根本原因③隠れ炎症(検査・治療編)
治療分類:内科的治療・腸と炎症
担当医療ジャンル:
統合医療(オーソモレキュラー)
バイオレゾナンス
標準医療
病態の解説は下記を参照してください。
【代表的な隠れ炎症】
慢性上咽頭炎
耳鼻科で保険診療できるとても地味な疾患です。
「上咽頭」とは鼻の穴の突き当りのことで、要は鼻炎みたいなものです。
しかしこれが大した症状がない上に治りづらく、ともすれば永久に放置されがちな炎症です。
必ず耳鼻科で検査をし、発見されたらBスポット治療(塩化亜鉛などの消炎剤を直塗りする治療)を行いましょう。
僕は24/1月現在、重金属のデトックス中ですが、しつこいくらい地元の耳鼻科に通ってチェックしています。
一度軽い炎症が発見され3週間程度治療に要したからです。
根尖病巣
歯の根にできる炎症(膿)です。
歯科にかかり歯根から血管・神経を取り除く際に発症することがあります。
意外と自覚症状がなくレントゲンでやっと気づく、といったケースが多いようです。
脂肪肝
メジャーな生活習慣病で、肝臓の3割が脂肪で覆われている状態を指します。
原因は様々です。
アルコール性でなくても糖尿や脂質異常症で発症するので炎症になりやすいです。
30歳を超えると、ありがちな生活習慣病が根本治療に影響することがあるので、この手の基礎疾患は人間ドックでくまなく調べ潰しておきましょう。
腸の炎症
主治医についていれば、腸の炎症調査は真っ先に行われます。
腸管はカンジダ菌や未消化グルテン・カゼインの影響で簡単に炎症を起こします。
腸内フローラと炎症の調査に特化した総合便検査、あるいは、抗体検査でリーキーガット症候群として見つかるかもしれません。
【検査法】
人間ドック
全身をくまなく調べて基礎疾患を見つけると炎症発見につながるケースが多いので、まずは人間ドックを受けるのがいいでしょう。
炎症がなくても、糖尿・肝機能やその他の急を要する問題にぶち当たるかもしれませんが、早ければ早いほどいいです。
最終的に出来上がるのは、同年代の健常者よりずっと健康な心身です。
酸化ストレステスト
アンチエイジング系のクリニックで専用機器を使って受けられる検査です。
酸化ストレスと抗酸化力を調べられます。
前者は炎症の重症度とほぼ同義です。
後者は炎症を抑制する体内の抗酸化物質の働きの指標になります。
オリゴスキャン
重金属の蓄積量を評価するオリゴスキャン検査にも、酸化ストレスと抗酸化力の項目は存在します。
リーキーガットと腸内フローラの正常化をしても体調の改善がいまいちの人は、高確率で重金属の蓄積・排出検査を行うと思うので、炎症の進行具合はきっちりと把握し手を打ちましょう。
【治療法】
炎症はごく自然な反応であり、健常者にも起こりうるので、発見された場合は保険診療で治せることが多いです。
専門医に任せて治療しましょう。
ただし、腸管内の場合はリーキーガットととして治療する必要が出てくるかもしれません。
腸の環境と体内の炎症について問題を残していると、有害物のデトックスやホルモン治療等、次の段階に進めないので、手間をかけて入念に検査しましょう。
以上です。
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