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じょーじ
2024年8月22日 17:33
二週間に一度、ぐらいのペースで公園に行って絵を描いた。娘のおかげで全然怪しくない。孤独もない。ブランコぐらい押しますよ。こんなに助かってるんだから。そうすると、学校帰りの小学生が公園の横を通る。絵に引き寄せられるように近づいてくる。「なにしとんー?」「あ! 前もおったおっちゃんや!」「前、ここでギター弾いてたやろー?」僕も有名になったもんである。高学年の女子は、娘のブランコ
2024年8月9日 13:49
「自然農法」そんな言葉が飛び込んできて、僕は飛びついた。肥料も農薬も使わない「ほったらかし」農法だという。これは僕らにぴったりじゃないか。なまけものでルーティンが苦手な僕らに。と、いうことで、あんまり詳しく調べる前に、僕の秘密基地で始めることにした。衝動的なのだ。僕は。とりあえず種を蒔けばいいらしい。「水も肥料もやらなくていい野菜」で、検索をかける。そしたら枝豆が出て
2024年7月30日 16:41
僕も秘密基地を作ろうと思った。先日の「秘密基地騒動」を経て、ぐるぐると考えが巡った。しかし、考えても考えても、どうしたらよかったのか、どうすればよいのか、わからなかった。それならいっそ、僕も渦中に入ろうと思った。共にいる娘がまだ幼いので、彼らのように山の斜面に作ることはできない。しかし、山の中には作りたい。と、いうことで、フェンスの向こう側の斜面になる直前、少し平らになっている
2024年7月25日 02:18
冬の入り口に立った公園は静かだった。もう砂場にも、公園にも、あんまり草は生えていない。砂場で大きめの山を作ってその上に座って空を見る。その時、フェンスの奥の山の中で、影がサササッと動いた。「ぬぬ?!」なんだあれは?バッと立ち上がって、ダッと駆けていって、ソローっと覗いてみる。そこには素晴らしい「家」があった。秘密基地だ、、、!落ちていた木が丁寧に組み合わされている。そ
2024年7月18日 19:40
骨組みだけで屋根のない、赤レンガのスペースにあるベンチに、少女が僕から1.5メートルあけて座る。いつもは何人かと共に行動をする彼女だが、皆が早めに帰ったために、夕暮れ時に一人だった。僕は画材を片付けつつ、彼女に話しかけた。「よう、一人やん」「はぁ? うるさいわ!」そんなふうにツンツンしている彼女である。僕に対しては、触れるものみな傷つける、といった感じなのだ。カチャカチャ
2024年7月11日 08:33
夏を乗り越えて過ごしやすい秋になった。その頃、僕は長年の夢だった、油絵を始めた。夏休みの前あたりの僕の誕生日に、母が油絵セットを買ってくれた。30歳の誕生日である。妻は驚いていた。まあくれるというのだから、ありがたい。気温が下がって、蚊がいなくなった頃、「そうだ、公園で描こう」と、また閃いてしまった。馬鹿でかいキャンバスに、油絵を描くのが夢だったんだ。馬鹿でかいとは言え
2024年7月6日 00:30
実は僕は英語ができる。昔、一年弱、アメリカに行ったのだ。そのときも、何か立ち止まりたくって急に決めた。この時から何かを抱えてたのだ。英語を学びたいというのを口実にして、社会人になる前に一年ぐらい「遊び」の期間を作ろうとした。決めてから色々と調べて(調べてもらって)、格安で行けることになったのだ。大学を一年休学して(公立だからタダなのである)、ビザを取得して、大学に申請して、カリフ
2024年7月3日 08:11
ラジオ体操の終わりの日、BBQをしようと言った。子どもたち、大歓喜。嬉しい。しかし、問題は保護者である。もちろん怪しい。一人の保護者の誤解は解けたが、一人がそうということは大多数がそうだということだ。子どもたちが来たいと思っても、それは難しい。難しくあるべきだ。でもBBQはしたい。したいんだ。だって、一緒に飯を食うって、めっちゃいいやん!素敵やん!それにこのラジオ体操で
2024年6月27日 10:37
炎天下の2時間鬼ごっこはキツい、、、。ラジオ体操に行き続け、3日に1回は鬼ごっこに誘われる。どうして小学生は鬼ごっこが好きなんだろう。僕が鬼の時が面白すぎるので(大人だからわがままも暴言もぶつけられる)、「もう、あんたがずっと鬼やってよ!」、、、それのどこが面白いんや、、、。とまぁこんな感じで順調に仲良くなる。2週間はあっという間に過ぎた。そのラジオ体操をやっているのは、林
2024年6月24日 09:41
朝、7時に目が覚めた日は、散歩に出ることにした。我が家の朝は遅い。自慢じゃないけど遅い。子育てが始まってから、仕事がないにも関わらず、自分一人で静かにする時間は少なくなっていた。当然だ。でも、静かにする時間は僕にとって必要だった。放っておいたらカラカラと回り出してしまう頭を、空っぽにする時間だからだ。何も考えずに「ただ生きる」ということを、僕は妻から教わった。もちろんな
2024年6月21日 15:43
二つ目の砂場に着手しはじめた。うちの近くにある公園は、高低の2箇所に分かれる。低いところにあるメインの大きい公園と、僕ら家族が拠点にしている高台にある公園だ。その二つの間に森がある。その森を降ってもう一つの公園を通り、僕らはいつも児童館に行く。その低いところのメイン公園の砂場も、綺麗にすることにした。しかし、骨が折れた。行くのに山を降らなければならないからだ。上
2024年6月19日 12:08
僕はとにかく、高い山を作ることにした。砂場もすっかり綺麗になって、娘も砂場に飽きてきて、何をしようかと悩んだ末に、でっかい山を作ると決めた。とにかく砂を集めていく。100均で買ったスコップを僕が、冷凍庫で氷を掬う用のスコップを娘が持って、そのプロジェクトは動き出した。これには理由があるんだ。前の梅雨明けに学んだが、砂場は放っておくとどんどん草が生えてくる。雑草の、根っこも種も根
2024年6月17日 18:00
公園に"救い"の手が入った。行政だ。公園のボーボーに伸びていた雑草を一気に刈ってくれたのだ。電動の機械で。僕が手動でやった草刈りはなんだったんだと思うけど、まあそれはいい。今がいいならそれでいい。それによって公園がすごく綺麗になった。なるほど、清潔感って大切なんだな。これで「虫がいるからあの公園いきたくない!」って言ってた子どもたちも公園に来てくれるだろう。どうやら僕は公
2024年6月14日 08:39
砂場の草はなくならない。だいぶ減ったかと思ったら梅雨に入り、梅雨が明けたらまた生えていた。しかもけっこうしっかりしたやつ。悔しさに混じって、まだ続けられるという安心があることに、僕は驚いた。そろそろ暑くなってきた。夏になったらどうなってしまうのか。まだ草を抜いているのだろうか。終わりの見えない草抜きを、終わりが来るまで続けていく。そのうち何かが見えるはず。そんな時、妻が