観た人が友達に口コミをしているタイミング。
「映像が綺麗だった」
「漫画で見たあの興奮があった」
「声が違った」
「あのシーンが欲しかった」
「泣いた」
映画を観た人が、またあの試合に入り込みたいと思わせる。
映画を観てない人が、確認しに行かないといけないと思い込ませる。
初めて試合の映像が観れたのが公開から20日後。
こんな伝説的な漫画を映画化するのも、宣伝するのもとてつもないプレッシャーがあるだろう。大ヒットしなかったら戦犯扱いになるだろうし。
それなのに、見せない宣伝をするのは、伝わらない知られないコケる可能性もゼロではないので怖いだろう。でも、圧倒的な伝説的な作品力を信じ、それを関係者が貫き、すごい狙い通りに我々ファンは踊らせれてハマったのかもしれないですね。すごすぎますね。
映画への個人的な感想は、もう一言で「最高」でしたです。
自分の中のスラムダンクとの正解や不正解は少なからずあります。それでも、圧倒的な山王戦を一緒に観客として観れて、熱い体験をしました。試合内容が分かっているのに、手に汗握る感覚。勝手に涙が出てくる感動がそこにはあります。
セカンドがあるのかは、また26年後とかなのかな。
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