【理論】品揃えと価格論⑫ 攻める品揃えにはガードがいる
いらっしゃいませ。
本日も小売王_マグロ大使のnoteにご来店有難うございます。
水曜日はお店の【理論】
品揃えを考えるときのポイントの2つ目
「売価上限を決める」ための品種について
前回までお話ししました。
👉前回はこちら
今週の3つのポイント(目次)はこちら
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下限と上限で決まった品揃え枠
前回までを振り返ってみましょう。
1.品質の下限を決める
2.売価の上限を決める
この2つで品揃えの枠組みが決まり、
自店なりの価格と品質のバランスの取れた品揃えが出来ました。
この品揃えの枠組みに欠かせない考え方は「品種」で、その分ける基準は製造業の種類や、メーカー、業界といったことではありませんでした。もちろん大まかにはそれで分けても構いません。
それよりも品種として商品を区別するには、自店の顧客からどう見えているかということを大事にします。それはもちろん陳列や売り場づくりにも生かされます。購買動機と用途です。
魚は鯛やマグロといった魚種による分け方だけではなく、
鍋物用、刺身用といった用途によって分ける必要があります。
煮付け用の鯛と刺身用の鯛は別物です。
鯛の種類として煮付け用やその他があるのではなく、
煮付け用魚の中に鯛やその他があります。
「消費者」では広すぎる
そしてこの判断基準はいつもお客様です。「消費者」というような広い意味ではなく、目の前のお客様や店舗周りで生活や勤めをする人達、つまり自店のお客様です。
「あなたのお客様」は誰かをまず再確認しましょう。
そして「あなたのお客様」が自店に求めているものを探します。
世間の動向やトレンドも情報発信として必要ですが、
それ以上に自店の顧客が欲しがるもの、
欲しいと思える価格、欲しいと思える品質が重要です。
それに合わせた上限、下限を設定することで、他の誰でもない
自店のお客様に満足される自店の品揃えが出来上がります。
経済情報や業界動向、ビッグデータは当然ながら参考にしたうえで、
大きな潮流としてエッセンス的に取り入れつつも
最優先すべきは自店のお客様にとってどうあるべきかです
自店のお客様の中には
毎日のようにくる常連客も、たまに立ち寄る客も
滅多に来ない客も、通り過ぎるだけの通行人も含まれます。
現実的には常連客から多くの情報を得ることになりますが、
他の店を主に利用している客からも情報を得なければなりません。
なぜほかの店を主にしているのか、他店との違いは何か。
また、自店に全く来ない客が求めているものは、その客が通っているであろう近隣他店を見ることが必要です。顧客を知るためには他店を知る必要もあります。
自店を主としてくれる客が最優先であることに変わりはありませんが、そのほかの客も満足させられる品揃えを模索することは必要です。
顧客も他店も見て決めてきた自店の品揃え
売価上限を考えるときも、品質下限を考えるときも品種をしっかり区別して、それぞれで絞り込んだ品揃えの枠組みを作り上げることで、自店の性格がある程度決まってきました。
ここまでくれば、顧客は「○○店はこういう店」というイメージを形作り始めています。
ここで常連客にも、いまだ来店頻度の低い客にも、品揃えのイメージを際立たせるためにはもう1つのポイントが必要です。
ここまでの2つのポイントでしっかりと守りを固めました。
さあ、ここから攻めます。
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