嗣人
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プロフィールというほどもないもの。
改めまして。
嗣人と申します。
プロフィールのようなものを作っておこうかと思いまして、作り始めた次第であります。
生まれも育ちも熊本県は荒尾市。玉名の工業高校を卒業して温泉県の大学に通いまして、西洋史専攻の癖に民俗学研究室に入り浸っておりました。
就職の為に福岡に出てきて、以降、現在に至るまで福岡県民として生きておりますが、熊本県民の誇りは忘れたことはありません。故郷の荒尾市に行くのは
2024年1月 メンバーシップサイン本抽選結果
新年あけましておめでとうございます。
そう安易にお祝いの言葉を口にするのも難しい出来事が本日起こってしまいました。
石川県の能登半島を震源地とした地震が元日の夕方に発生、多くの被災者の方が今もなお大変な困難の中にあります。
そんな最中に不謹慎という声もあるかも知れませんが、私は私のすべきことを成そうと思います。
「実話怪談」踏みつけるもの
大分県某所。
時代は昭和三十年頃。
仮に、佐山さんとしておく。
◆
彼がまだ地元で学生をしていた頃、今は使われなくなった県道に面した想念寺という寺院の裏手に、とかく評判の悪い家があった。
石見家という。
老いた両親と中年の息子が暮らしていたが、とにかく素行が酷かった。父親の方は金に困ると隣近所へ借金を頼みにやってきて、小銭でもなんでも幾らか渡すまで帰ろうとし
実話怪談「ブルーシート」
Kさんから聞いた話をしようと思う。
大学時代からの友人である彼は、大学進学の際に鹿児島から大分へと移り住み、アパートで一人暮らしを始めた。卒業し、勤め人となってからも引っ越すことはなく、十年近く同じ部屋に住んでいた。特に理由もなかったから、という彼は一事が万事こんな調子で、あまり変化を好むタイプの人間ではない。
そんな彼が、つい最近とうとう引っ越した。聞けば家に幽霊がやってくるからだ、と
「夜行堂亜譚 坩堝」
特に、これといった目的があった訳じゃない。
誰が言い出したのか、今となってはもう思い出すことさえできないが、肝試しに行かないか、という話になったのだ。
ツーリングの帰り。休憩の為に立ち寄ったSAで缶コーヒーを飲みながら、暇を持て余した大学生が七人、何か面白いことはないものかと考えた結果がこれだった。真夏の夜のイベントとして、これ以上のアイディアはない。蒸し暑さも吹き飛ぶというものだ。