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国民が見守った10日で完成した建築ーデジタルメディアが生み出した建築の祝祭性
中国設計実務のリアル中国のコロナ対策のスピード感はこれまでの投稿によって感じていただけたと思うが、このスピード感は分野を問わない。私の中国生活は8年になり、日本でのキャリアをゆうに上回ってしまったため、その差が具体的にどれくらいであったかは忘れつつあるが、私たち設計の世界も中国のスピードは早い。それは当然リアルな実務にも跳ね返ってきて、設計提出までの納期は短く、これは設計者にとってはなかなかしんど
もっとみるコロナ禍に再発見された無人化技術の活用方法とこれからの店舗ーデジタルを利用した商業空間での実践2
“ほぼ無人コンビニ”中国の旧正月明け、私の出社は2月10日から始まった。元々旧正月休暇の期間は1月30日で終わり、31日から出社というのが通常の予定であったが、コロナウイルスの拡大による状況の変化で何度か政府から休みの延長があり、10日からの出社になったのだ。出社する前から薄々気づいていたが、出社初日だというのに街に人気はなく、オフィスビルについても人はいない。エレベーターに乗ってもうちの会社の人
もっとみるコロナショックの影響を受けなかったニューリテールスーパーーデジタルを利用した商業空間での実践1
“生活インフラとなったデリバリーサービス”今日の最高気温は36度。7月の後半になりやっと上海の長い梅雨が明けたようだ。とりわけ今年の上海の梅雨が長かったように思う。また雨の量も多く、排水設備が日本よりも劣るため道が川のようになることも。上海が大雨になる前後に九州の大雨での被害の情報が入ってくるので上海と九州の近さを感じた。また地図を見ると上海と九州の緯度も変わらないことに気づいた。それほど今年は雨
もっとみるコロナ禍で厳格管理を実現させた都市構造と社会主義ーリアルとデジタルにまたがる厳格な管理社会 2ー
“上海での日常の変化”私が今住んでいる場所は上海の中心部に位置している、築80年の長屋式の古民家。近隣にはほとんど外国人が住んでいない。中高年の中国人ばかりで作業服を着ている人も多く見かけるのでブルーカラーの人も多そうだ。外国人としてはやや特殊な環境とは言えるけれど、上海という単位で見れば高層マンションよりもこちらの生活の方がマジョリティと言えるのではないだろうか。
外はド・ローカルだが一応中は
実空間をコロナウイルスから早期復旧させた行動データ管理ーリアルとデジタルにまたがる厳格な管理社会 1ー
“中国の今”この文章は中国の上海から出張先の山東省淄博へ向かう高鉄(日本でいう新幹線)の車両の中で書いている。日本の非常事態宣言の頃、ガラガラの新幹線の車内をSNSで上げている人がいたが、今この乗っている中国の高鉄は満席である。確かに4、5月頃の高鉄はやや人が少なく感じたが今は通常運行に近づいているようだ。
つい先日日本の都心のオフィス需要が減っているというニュースを見かけたが、その要因はテレワー
#中国 #デジタル #リテール #デザインのnote始めます。
noteに登録してから彼此1年5ヶ月ぐらいが経ったでしょうか。
1年5ヶ月前は前職の日系内装設計事務所の上海オフィスを卒業し、中国企業に転職した頃。少し変わったキャリアを歩み始めたタイミングであり、何か書けることがあるだろうと見越して登録したわけですが、日々の業務に忙殺しているというありがちな言い訳をしていたらこんなに時間が経ってしまっていました。さて今度こそnoteを始めようと思います。
と