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充実感の作り方|人間は「行動」する「存在」である|目標と没頭感

人間とは?

これから、わたしたち人間の人生を俯瞰して見ていきたいと思います。人間とはなんでしょうか?人間は、「行動」する「存在」です。変わらずそこに在る、居るのが人間であって、そこに在りながらも何か意図を持って動き続けているのが人間と言えます。

「人間」の意味
①人の住む所。世の中。世間。じんかん。
②(社会的存在として人格を中心に考えた)ひと。また、その全体。
③人物。ひとがら。「―ができている」

広辞苑より

そして、人間が集まると社会ができあがる。人間は社会的存在であるので、その「の関係性」こそが人間の証明だという風にも言える。

ということで、人間の本質を考え、そこから人にとっての幸福が何なのか考えていきたいと思います。

人間の心身が存在を形作っている

人間には身体があって、感情や思考を生み出すものとして心も備わっていますね。身体の全身、ピンポイントでいうと臓器に心が備わっているという風にも言えると思います。脳という臓器があって、動く体があって人間が初めて存在するということです。

私の考える「充実感の正体」

幸せ、充実感とは?

私は、幸せというのは充実した人生のことだと思っていて、そして充実感というのは以下の要素で説明できると思っています。

◎人間存在にとっての幸せ=自分の望む人間像を体現し、心身ともに健康で社会的にも充実している状態(Well-being)

(※健康とは身体や精神に障害がないとかそういうことではなく、自分の置かれた状況や環境の中でより充実した状態を目指す在り方のこと)

◎人間の行動を通じての幸せ=より健康な状態へと向かう行動・コミュニケーションを交わすこと、人間関係の中で他者とつながりを感じる行動・行動や目標の中で達成感を得ること・在りたい自分を目指してする行動・自分の好きなことをしたりやりたい体験をすること

これらは、主に樺沢紫苑さんという精神科医の先生やポジティブ心理学のマーティン・セリグマンさんのお話を参考にして考えているのですが、これらの要素で大方の人間の充実感は説明できると思っています。

なぜかというと、健康というのは人間の身体と心そのものであり、人間が幸せを感じるということはつまりその人が健康であるということなので(幸福感を感じるときには体内で神経伝達物質でのやりとりが行なわれる)、人生は健康を基盤としたものだと言える。

そして、人は社会的に誰かと関わりを持つ中で生きていて、人間が人間たる理由は、他者が存在しているから。アリストテレスがかつて言っていたように、人間は社会的存在であり、そして、かつてアドラーが言った、すべての悩みは人間関係の悩みであるという言葉も真に迫っています。

なので、幸せのためには関係性の中での自分が充実感を得ている必要があり、社会的にも充実しているのが真の幸福、Well-beingだという風に言えます。人との関わり合い、コミュニケーションは人間の本質です。

充実感を生み出す行動ーコミュニケーションと健康

さらに、医学の知見から、幸せホルモンを出す「ための」行動というのも分かっています。それは、陽の光を浴びることや、散歩をすること、睡眠や休養のことを考えて日々行動すること。食事に気を使うことや、運動をすること、寝る前には日中の興奮状態を抑えて、副交感神経を優位にさせ、よく眠れるようにすることなども幸せホルモンを出すための行動です。

これらは、全て「健康」の状態につながる行動ですよね。心身という基盤があって初めて人は幸福感を感じることができるので、これは言うまでもありません。

また、人とコミュニケーションを取ったり、恋人やペットとスキンシップを取ったり、人にありがとうと言ったり親切にすることでも幸せホルモンが出ます。

これは、社会的な存在である「人・間」としての在り方に繋がる充実感の要素となります。

また、私は先程人間は「行動」をする人間だという風に言いました。行動は例えば、食事をしたり、会話をしたり、歩いたり、電車に乗ったり、車に乗ったり、本を読んだり、紙に字を書いたり、仕事をしたり、運動をしたり、、、といったすべての行為のことです。

「行動」の意味
①ある事を行うこと。しわざ。おこない。「すみやかに―する」「―をおこす」
②〔心〕人間や動物が示す観察可能な反応や行為。

広辞苑より

人が行動をするのはどんなときでしょうか?いや、人はどんなときだって行動をしていますよね。眠るのも行動だし、究極的に言えば呼吸をするのだって行動です。

では、行動のために人は何をしますか?例えば、人は目標を立ててその目標に向かって計画的に行動をしたりします。「試験合格のために資格勉強をするぞ」と意気込んで勉強をしたりするのもそうですし、もっとカンタンなものだったら、「今日は帰ってきたら洗濯を回そう」とかも目標への行動ですね。

目標への行動

そういう目標が達成できた時に、人の体の中ではドーパミンが出るんです。ドーパミンは、達成感を得る時に出てくる幸せホルモンで、大体イメージがつく幸せな感じはドーパミン要因のものです。恋愛の幸福感もドーパミンでドキドキな感覚を得られるから感じるものです。(※話がそれますが、ドーパミンが原因で人は中毒になるのでその点注意してください)

だから、大事なのは「目標を立てて行動するときには、その過程でステップ・バイ・ステップで細かい区切りの小さな目標を立てる」ということです。困難は分割せよっていいますよね。充実感を感じたいときもそれと同じで、小さく目標を立てて、それを少しずつクリアすることができたら、少しずつ少しずつ満足感を得ていくことができます。

そして、何か自分の夢を叶えたかったり、大きな目標を達成したいときにもところどころスモールゴールを置きながら行動していくのが大事になります。また、「在りたい自分」を考えて、その将来像を目的地として目指していくということも人生の成功のために必要だと思っています。そして、目標に向かっていく行動の中で、自分の「好き」や「得意」を満たすことで行為に没頭・集中することができたら、もっと充実した生活を送っていくことができます。

ということで、行動するときに目標を立てることで充実感を感じられるというお話をしてきました。次は、行動への没頭感が充実感につながるという話をしたいと思います。

没頭感を感じる行動

マーティン・セリグマン氏が提唱したポジティブ心理学というものがありまして、これは元々の心理学ではマイナスのメンタルをニュートラルに持っていこうという性質が大きかったのを、その上でニュートラルをプラスにするためにはどうしたらいいのかということを考えたものになります。

ポジティブ心理学では、Positive emotion(ポジティブな感情)、Engagement(ある行為に没頭してフローゾーンに入る)、Relationships(人間関係)、Meaning(生きる目的や価値)、Achievement(目標を掲げてそれを達成する)という5つの要素を重要とします。

この中で、没頭感、つまりEngagementが人間の行動においてはかなり重要と言われています。目の前のことに没頭できたら結果としても成果が出るし、やりがいを感じて、時間を忘れて自分を発揮することができるからです。

これは、(仕事やらで)何かの作業をするとかだけでなく、趣味に夢中になるとか、入り込んでしまうくらい映画鑑賞に没頭するとかでもいいです。とにかく、「無我夢中」になるくらい何かに対して集中する体験が大事になってきます。

Positive emotionー楽しい体験や自分の好きなこと

また、最も大きなポジティブ感情を生み出すものとして、趣味や好きなものなどがあります。あなたにとって大きな価値を感じるものは何でしょうか?ディズニーランドに行くとか、アイドルを推すとか、何かのメディアを見るとか、楽しめる体験を重ねること、日々の楽しみを作ることが人生を充実させるコツになります。

Meaningー在りたい自分、生きる目的や価値

例えば、自分は一番大きな価値観を「家族・家庭」に感じていて、絶対に家族を幸せにできる自分でありたいとか、自分は「美」が一番大事でそれに対してならいくらでもお金をかけられるとか、「仕事」が一番大事で、成果を出すことにすべてをかけているとか。そんな風に、自分が優先順位として高い価値観をおいているものが人生で大事になってきます。

自分の価値観を知って、それを充足できるような行動を取ったり、目標を立てたりすることが満足感につながります。健康が一番大事なら油ドロドロのラーメンを食べなければいいし、美味しい食事が本当に最優先でラーメン大好きなら、油ドロドロのラーメンを食べれば良い。遊びが大事なら勉強してばかりじゃなくて外を出歩けばいいし、勉強が大事で遊びにそんなに価値を感じないなら勉強をしていればいい。人は行動を選択できるんです。(ただし、短期的な感情を満たすための行動だけでは人間は成長できず、長期視点も時に大事)

充実した人生の正体

繰り返しますが、私は、幸せというのは充実した人生のことだと思っていて、そして充実感というのは以下の要素で説明できると思っています。

◎人間存在にとっての幸せ=自分の望む人間像を体現し、心身ともに健康で社会的にも充実している状態(Well-being)

(※健康とは身体や精神に障害がないとかそういうことではなく、自分の置かれた状況や環境の中でより充実した状態を目指す在り方のこと)

◎人間の行動を通じての幸せ=より健康な状態へと向かう行動・コミュニケーションを交わすこと、人間関係の中で他者とつながりを感じる行動・行動や目標設定をする中で達成感を得ること・在りたい自分を目指してする行動・自分の好きなことをしたりやりたい体験をすること

これらを考えながら、長期的な目線で在りたい自分を目指して充実感を感じながら行動していくということが大切です。結論、その人の「在り方」は、その人の「行動」によってかたどられます。

みなさんがこの記事を読んでみて、ちょっとでもピンときたところがあったならとても嬉しいです。ぜひ、充実した人生を目指してみてください😁

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