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「ポエトリー・ナイトフライト」第8クール
第3期8クール
2024年
1月27日(土) ゲスト:井口可奈
2月24日’(土) グランドチャンピオントーナメント予選 ゲスト:白川ユウコ
3月23日(土):グランドチャンピオントーナメント
会場:PUB VOXhall
https://voxhall.net/
京都市上京区室町通今出川下ル北小路室町388
ファーストコート御所室町 B1F
open 18:00 / start 19:0
「NO MUSIC」
音楽をひとつ殺したあと地べたに溜まるわが血を薄目で見やる
意味ですらありやなしやの地平からとおくはなれた斜陽のかげり
ふみちがえこの夏を終えしディストーション、アパルトマンに恋人の声
突き指をしたことはちゃんと認めます 右から順にそこへ並んで
もしかしてあっさり死ぬということを希求せりわれたグラスのふちで
完璧な朝、不都合な夜だけがまちまちに立つ詩人の葬列
わたしは
「spoken words」
音楽に救われることを考えるよりまえに
音楽を救うきみ自身を描いてみないか
一旦停止しているうち傷んでいる対向車線の向こう側で
うつろうけなげな少年だったぼくが空虚に笑った
からかった気もないくせからまわった頭んなか
こころのうら、退屈とゆううつがじっとり手と手を組む
通せんぼするトーテムポール、遠回りでも着実に花の散る山を行け
言っていいことも悪いこともないんだ 首筋噛みつくだけが本然のサイドワイ
「アンダーコントロール」
しゃっくりとひきつけの先このせきをゆずっても、ひとりまっすぐなみち
「明日」へポチやタマと名前をつけてやる夕暮れ時の商店街にて
つくろうとしたものですが言い訳は金継も端切れもやわくほとびる
アイニージュ―だけで会いにゆく自由の片端ぶら下がりつつ
抜け殻につけた名前を忘れおり ぼくのかわりに蝉は死にゆき
金魚鉢海をかかえる心地してガラスより薄き手を眺めやる
むくつけき猫の顔したソー