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「オニポーク」それは、いま勢力を拡げている石垣島の謎フード

【1156むすび】
《連続1378日目!》ハッピーマートほんな(石垣島)オニポーク



えっ、オニポーク!?

もしかして、野球の投手が投げる魔球のこと?

違う違う。
それは鬼フォーク!



もしかして、美味しい豚肉料理のこと?

違う違う。
それは、お肉ポーク!


あっでも、ちょっと惜しい。


正解を言ってしまおう。

オニポークとは「おにぎりとポークランチョンミート」のこと。


えっ?
なにそれって?


そういう方がきっと多いはず。。

そんな方には、昨年書いた「オニササ」というおにぎりについて体験したリポートをぜひ読んでほしい。



よく見ると、おにぎり売場の上にポリ袋が置かれていた。どうやら、これでおにぎりをつかみ取るらしい。でも、自分で作ると言われてもその材料が見当たらないのだ。

しつこいようだけど、もう一度、お店の方に聞いてみた。

「その袋で、おにぎりとササミのフライを一緒にするのよ」


えっ。


たしかに、目の前の揚げものコーナーには、大きなササミのフライがある。これと、さっきののりたまおにぎりを使って、おにぎりを完成させるのか。

「ササミを先に入れておにぎりを後にすると安定するよ」

お店の人が丁寧に作り方を教えてくれた。

安定?

おにぎりを買うときに初めて聞いた言葉だ。

どうやら「オニササ」とは、それ自体では売ってなくて、自分で完成させるセルフメイドフードのことらしいのだ。
なるほど、ちょっとワクワクしてきたぞ。


そうなのだ。


石垣島には「オニササ」と呼ばれるおにぎりとササミフライをセルフメイドで合わせて食べる独特のおむすび文化があったのだ。


このオニササの派生系の中でも、一番勢力を拡げているのが「オニポーク」らしいのだ。


この読んでも、まだピンときていないって!?



わかりました。
では、オニポークとはなんなのか。
さっそくリポートしてみよう。



まず、最初に向かったのは「元祖オニササ」を売っている知念商会。

こちらは、昨年オニササをリポートしているお店だ。


カラララーン。

さすが元祖オニササのお店。
有名人のサインがずらりと並んでいる。


なるほど。
オニササの作り方がわかりやすく書いてあるぞ。

❶袋でササミフライを取る
❷ソースやマヨネーズで味付ける
❸おにぎりを袋にいれる
❹袋の上からおにぎりを押さえ込む


こんな感じだ。

このササミフライの部分をポークフライに変えれば、オニポークらしい。


よし。
さっそく作って食べてみるぞ!


と思ったら・・
ショーケースの中は空。

まさかの売り切れ!


がーーーん。


揚げ物もおにぎりも残っていない・・


これは、想定外だ。


どうしよう。



でも、ここはおにぎり天国石垣島。

情報によると、オニポークは他のお店でも扱っているとのこと。




このオニササやオニポークが売っているのは、主に地元に根付いている個人スーパー

そこで、石垣島の市街地の近くにある地元商店にあたりをつけて探すことにする。


おっ。ここはどうかな。
豊富なお弁当やお惣菜で人気のお店「ハッピーマートほんな」

オニポークよ、あってくれ!


カラララーン。

よし!
まずは、おにぎりを発見。


置いてあったのは、おかかふりかけのおにぎり。

値段はなんと50円!!!!

しかも、その横にあるジューシーおにぎりは65円!!!

えっ、50円!安い!

そう、この連載を読んでくださっている方には記憶にあるかもしれないけれど・・


日本中を食べ歩いて作っている「最強コスパおむすびランキング」のトップランキングが50円だったはず。
まさか、この値段に並ぶおにぎりがあったとは!



これがそのランキング上位だ。


これまでのランキングを見てみると、1位が税込50円。3位が税込70円。

つまり、石垣島のハッピーマートほんなのおにぎりは、この1位タイと3位にランクインする最強コスパおにぎりなのだ。



しかし、こんなところで喜んでいる場合ではない。
今回のゴールは謎の「オニポーク」を食べること。

おにぎりは確保したので、続いて揚げ物ケースの中を見てみよう。


さて、ポークフライはあるかな。

うん?

揚げものを発見!

でも・・
アジフライって書いてある。
お目当てのポークフライでもササミフライでもない・


がーーーーん。


またかあ。
また、売り切れなのかあ。



諦めきれず・・
お店の人にポークフライがいつ入荷するか聞いてみた。

すると・・


ここで奇跡が起こった。


そこに入っているのがポークだよーー


えーーー

まさか、このアジフライかと思っていたのが、ポークフライなの〜

めちゃくちゃラッキーではないか!



よし。
さっそくオニポークを作ろう。

あれ。
おにぎりとポークどっちが先だっけ?

いいや、とりあえず2つ袋に入れて、ソースで味付けちゃおう。

あとは、おにぎりをつぶしてと。



できた!
これが、石垣島の謎おにぎり「オニポーク!」


鬼フォーク!ではなく、オニポークである。(しつこい)


おにぎり50円にポーク70円で120円というリーズナブルさも嬉しい。


いっただきまーす!

がぶっ。

おっほう。
ナイスーーー!

ポークフライの衣がふわふわ。
しかも、ドーナツ生地みたいに甘みがある。
そこからランチョンミートの塩気が溢れてくる。
なるほど、衣をつけて熱を加えるとポークの旨みが増すのね。

これがまた、ふりかけおにぎりとよく合う。
おにぎりをつぶしたので、一体感があるというか。

自分で仕上げたことも、美味しく感じる要因かも。



石垣島でしか食べられない謎のソウルフードおにぎり。
機会があれば、みなさんもぜひ。

ご馳走たまでした!



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