大沢月麦

蟹座、未年。こどもの頃から今まで、いろいろと見聞きしてきたけれど、最後に残ったものが「…

大沢月麦

蟹座、未年。こどもの頃から今まで、いろいろと見聞きしてきたけれど、最後に残ったものが「書く」という行為。 「書く」を通じて世界を変えていきたい。よろしくお願いいたします。

マガジン

  • 詩のまとめ

    これまでに投稿した詩をまとめました。

  • 【連作短編小説】月が変わるとき

  • 短編小説まとめ

    これまで書いた短編をまとめました

記事一覧

創作は続けますので、どこかで名前を見かけたら、懲りずに書いてる、と笑ってやってください。

大沢月麦
1年前
13

私のnoteでしたことが、一部のクリエーターさんを不快にさせました。
私には投稿やスキをする資格がないと考え、反省と謝罪として、noteから離れることにしました。(誹謗中傷を受けたわけではありませんので、誤解しないでくたさい)
今までありがとうございました。

大沢月麦
1年前
4

【詩】見極める目は簡単には手に入らない

ある革命家の声明 みな 未来のことは考えずに  今がよければ 自分さえよければを 優先した結果がこれです もはや 誰も 無事でいられる者はいません 覚悟しなければ…

大沢月麦
1年前
16

【詩】たとえ迷っても、リセットはしない

自分との戦いは永遠に続く 嫌になるときもあるが それもふくめて契約し この世に産まれてきたのだから もう後戻りは出来ない 武器はない 六つに割れた腹筋も ひと薙ぎです…

大沢月麦
1年前
26

【詩】さよなら装甲、と釣り針が喉にひっかかった私は叫びたい

ほうら あちこちで狼煙があがっているよ たくさん たくさん 信じて よかった 仲間はいたんだね 産まれたときから 目にさらされて 言葉をおぼえたら 即 命令がとんでき…

大沢月麦
1年前
23

【詩】虹をわたる頃

わたしは青が好きだから 青色に染まってみたいと思う 青い目 青い髪 肌の色も青 中身も青に染まりたい 肺 心臓 消化器官 もちろん脳も青色だ すると 不思議なことに 様々…

大沢月麦
1年前
23

【連作短編小説】月が変わるとき③

ライブと銃とCD1:宮本亜紀智 「お前の曲なんか、誰も覚えちゃいない、みんな消失のことしか考えてない」  そう言ったとたん、拳がとんできた。言った男はめまいを感じ…

大沢月麦
1年前
18

クリエイターの皆様、お疲れ様です。連作短編の第三章を書いたのですが、ぜんぜん面白くありません。書いた本人が、読んで、面白くないと思うのですから、相当ひどい出来だと思います。なので書き直すことにしました。公開まで少し日にちをください。

大沢月麦
1年前
14

連作短編に挑戦しています。「月替わりになったらランダムで人が消失する世界」という設定だけで始めました。構成も何も考えてません。アドリブみたいな感じでやっています。つじつまが合わなかったり、矛盾が出てくるかもしれないけど、ご容赦ください

大沢月麦
1年前
17

【連作短編小説】月が変わるとき②

2:サーチ・アンド・デストロイ  〈月替わり消失下〉における犯罪への対応は、サーチ・アンド・デストロイだ。  「犯人の追跡中に、消失してしまったら、どうしようか…

大沢月麦
1年前
19

【連作短編小説】月が変わるとき①

いつから始まったのか、月が変わると人が消失するようになった。原因は不明。解決策もなし。人はただ祈るしかない。 1:家族  大石は時計を見た。  20××年4月30日 2…

大沢月麦
1年前
40

こんにちは大沢です。本日、短編小説「ずれ」を投稿しました。スキしてくれた方々、本当に感謝しています。
トイレってあんまり、小説とかで活躍してないなあ、と思い、書きました。私は感謝はしていますが、どちらかといえばトイレは好きな場所ではないです。それじゃあ、また。

大沢月麦
1年前
10

【短編小説】ずれ

 筒見雄太は違和感を覚えた。  場所は会社のトイレ、個室のなかだった。  用を足し、ウォシュレットを作動させたとき、とてつもない違和感に襲われたのだ。  温水シャ…

大沢月麦
1年前
22

最近、詩を投稿し続けていますが、わたし的にはデッサン、というか言葉による落書きです。こういうのを書いていると、小説のアイデアが浮かんでくるので、楽しいです。だいぶアイデアがたまってきたので、そのうちにに小説の投稿を再開しようと思っています。

大沢月麦
1年前
11

【詩】切っちゃった 

パチン 爪は身体の一部なのです でも痛くないので 簡単に切ることが出来ます そこで 思いつきました 痛くなければ 他の部分も 切ったりできるのではないかと 博士に頼…

大沢月麦
1年前
14

【詩】病院にて

わたしの内蔵のささやきは なにかを伝えてくるときと そうでないときがある そうでないときは たぶん わがままだと思って ほうっておく そうすると夢に出てくる 「あなた…

大沢月麦
1年前
21

創作は続けますので、どこかで名前を見かけたら、懲りずに書いてる、と笑ってやってください。

私のnoteでしたことが、一部のクリエーターさんを不快にさせました。
私には投稿やスキをする資格がないと考え、反省と謝罪として、noteから離れることにしました。(誹謗中傷を受けたわけではありませんので、誤解しないでくたさい)
今までありがとうございました。

【詩】見極める目は簡単には手に入らない

ある革命家の声明

みな 未来のことは考えずに 
今がよければ 自分さえよければを 優先した結果がこれです
もはや 誰も 無事でいられる者はいません
覚悟しなければなりません

いろいろなもの彷徨い
良いものもあれば
悪いものもある
それを見極める目が必要なら
額を切り開くしかない

空気でさえ 限られたもの
生きるための最低限のことは
人に頭を下げなければ得られず
頭を下げながら
どうせ見えてい

もっとみる
【詩】たとえ迷っても、リセットはしない

【詩】たとえ迷っても、リセットはしない

自分との戦いは永遠に続く
嫌になるときもあるが
それもふくめて契約し
この世に産まれてきたのだから
もう後戻りは出来ない

武器はない
六つに割れた腹筋も
ひと薙ぎですべてを払拭する剣も
星を投げつけられても 私を守ってくれる盾ももたない
知りたいという心がたったひとつのツール

仲間はいない
みんな自分のことで忙しいから
すれ違う人は多いけど
挨拶をする程度

日々の記録はこれからの糧
お腹いっ

もっとみる
【詩】さよなら装甲、と釣り針が喉にひっかかった私は叫びたい

【詩】さよなら装甲、と釣り針が喉にひっかかった私は叫びたい

ほうら あちこちで狼煙があがっているよ
たくさん たくさん
信じて よかった
仲間はいたんだね

産まれたときから
目にさらされて
言葉をおぼえたら
即 命令がとんできた
釣り針を飲め といわれれば飲んだし
血管を引きずり出せ といわれれば そのようにしたよ
すべてはマジョリティーになるために
おかげで身体はボロボロ

そして試験のときがきた
結果は
お前はだめだった

では狼煙をあげよう

空は

もっとみる
【詩】虹をわたる頃

【詩】虹をわたる頃

わたしは青が好きだから
青色に染まってみたいと思う
青い目
青い髪
肌の色も青
中身も青に染まりたい
肺 心臓 消化器官
もちろん脳も青色だ
すると
不思議なことに
様々な色の人たちが集まってくる
色をもった私に共鳴してくれた人々
さあ 手をつなごう
カラフルな円を作りましょう
ふと見ると、私と手をつないだ赤い色の男性が
微笑んだ
いつの間にか赤い男性と 青いわたしの二人きりになっている
さよなら

もっとみる
【連作短編小説】月が変わるとき③

【連作短編小説】月が変わるとき③

ライブと銃とCD1:宮本亜紀智

「お前の曲なんか、誰も覚えちゃいない、みんな消失のことしか考えてない」
 そう言ったとたん、拳がとんできた。言った男はめまいを感じた。それほど、そのパンチは強かった。
「なにすんだよ」
「黙れ」二発目が飛んできた。こうなると殴られたほうも黙っていない。
つかみ合いの喧嘩になった。
 二人を引き剥がすのに、男が六人必要だった。

「仕事中になにやってんだ」
 所長が

もっとみる

クリエイターの皆様、お疲れ様です。連作短編の第三章を書いたのですが、ぜんぜん面白くありません。書いた本人が、読んで、面白くないと思うのですから、相当ひどい出来だと思います。なので書き直すことにしました。公開まで少し日にちをください。

連作短編に挑戦しています。「月替わりになったらランダムで人が消失する世界」という設定だけで始めました。構成も何も考えてません。アドリブみたいな感じでやっています。つじつまが合わなかったり、矛盾が出てくるかもしれないけど、ご容赦ください

【連作短編小説】月が変わるとき②

【連作短編小説】月が変わるとき②

2:サーチ・アンド・デストロイ

 〈月替わり消失下〉における犯罪への対応は、サーチ・アンド・デストロイだ。

 「犯人の追跡中に、消失してしまったら、どうしようかと、考えたことはありますか?」
 くだらない質問だ、と木暮裕司は、心の中でツバをはいた。
 おっと、やばい。人工知能とは仲良くしないと。
 「それはあり得ない。知っているだろ、人間は、月替わりのときは活動しない。おうちでおとなしくして、

もっとみる
【連作短編小説】月が変わるとき①

【連作短編小説】月が変わるとき①

いつから始まったのか、月が変わると人が消失するようになった。原因は不明。解決策もなし。人はただ祈るしかない。

1:家族

 大石は時計を見た。
 20××年4月30日 23:57
 あと3分ほどで、月が変わり、5月になる。
 また、このときがきてしまった。
 大石はいま社長室にいる。社長室とはいっても一般のイメージとは違い、飾り気のない、ただの個室だ。社員13名の、コンサルティング会社を若干27

もっとみる

こんにちは大沢です。本日、短編小説「ずれ」を投稿しました。スキしてくれた方々、本当に感謝しています。
トイレってあんまり、小説とかで活躍してないなあ、と思い、書きました。私は感謝はしていますが、どちらかといえばトイレは好きな場所ではないです。それじゃあ、また。

【短編小説】ずれ

【短編小説】ずれ

 筒見雄太は違和感を覚えた。
 場所は会社のトイレ、個室のなかだった。
 用を足し、ウォシュレットを作動させたとき、とてつもない違和感に襲われたのだ。
 温水シャワーの位置が、微妙にずれている。少し左寄りだ。これでは、目的が達成できない。雄太は身体をずらした。
 こういうものは平均的な位置で設計されているものだから、万人にジャストフィットするものではない。それぐらいのことは雄太も察しがつく。彼が違

もっとみる

最近、詩を投稿し続けていますが、わたし的にはデッサン、というか言葉による落書きです。こういうのを書いていると、小説のアイデアが浮かんでくるので、楽しいです。だいぶアイデアがたまってきたので、そのうちにに小説の投稿を再開しようと思っています。

【詩】切っちゃった 

【詩】切っちゃった 

パチン
爪は身体の一部なのです でも痛くないので 簡単に切ることが出来ます
そこで 思いつきました
痛くなければ 他の部分も 切ったりできるのではないかと
博士に頼みました
——どこを切っても 痛くないようにしてください
博士はそのようにしてくれました

まず 指を切りました 痛くありません
博士ありがとう
痛くないので とりあえず 切ってみることができます
いろいろ切ったら
動けなくなってしまい

もっとみる
【詩】病院にて

【詩】病院にて

わたしの内蔵のささやきは
なにかを伝えてくるときと
そうでないときがある

そうでないときは
たぶん
わがままだと思って
ほうっておく

そうすると夢に出てくる
「あなたの母親も、そうやってほったらかしにしたから」
そういう攻撃をしてくる
反撃開始
内蔵さん、あんた、ひっくり返すとわたしになるんだよ
「ということは、あんたがひっくり返ったら内臓じゃん」
こんなやりとりも続けば、うずたかく積もる

もっとみる