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コラム 「肥料の必要性について」
もしも無肥料で普通にたくさん収穫できたら、お財布にやさしい栽培になるはずです。リジェネラティブ農業の実践者は肥料を入れないで土を豊かにすると言います。肥料コストを下げる方法について改めて学んでみました。
栄養がないと生きていけない まず考えるべきなのは必要な時に、必要な量の栄養素が、植物が吸収可能な形になっているかです。
仮に肥料が不要だとしても、生きるために栄養が不要な生物は存在しません。
第5章 もう、夏はすぐそこ 〜植付け編〜
今年はラニーニャ現象で猛暑でしょうと、ニュースキャスターが言った。
また暑くなるのかよ、、、、私は心の中で舌打ちをした。
家庭菜園では冬に蒔いたカバークロップの大麦とホウレンソウが穂を出し、日陰を作り出していた。そのおかげで土も適度に湿って柔らかい状態になっている。
植え付けの準備は整った。地球沸騰化時代の夏に耐える栽培実証のはじまりだ。
たった一つの植え付けのルール 私は夏野菜の植え付
コラム 「ドラッグストアで買ったあれを植物に使う」
家庭菜園で農薬を使いたくない人もいるでしょう。私もそのひとりです。
植物がすくすくと育てばいいのですが、もしもの時の為に手軽に購入できて、植物の健康維持に使えそうなものはあるでしょうか。
一般的な農業資材を使う 植物は抗原抗体反応のような獲得免疫や、体内をパトロールする免疫細胞を持ちません。病害を発生しにくくする予防的な対策が重要になるでしょう。
被害が出てしまったら、手を尽くすか・見捨て
第4章 春の作付け計画② 〜レイアウト編〜
限られた菜園空間の中で、生物を多様化させるためのレイアウトを考えてみた。
生育環境を多様化することが重要テーマになる。
生育条件のバリエーションを豊かにする 畝一本を作っている途中で、私の頭の中には菜園を立体的に造形し、山や森林の風景を再現するイメージはあった。
一枚の均一な状態の畑では、どうしても快適に暮らせない生きものたちが出てしまうだろう。菜園で暮らす生きもの全員に、快適な居場所を作っ
第3章 春の作付計画① 〜種えらび編〜
春一番が吹けば、もう楽しい作付け計画の季節。農作業より今年は何を植えようかとあれこれ想像している時間が1番楽しい。
「生物の多様性」を実現するため、可能な限りの種を集めてみたい。
春の作付けリスト 春作に導入を予定している品目はざっと数えてみると過去最多となった。面白そうな種子や苗を見つけ次第集めたところ、気がつくとかなり増えていたのだ。
これまでは料理に使いにくく、結局育てても食べない野菜
コラム 「堆肥の選び方・つかいかた」
自然的な栽培を目指す家庭菜園で、生態系を再現しようとした場合、そこには動物が足りない事に気づくでしょう。その代わりに市販の動物由来の堆肥を畑に入れる事を検討するかもしれません。
堆肥はうまく使えばプラス効果がありますが、素性を調べずに、土づくりに良さそうだからと闇雲に入れてはいけません。
その原料の家畜ふんは基本的に産業廃棄物で、堆肥にするまでの手間の掛け方は千差万別、ハズレを引く可能性も
第2章 虫、ときどき侵略者 〜昆虫の住処づくり編〜
なぜ年によって、害虫が増えたり減ったりするのだろうか。蛾・カメムシ・バッタ・コガネムシの食害が大きくなる年もあれば、被害がほとんど無いこともある。
生態系のバランスが崩れ、食物連鎖が途絶える事で、特定の虫による食害が起こるのかも知れないと考え、より上位の捕食者になる昆虫や小動物が住むための環境を整備することにした。
生態系のバランス 全ての動物や虫や菌類や植物は等しく自然の中にあり、何かし
コラム 「今まで知らなかった炭素循環の真実」
環境ビジネスやその尻馬にのる大衆心理について、疑念を持っています。いわゆるカーボンサイクルについて勉強をして、なぜ植物を増やすことが大切なのかについて改めて知ったことがあります。
増えている大気中の二酸化炭素はどこにいくのか
植物が地中の水分を蒸散して、雲ができて雨が降ります。そうするとその雨の中にCO2が溶けて炭酸になります。
この炭酸を含んだ雨が、岩石(ケイ酸塩岩)にあたると風化を
第1章 菜園大改造 〜土づくり編〜
地球沸騰化の時代だ、とある国連事務総長が警鐘を鳴らした。
その年の夏、私は家庭菜園の手入れをしながら、額から流れてくる大粒の汗を拭っていた。
確かに暑かった。これは死ぬかもしれないなと思いながら、草とりをした。しかし、私の中では異常気象だと報じるニュースへの疑問が湧いていた。
暑すぎたのか? 短期で10万年周期で地球は寒い・暑いのサイクルを繰り返す。13万年前から2万年前までの氷期と比べて