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超自己流・関心の広げ方

2月になりました。
2024年になってからあっという間に1ヶ月が過ぎてしまいました。

わたしゃ驚いていますよ。テストとレポートでこんなにも体感速度変わるんですね、恐ろしや。

今日は少し構造的なことというか、私の頭の中の経路というか、そんなことを書きたいと思います。
このnoteでさまざまなコンテンツ(音楽・本・書店など)を紹介しているわけですが、

どうやってその関心を広げているのか
そもそもどうやってそれらを見つけているのか

ということを知りたいという人が、もしかしたらいるかもしれません。(いないと思いますが。)
この方法には私なりのモットーみたいなものがありまして、
有機的な出会いを作ることができる良い方法だな、と我ながら感じているので、今日はそれを共有できたらと思っております。

「ちょっと最近の自分の好みが凝り固まっているかも」
「新しいモノ・コト・ヒトに出会ってみたいけど、結局はいつものところに落ち着いてしまう」

という方のお役に立てたら嬉しいです。


「おすすめ」の危険

日常の中に「新しいものと出会う機会」というのは溢れていて、機会自体が乏しいということはあまりないと思います。
逆説的に言えば、「その機会があまりにも多くて何を取れば良いか分からない」という状態でもあるのだと思います。

そんな中で、何を自分に取り入れるのか。
一つの基準として、プラットフォーム側から提供される「おすすめ」があります。
音楽サブスクやYouTube、Instagram、X(Twitter)、ネットニュースなどなど。こちら側から頼んでいなくても、視聴・閲覧履歴からジャンルやテイストの似たコンテンツを自動的に選んで目の前に置いてくれます。

この機能の良いところは

・今までの履歴から自身の好みの傾向を分析してくれるため、「ハズレ」に出会うことが少ない。
・自分から探しに行く時間・労力・手間が少なくて済む。

といった点が挙げられます。

だがしかし。これには重大な欠点があると思います。
それは

新しいものに出会おうとしているのに、結果的に自分の範囲をどんどん狭めていってしまっている

ということです。
おすすめの仕組みの中では

自分の好みから「おすすめ」を算出

自分の好みと似た「おすすめ」を視聴・閲覧する

似たようなテイストから「おすすめ」再構成

似たような「おすすめ」を視聴・閲覧する

・・・

と「似たようなもの」ループが発生してしまうのです。
結果的に外に開いていこうとしているようで、実は内側への流れができてしまってどんどん狭まっている、という現象が起こっているのです。
(もちろん、テイストが似ていたとしても全く同じ作品はこの世に存在しないはずなので、徐々におすすめの傾向が変わっていく可能性はありますが。)
もちろん、おすすめが絶対悪ではありませんよ。関連コンテンツからさらに新しい作品に出会ったこともあります。
でもそれに頼りきりでいると範囲が狭まってしまいそうだな、という所感です。

*あと、個人的には「機械に自分の好みを構成されたくなくない!?それなんか悔しくない!?自分が好きになるものくらい自分で選んでいきたい!」という思いがあります。笑


好きな人の好きなものは好き

「それじゃ、どうしたら自分の意思で新しいものに出会えるの?情報多過ぎで分からないよ!」
というわけですが、私が指針としているのは

好きなアーティストが良いと言っているアーティスト
好きなアーティストが共同制作しているアーティスト

です。この場合の「アーティスト」には、ミュージシャン・写真家・作家・画家など芸術家全般を指します。

私が思うに、彼らは
自分が見聞きするものを自分なりに噛み砕いて吸収して、それを自分の心身に通わせて、そこから自分なりの表現を生み出す
ことに長けている人たちです。
芸術家の方々は、その作品を制作するまでに出会った膨大な作品を取り込んだ身体から新しい作品を生み出しているので、ほんの1mmだとしてもその作品にはそれまでの経験や見聞きした作品の要素が含まれているのではないかと思います。
そして、彼らはそれらを「ただ過去にあったこと」「ただ前に触れたことあるもの」という状態にせずに自身の中で昇華させているので、ただ作品に触れている人よりも、一つの作品から比較的多くの要素を拾い上げ、取り込んでいる感じがします。
(もちろん、音楽ライターや批評家のような方もいますし、「聴き上手」な方もたくさんいることは承知しています。あくまで平均として、の話です。)
さらに、彼らは往々にして多彩なジャンルから知見を得ています。
音楽であれば、その人がHIPHOP系の音楽を作っていたとしても、K-POPからジャズからパンクまで幅広い音楽を聴いていることって結構あります。
その人の作る作品ジャンル≠その人の好きな作品ジャンル
なので、好きなアーティストの好むアーティストはバラエティ豊かなことが多いのです。

よって、「そのアーティストの作品が好きならばそのアーティストが好きなアーティストに触れてみる」というのは一つの良き案だと思っています。

もう一つの「好きなアーティストが共同制作しているアーティスト」ですが、これもかなり良い指針だと思っています。

例えば、あなたが料理コンテストに出るとします。
少しでも良い料理を作るためには、最後にかけるソースが重要。
それならば、自分が今まで食べた中で一番美味しいソースを作る人にソース作りを依頼しよう。

こんな風に、良い作品を作ろうと思うときに協力を仰ぐ相手は「この人となら良い作品を作れるはずだ」と思っている人であるはずです。
それと同時に、共同制作するということは、自分以外の人を取り込んで本来は自身の裁量で全てを決められるはずの作品の中で、「自身の自由スペース」を減らすことを意味してもいます。
それは、かなり勇気のいることだし相手のことを信頼していないとできないことなのではないかと思っています。
(料理コンテストの例えが分かりにくかったらごめんなさい!)

よって、好きなアーティストが一緒に作品制作をしている仲間の間には、心からの愛と尊敬と信頼が込められたつながりがあると思うのです。
そして、その仲間の作品はあなたの琴線に触れることが多いはず、と思っています。


こんな調子で私は次々とワクワクドキドキするような、良い作品に出会っています。
それゆえ、アーティスト同士に(自分の中で)有機的なつながりができるので、それぞれの出会いへの思い出もできます。
そして、そのつながりを図示してみるとさらに面白いです。音楽だと私はこんな感じ。

敬称略&字汚くてごめんなさいです。これはほんの一部。シェフとGotchさんからの分岐が多い。

the chef cooks me はコレクティブな体制をとっている&下村さんが様々な場で活躍している、のでシェフからの分岐が多いです。
これは本当に感謝です。多彩な作品に出会うための種蒔きが上手な方。「共同制作」への意識が向いたのもシェフがきっかけです。
Gotch さんも仲間集めというかコミュニティ作りが上手なんだろうなあと思ってます。すごい。


どうでしょう。参考になりましたか?気に入っていただけたらぜひ実践してみてください。
参考にならなくても、頭の片隅においていただけたらうれしいです〜〜。

それではそれでは。またお会いしましょう。


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