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法学詳解

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法学:民法(債権総論)3

法学:民法(債権総論)3

全国の法律を愛する皆さまこんにちは!くららです。

今回は債権総論3回目。内容は比較的軽めです。

物権と債権の権利の分類を改めて整理します。

物権とは「ある特定の物を直接的に支配しうる権利」(支配権)のことを言います。物を支配するとは、特定の物から利益を享受するということです。つまり使用・収益・処分について支配的に行うことができるのが物支配の具体的内容です。

物権と債権を対比すると権利の分類

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法学:民法(債権総論)2

法学:民法(債権総論)2

全国の法律を愛する皆さんこんにちは!くららです。

今回は債権総論の2回目ということで、「債権の意義」をテーマに整理していきます。

債権とは「ある特定の者が他の特定の者に対して一定の行為をなすべきことを請求しうる権利」であることは前回確認した内容です。債権の反対にあるのが債務であり、「この一定の行為をなすべき義務」のことを指します。また、この「一定の行為」のことを給付と言います。

しかし売買契

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法学:民法(債権総論)1

法学:民法(債権総論)1

民法とは「私人としての生活関係を規律する法律」のことを指します。

そもそも、民法は第一編の総則、第二編の物権、第三編の債権に分かれています。総則とは「民法はなんたるか」を、物権は「人と物の関係」を、債権では「人が人に対して何かを請求する権利」を規定しています。

その中でも、債権総論=何かを請求する権利の基本ルール、を学んでいきます。

そもそも、債権が発生するのはどんな時でしょうか。発生原因は

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