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【SLAM DUNK GI】148話「0か?100か?」


フリースタイルバスケのノブナガはデサフィアンテでのイベントでさらに知名度を上げ、忙しく充実した日々を過ごしていた。


「事務所に問い合わせが殺到してますが、さばききれませんねー。いやーデサフィアンテは大成功ですね!」マネージャー

「かっか(笑) いいこと! いいこと!」清田


「さっき電話がとれたんですけど、何かボソボソしてたんで、切っちゃいました。」マネージャー

「へーー 何て人? 何か言ってた?」清田

清田に話があるって、そんなストレートに言われてもねー、、。マキって言ったかしら? ノブナガ君の元彼女かしらねー(笑)」マネージャー

「マキ? そんな女、、、マキ 牧!? 女じゃねーだろ? ちょっとつないでよ!
 牧紳一だよ!プレパラシオン東京の牧紳一、俺、後輩だから、ちょっと後輩に話ってのが照れてたんじゃねーの?」清田


清田は改めて、牧とコンタクトを取った。


「牧さん! びっくりしましたよ! すいません 何か勘違いしてまして。」清田

ふっ 大出世ってとこか?」牧


「そんなことねーっすよ。何すか? 話って。」清田

「ああ。」牧


牧は清田にプレパラシオン東京主将の件を話した。

「牧さん。すげーよ!その話。でももしかしたその話、0か100かもしれねーっす。」清田

0か100?」牧

「ええ、まさか牧さんからね。いいっすよ。俺、前、会ったんで距離も近づいたし、コラボしましょう。いやさせて下さい。これ、俺ら世代からしたらすげーコラボですから!」清田


清田は牧がのぞむその人物にコンタクトを取り、YouTubeコラボを実現させた。



ノブナガ天下統一の時間です! 今日は何と豪華なコラボが実現しましたー!3者コラボでノブナガ天下統一では対談企画をやります。」


「紹介します。まずは、UJBリーグ、新規参入チームであるプレパラシオン東京の牧紳一選手と

強豪ストリートバスケチーム、ジザ二オンの藤真健司選手です。よろしくお願いいたします!」清田

「よろしくお願いします。」牧

「まさかこんな形で会うことになるとはな(笑)」藤真

二人は高校時代から同世代のライバル関係を築いてきました。仲はいいんですか?」清田

「・・・・」牧

「仲はいいよ。大学の時に二人で飲みに行ったこともある。」藤真

藤真はJBAリーグのオファーを断って、ストリートバスケの道に行った理由を明かした。

牧紳一の価値をさらに上げる。
牧、藤真時代を終わらせないとその話を熱く語った。

牧自身も本人からの言葉に驚きを隠せなかったが、豪華対談の収録は順調に進んだ。

しかしプレパラシオン東京へのオファーの件は、

デリケートな問題の為、収録で話されることはなかった。収録後に牧は藤真に打ち明けたのだった。


「お互いの話に驚きだな。」藤真

牧さん、言ったでしょ? 0か100って。」清田

俺とは別の道でトップになる。共演はないか?」牧

「・・・・・」

「でもいちファンとして、偉大な先輩の共演は見たいっすよ! 牧、藤真時代は終わってない。でしょ? 今度は違う形で復活するんだ!」清田

「・・・・ありがたい話だが、誘われるままについていくということは、性に合わない。こないだの試合も負けてるしな。」藤真



「藤真さん! せっかくのチャンスなのに!?」清田

「焦るな。清田。今日の今日で返事をもらおうなんて思っていないさ。」牧

藤真、考えがあるんだろ?」牧


藤真健司は、自分で決めたストリートバスケでトップになるということをおろそかにするつもりはない。

しかしUJBリーグへの憧れがあるというのも事実であり、このオファーが魅力的なことを理解していた。


そして

藤真以上に憧れを抱いている者の存在を知っていた。


俺一人が裏切るような真似もしたくない。俺以上にUJBリーグ入りをのぞんでいる奴も知っている。そいつと結果を出す。話はそれからでいいか? 牧。」藤真


「ああ。お前は必ず結果を出す。」牧


「かっか 最高だぜ! この二人の共演はよ!」清田


プレパラシオン東京主将の人物像に当てはまる存在、牧紳一が交渉の席を持ったのは、かつてライバル関係を築き、選手兼監督の経験もある藤真健司だった。


藤真健司はいかにして答えを出すのか?


両者の絆が動き出した。


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