ポップ・カルチャーのシーンの最前線の様相は、日々、目まぐるしく変わり続けていきます。今この瞬間に、音楽シーンや映画シーンで何が起きているのか。どのような革新的な作品が生まれて、どのような熱量をもって受け手に受容されているのか。次々と変化し続けるシーンの最前線におけるリアリティを、立ち止まることなく追いかけ続けることこそが、ポップ・カルチャーを語る者としての僕自身の大切なテーマです。
それ故に、僕は基本的に過去の作品を何度も振り返ることは、あまりしません。今この瞬間に起きていることにキャッチアップし続けるので精一杯というのが正直なところです。しかし、逆説的ではありますが、だからこそ僕は、今後の人生において毎年のように振り返りたい音楽と映画を、各年の年末に厳選しています。そのセレクトをまとめたのが、「僕の心を震わせた●●ベスト10」シリーズです。ライター活動を始めた2018年から、「邦楽」と「映画」のランキングを、その翌年の2019年から、それに加えて「洋楽」のランキングを発表し始めました。今では、年の瀬にかけて行う選出作業が、僕のライフワークの一つになっています。
いつも、後悔のないように一つひとつの作品を選んでいます。そして、その年にその作品と出会えた驚きや歓び、感動を、短評の中に必死に書き綴っています。それは他でもなく、そうした作品をこの後の人生において何度も聴き直したり観直したりする自分自身のためです。ただ、このランキングが、自分以外の誰かが新しい音楽や映画と出会うきっかけに繋がるのであれば、それ以上に嬉しいことはないと思っています。
この記事は、これまで公開してきた「僕の心を震わせた●●ベスト10」シリーズの結果を一つにまとめたものです。もし気になる作品があれば、リンク先の短評も合わせてお読み頂けたら嬉しいです。
●邦楽
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
●洋楽
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
●映画
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年