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金融の歴史を簡単におさらいしよう♪

ユダヤ人の迫害から金融システムは生まれた

国際的な金融システムを最初に作り上げたのは実はユダヤ人です。

昔のヨーロッパのキリスト教社会では、ユダヤ教徒たちは「キリストを十字架にかけて殺した罪深い人々」ということであちこちで迫害されていました。

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職業選択の自由はなく土地の所有も制限されていたため、農業を行うこともできませんでした。

唯一の許された職業が、キリスト教徒から忌み嫌われていた利子を取り扱う職業、つまり高利貸し(質屋)や金の保管人、両替商などでした。

当時、ユダヤ教もキリスト教やイスラム教も、利子の徴収は原則として禁じられていたのです。

利子を取る事の弊害を経験的に知っていたという事は人間の知恵の深さを感じずにはいられません。

しかし、ユダヤ教だけは例外として、異教徒から利子を取ることを許されていたのです。

何故ユダヤ教だけが例外があったのか?と言えば、ユダヤ教徒は異教徒を人間として認めていませんでした。

ユダヤ教の聖典は旧約聖書ですが、その中でも重要視されているのが冒頭の5書「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」で「トーラ」と呼ばれています。

このトーラの注釈書であり、ユダヤ教神秘思想(カバラ)において中心となっている書物が「ゾーハル」。

また、モーゼが神から授けられた法で、成文化されずに口伝で伝えられたものを「ミシュナ」と言います。

このミシュナと、ミシュナをラビが解説した「ゲマラ」から作成された日常生活の規範を記したものを「タルムード」といいユダヤの民法と呼ばれています。

このタルムードには相手が人間じゃない場合(非ユダヤ教徒)、何をしても良いという発想があり、その事が根底にあると思われるのです。

中世になってルネサンスや宗教改革が起こり、政治ざと宗教が分離され、キリスト教会から国王に司法権が移り、その後、フランス革命などを経て国民が力を持つようになりました。

教会は国民の経済活動に口が出せなくなり、利子を取る事は罪悪ではなくなりました。

ところが、それまで利子は罪悪だったので、金融の技術はユダヤ人のみがノウハウを持つ専売特許になっていたのです。

ユダヤ人はヨーロッパ各国で弾圧を受け、世界中に拡散していました。

この離散状態を生かし、貿易決済業に携わるようになり、為替技術を発達させていきました。

保険や株式会社、債権、銀行業などを次々に発明していくことになるのです。

このように、現在の金融業は、ユダヤ人の迫害から生まれてきたとも言えるものです。

ユダヤ人は自らの構築した金融システムのノウハウを積極的に提供していきました。

それが、産業革命という時代の波にのり、資本主義を世界に広めていくことにつながります。

産業振興や侵略戦争など、国家の運営に必要な資金を最も上手に到達できるユダヤ人は、ヨーロッパ各国の王室にとって必要不可欠な存在となり、国家財政や金融政策を担うようになりました。

その中でも最も強大な影響力を持った存在、それがロスチャイルド家の人々でした。

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国家と企業と銀行は誰が強いの?

金融資本とは、銀行資本が産業資本と結合して、経済を独占的に支配する資本形態のことを言います。

銀行資本は、いわば口座の中のバーチャルな数字です。

それ自体が何か実質的な富を生み出すわけではありません。

銀行資本は産業資本と結合することにより、はじめて実質的な富を手に入れることができます。

どんな事業をおこなうにしても、まずは資本=お金が必要となります。

自己資本を持っているお金持ち以外は、銀行から融資を受けるか、株券を発行するか、債権を発行するか、いずれにしても金融機関を通さなければなりません。

銀行から融資を受ければ、銀行は企業の債権者となります。

その経営状態を把握することもできますし、その状態がよくなければ経営について口をはさむ権利があります。

つまり、力関係を図式にすれば「銀行>企業」となります。

また、私たちのお金は、銀行に預けると金融資産となります。

銀行は、預かったその金融資産の運用権を持ちます。

その金融資産を運用するため、銀行は株券を購入します。

株券は企業の所有権ですから、銀行は企業の所有権を持つことになります。

つまり、ここでも「銀行>企業」という関係になります。

続いて国家と企業の関係について見ていきましょう。

国家の収入は税金から得ることになっています。

税金がなければ国家経営が成り立ちません。

その税金は、所得税にしても消費税にしても物品税にしても、企業が営利活動をおこなうからこそ得ることができるものです。

また、政治家レベルで考えてみても、政治活動および選挙活動にはお金が必要です。

これもよほどお金持ちでもない限り献金がなければ成り立ちません。

この献金も企業が営利活動をおこなうからこそ得ることができるものです。

要するに、国家は企業が利益を出さないと運営できない、言うなれば“経済的に依存している存在”ですから、国家は企業が利益を出しやすい環境を整えなければならなくなります。

つまり、力関係から言えば、「企業>国家」ということになります。

こうやって考えると三者の力関係は「銀行>企業>国家」となります。

法律的な見方をすれば、国家が銀行や企業の存在を認め、その営利活動を許しているからこそ銀行も企業も成り立っているのですが、国家が経済の分野を民間に委ねてしまっているので、建前としては国家が最高位にいるように見えますが、実質的には銀行や企業の方が上位に位置しているのです。

つまり、貨幣経済社会においては、お金を持ち、それを操作できる金融力とでも言うべきパワーを持つ者が最も強大な権力を持つことになるということです。

その中でも、世界中に金融資本の閨閥を張り巡らし、最も強大な金融力を持つ一族、それがロスチャイルドなのです。

フランス革命以後、地球はロスチャイルド家を中心に回ってきたと言っても過言ではないのかもしれません・・

『通貨発行権と管理権を私に与えよ。そうすれば誰がどんな法律を作ろうがどうでも良い。』マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド

おしまい

【参考文献】『金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った』安部芳裕(徳間書店)

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