【勉強法】勉強効率をあげたいのであれば、まずは「運動」しよう
人間の最期、後悔する内容はだいたい5つに収束するといわれています。
そんな「後悔」ですが、本日の主役である「運動」によって未然に防止する可能性を高めることができるのです。
身近な後悔として思い浮かぶのは「健康」でしょう。
「病気」と「メンタル」両面にとって、「運動」というのは効果絶大なのはいうまでもありません。
さらに、「運動」の効果というのは幅広く確認されていて、本日話題とする「勉強」にも深くかかわっているのです。
ぜひとも、本記事を読んでいただき、勉強効率をあげるために「運動」を取り入れてみてくださいね。
▼「運動」が「勉強」に効く理由
ここで登場いただくのが、「BDNF」というタンパク質。
「脳由来神経栄養因子」なんて言われています。
このBDNFは、運動することによって脳内にもたらされ、ニューロンを育てる肥料のような働きをするのです。
だから、「栄養因子」なのですね。
そもそも、「勉強」をざっくり表現すれば、ニューロン同士が結びつく行為を意味します。
何度も繰り返し学ぶことで、ニューロン同士の結びつきはより強くなり、新しい刺激によって新しいニューロン同士が手を取り合い、ネットワークを形成していく。
このような結びつきの広がり、強まりをサポートしてくれるのが、運動によってもらたらされるBDNFなのです。
だからこそ、より効果的に勉強をしたいと願うのであれば、運動によって勉強の舞台にBDNFを召喚しておくことがポイントなのです。
▼「運動」が「勉強」に効くという発見
さて、この記事において伝えたいことは伝えきったので、あとは興味のある方向けに、BDNFについて若干深掘っておきましょう。
カリフォルニア大学アーヴィン校の脳老化・認知症研究所の所長を務めるカール・コットマンさんは、マウスに運動をさせることでBDNFが運動からもたらされることを発見しました。
当時は、BDNFが発見されたばかりで、よく分かっていなかった部分も多かったのですが、コットマンさんが運動をしたマウスの脳内を調べたところ、「長く走ったマウスほど脳内のBDNFが増えている」ということが分かったのです。
さらに、2007年、ドイツの研究者グループが人間を対象にして行った実験では、「運動前に比べて運動後の方が20%も早く単語を覚えられる」ということが分かりました。
このような研究から、「運動をすることで勉強効率が上がる!」という結論に行き着いたのです。
▼豊かな環境が勉強効率をアップする
ここまで「運動と勉強の関係性」についてまとめてきましたが、さらに勉強効率を上げる方法をご紹介します。
ポイントは、「豊かな環境における刺激」。
そんなことを教えてくれる研究を紹介します。
マギル大学の心理学者、ドナルド・ヘッブさんは、実験用のラットを何匹か家に持ち帰って子どもたちのペットにしました。
子どもたちとの戯れた後、そのラットたちを再び研究室に戻したところ、驚くべき変化が確認されたのです。
なんと、
「人間と戯れたラットと研究室にいたラット比べたところ、人間と戯れたラットの方が学習検査ではるかによい成績を収めた!」
というではないですか。
このような気づきから、
「新しい経験に触れることができる豊かな環境で過ごすことにより、脳が成長する」
という新発見につながったのです。
ちなみに、「劣悪な環境は脳を委縮する」ことも確認されていますのでご注意を。
やはり、脳を成長させるには「新しい経験」は欠かせません。
勉強の方法も机に向かって黙々とだけではありませんからね。
時に「体験的に学ぶ」なんて学習方法を取り入れることも学習効率を上げるよりよい方法となり得るのです。
▼まとめ
本記事では、「勉強効率を上げるならまずは運動をしよう!」という内容をまとめました。
適度な運動で脳内をBDNFで満たしてから勉強をすることで、いつも以上に覚えられたりひらめいたりする可能性が高まります。
さらに、意識したいことは、「新しい刺激が脳を成長させる」ということ。
これらをヒントに、勉強効率アップをねらってみてくださいね。
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