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北の大地で最高の旅を!「SL冬の湿原号のオススメ座席」を徹底検証してみた(予約の参考に)


コタツ記事という言葉が話題になっているらしい。

コタツ記事とは、実体験もなく取材や調査もしないまま、ネットなどのメディア上で流通している情報のみを収集して書かれた記事のこと。

たしかに、今の時代ではスマホでちょちょいと検索すれば大抵のことはわかってしまうし、それを元に記事を書くこともできるだろう。
ちゃんとエビデンスを取ることができれば、それ自体は別に悪いことでもない。

でも…
ワクワクしないよね。

読む方としても、どこかで見たような記事ばかりでは読む気が起きないし…
書き手側としても、自分の気持ちが入らないし書いていて楽しくないよね。

小さなことでもいいから実際に体験していることを記すこと。
今の時代、本当に大切なことかもしれないな。




しかも、これだけ情報が簡単に手に入る時代なのに、どんなにどんなに検索しても答えが見つからないことが、ごく稀にあったりする。

そんな時は諦めるしかない?

いやいや、そんなのもったいない。
情報がないということは、同じように探して困っている人もいるということ。

それって、チャンスじゃないの?

自分が体験して記事を書けばいいのでは。
それによって、読んでくれる人が増えるかもしれないし、多くの人を助けることにつながるかもしれないのだ。

そうなのだ。これはチャンスなのだ。
コタツから脱出して、答えを自分の目で探しに行けばいいのだ。



実は過去にも、情報がほとんど出ていないものを自分の目で見にいって、それを記事にしたことがある。

そのどれもが、記事を書いてから時間が経ってもビュー数が伸びていたりする。
他に似ている記事がないのかもしれないからかもしれないけれど、検索するとたしかに最上位に出てきたりもする。

例えば、こんな記事だ。


●屋久島の早朝の登山弁当購入店をまとめてみた




●新国立競技場の売店についての情報をまとめてみた





そして、今回も調べても調べてもわからなかったことがあったので、実際に自分の脚で出掛けて調べてみることにした。


そのテーマとは・・・

真冬の釧路湿原を走るSL冬の湿原号!


冬の釧路湿原を走る「SL冬の湿原号」どの座席を予約したらいいの? 


冬の釧路湿原を横断し、釧路から標茶までを往復で走る「SL冬の湿原号」

2022年から、新型車両のリニューアルし、昨年までと違い複雑な座席構成となっている。
しかも全席指定となっている。 


・3つのタイプの客車のどれに乗ったらいいの?
・どの座席位置がいいの?
・往復で選ぶ座席に違いはあるの?

自分もそうだけど、予約をする誰もがこの問題に直面してしているに違いない。
でも、リニューアルされたばかり…

調べても調べても、最適解に繋がる情報が見つからない。


そこで、今回、リニューアル初日に実際に乗ってきたので、どの座席がいいのかを徹底的に検証してみようと思う。
今後予約をされる方の参考にしてもらいたいし、乗車予定がない方も、実際に旅をしている気持ちで読んでもらえればと思う。

※今回は直前でSL機関車が故障のため、ディーゼル牽引に変更となっています。残念。。
でも、客車はそのままでしたのでそのまま参考になるかと思います。



そのため、発券の遅れてしまった切符は手書き。
購入したみどりの窓口の駅員さんも手書き切符に慣れていないらしく、なんと5人がかりで発行してくれた。
ありがとうございます!



★SL冬の湿原号は5両編成(3種類の客車)

2022年のリニューアルされたSL冬の湿原号。
その目玉にもなっているのが、3種類の客車である。


1号車と5号車が新設された「たんちょうカー」
2号車がレトロお洒落な雰囲気の「カフェカー」
3号車と4号車が、懐かしさを感じさせる「普通車」

この3種類の全座席。
実は、指定席の値段がどれも同じなのだ。
つまり、よりいい座席に座るためには、予約するときの選び方が本当に重要になってくるのである。

そこで、自分の目で見てきた予約するべき座席を特別に伝えたいと思う。

※あくまでも私見に基づく見解です。実際に予約する際はご自身の判断でお願いいたします。



★釧路川側の席が圧倒的にいい


座席を選ぶ上でいちばん重要なのが、右側、左側のどちらを選ぶかである。


このSL冬の湿原号は、釧路湿原の中を釧路川に沿って線路が作られている。
その結果、釧路川に面した側と逆側では景観が大きく変わってきている。


釧路川に面した側は、大きく開けていて見晴らしがいいところが多い。
(逆側は林が多い) 

しかも、川沿いにはエゾシカのような動物やオオワシ、オジロワシなどの野鳥なども出没する機会も多い。


さらには、途中に停車するタンチョウのいる駅「茅沼駅」でも、タンチョウが見られるのは釧路川側の窓からである。


もう圧倒的に釧路川側の座席がオススメなのである。
(新設されたたんちょうカーで逆側のボックス席に高さがついているのも、釧路川側の眺めがメインということを表している)

注意するポイントとしては、このSLでは、釧路から標茶に向かうのぼりと逆に戻るくだりの車両の向きが入れ替わらないことがあげられる。
つまり、往復で釧路川側を予約するときには、逆の向きの座席を買う必要はなく、同じ向きの番号(同じ席と覚えればわかりやすい)を買うこと。


それでは、どの車両のどの席がいいのかを具体的に共有したいと思う。


★いちばんのオススメ「たんちょうカーのカウンター席」

もし、自由に選べるのであれば、新設されたたんちょうカー(1号車と5号車)のカウンター席が圧倒的にいい。大きな窓に座席が向いており、移りゆく釧路湿原の様子を見ていると、まるで映画館のようである。

しかもボックス席に比べて座席がかなり広く、となりの席とも間隔が空いているのでゆったりとした旅を体験できる。

運良く端のカウンター席を確保できた!

そのたんちょうカーのカウンター席の中で、いちばんの座席というと展望通路に面した端の席である。(1号車で言えば11Dと12Dの席)
隣に乗客はいないしすぐに展望通路にいくこともできる。しかも最後方の車両を選ぶと、カーブを通る際に列車全体を見渡すことができる。

とにかく、たんちょうカーのカウンター席が抜群にいいのである。



★2番目のオススメ「カフェカーの釧路川側席」

レトロお洒落な雰囲気を感じられる2号車のカフェカーも、ぜひ乗っていただきたい車両である。
設置されているダルマストーブでは、スルメ(車内販売カウンターで売っている)をぜひ焼いてほしい。

(自分たち以外に焼いている人はいなかったけれど…)

実は、このダルマストーブが設置されていることで、カフェカーの中で景観を楽しめる席はかなり少なくなっている。
奇数番号のAとDの座席だけなのだ。
しかも、車内販売カウンターのあたりは、グッズや食べ物を買う人で常に混みあっているので、そこから離れた5A、5D、7A、7Dの進行方向側に席が向いているところがオススメとなる。

車内販売はかなり混むので、グッズなどが欲しい場合は乗車したらすぐに購入した方がいい。



★3番目のオススメ「普通車の釧路川側」

たんちょうカーやカフェカーの釧路川側が取れなかった時に、その車両の反対側の座席をとるか、それとも普通車の釧路川側をとるべきなのか。ここは迷うポイントになると思う。

自分がオススメしたいのは、普通車の釧路川側である。
前述したけれど、このSL冬の湿原号は、釧路湿原の中を釧路川に沿って線路が作られている。釧路川に面した側と逆側では景観が本当に違う。
しかも、途中に停車するタンチョウのいる駅「茅沼駅」でも、タンチョウが見られるのは釧路川側の窓からである。

もう圧倒的に釧路川側の座席がオススメなのである。
そうなると、普通車の奇数番号のA、Dの席の進行方向を向いている席が3番目のオススメとなる。


★希望の座席が取れなかった時は・・

運行本数も限られていて、釧路川側の座席も限られているSL冬の湿原号。
希望の座席が取れない方も多いと思う。

そこで、あきらめていけないのは・・ギリギリまで粘ることだ。

みどりの窓口での購入ではなく、えきねっとでの購入の場合は、乗車まで座席の変更が無料でできる。キャンセルなどがあった場合には、その座席に変更することができるのだ。
実は、自分もギリギリまで座席をチェックしながら、希望の座席にたどり着いている。
あきらめないで粘ること。これは絶対にやってほしい。



冬の釧路湿原の大自然と、そこに生息する動物や野鳥たち。
上記の内容を参考にしてもらい、ぜひ楽しい旅にしてもらいたいと思う。



そうそう。
そんなSLの中で食べたいおむすびを紹介しないと!


★標茶のブランド牛 星空の黒牛のおにぎらず


折り返し終点の標茶駅。
1時間半くらいの時間があるのだけど…空いているお店がかなり少ない。駅前のコンビニがまもなく新規オープンするらしいけど、その前だったので昼食難民に。

そんな時に助けになったのが駅の横にあった小さな小さなアンテナシャップ。
ここで、地元の方が作ったサンドイッチやバーガーなどが売られていた。


おにぎらずのセットを購入!
車内で購入した、サッポロクラシックと湿原号プリンとで乾杯!
豪華な昼食になったぞ。

星空の黒牛のおにぎらず!

星空の黒牛とは、摩周湖の伏流水と300haの広大な大地で無農薬・無化学肥料の牧草を餌にしたこだわりのブランド牛らしい。

これが、おにぎらずで食べられるなんて。

ああ、うまい。
旨みがぎゅうと詰まった肉汁の旨み。甘辛く味つけられていて、ごはんとの相性も抜群だ。

何より、窓の外の景色も贅沢だ。

まるで、大自然の中に立っておむすびを食べているみたい。


最高の旅を作るのは、最高の準備と予期せぬハプニングの組み合わせだ。


コタツを飛び出したからこそ体験できた、冬の釧路湿原の旅。

ご馳走たまでした!


【928むすび】アンテナショップ(標茶)星空の黒牛



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ファンベースデザイナー、地域創生プロデューサーなどしてます。 おむすびnoteを毎日書いてたり、浦和レッズを応援したり… みんなが、好きなこと、応援したいことを素直に言える世の中にしたいなあ。 皆さんと、いろいろなコラボをしたいです! ぜひぜひご連絡ください!