40代こそ、Will(やりたいこと)に挑戦すべき。その下準備が20-30代でできてるか? (Will・Can・Mustの法則) 【コラム】
ビジネスキャリア分析のフレームワークに『Will・Can・Mustの方法論』というのがある。
Will・・・あなたのやりたいこと
Can・・・あなたのできること
Must・・・あなたのなすべきこと
「いま自分の強みはなんなのだろう」と悩むときに、この3つの要素に自己スキルを分解して整理し、それらの“重なってるところ”に自分の本来の強みがあるといった分析手法だ。
使い道とか分析方法はいろいろあるようで、転職業界の選定に活用したり、リクルートグループの人材開発方針にも使われているという。
最近ドラッカーの著作をあらためて読んでいると、ドラッカーは「オマエが今なすべきことは何なのかをとにかく突き詰めろ」と繰り返し言う、バカみたいに何度も。「やりたいことではなくて、なすべきことをやれよ」と。
つまり、『Will・Can・Mustの方法論』でいうと、Mustのことを指している。WillじゃなくてMustが何かちゃんと考えろよ、と。
でもこれ、
「自分にとっての3つの要素が何かを洗い出して整理しておく」ことももちろん大切だが、それぞれの要素を“いつ磨くのか”も大事だ。
3つとも同時に磨けるならそりゃいいが、ものには順番というのが大切だ。
そこでぼくはぼくなりに整理をして「磨くべきスキルのステップ論」はこうあるべきだ、という方針をたてている。
20代・・・Canを磨く (できることを磨く)
30代・・・Mustを磨く (なすべきことを磨く)
40代・・・Willを磨く (やりたいことを磨く)
結果論であるが、ぼくは結構このステップを踏んできたなと実感がある。
20代は、自分がまだ何者でもないと謙虚な姿勢で“できることをとにかく身につける”。そしたらそのスキルを求めてくれる人が増えてくる。頼られるようになってくる。自信がつく。
30代は、20代で培ったスキルを土台にして、マネジメントや事業貢献のスキルを磨く。
ひとりでできる仕事には量の限界があるが、それを組織や事業にできたら数倍の仕事に関与できる。
そして、40代になってこそ、ついに「やりたいこと」に向き合う挑戦の10年が到来する。
そのためには20代30代の経験と自信と信頼が重要だし、資金とか仲間集めをやるスキルも(20代の頃よりは)ついてるはずだ。
それと40代には、その歳になっても「やりたいこと」を見つめなおせる元気さと積極性が大事である。
ソフトバンクの孫正義さんは、(一般人から全然かけはなれてるので参考にはならないが、)
19歳の時に自分で描いた『人生50カ年計画』を指針にして歩んでいる。それはこういう内容だ。
20代で名乗りを上げ
30代で軍資金を最低で1,000億円貯め
40代でひと勝負し
50代で事業を完成させ
60代で事業を後継者に引き継ぐ
これ、「ぼくの整理と共通性はあるな」と、改めて読んでみてぼくは思った(次元が違うのは違うけど)。
それでぼくは今40歳になったばかり。
いままさに“Will”の模索にはいりました。
“ひと勝負”だ。
がんばろう、楽しもう、すべての40代!
さて、補足で2点だけ。
ひとつめは、「50代以上について」だが、これはまだぼくにとっては先の事なので、考えている事はあるが不確定なのでこの記事では触れないことにしたのだが、たぶん「50代は“60代のMust”に向けてのあらためてのCanづくり」になると考えている。つまり20代から順に2回繰り返すように、「Can→Must→Will→Can→Must→Will」という順番かなと。これだともう一度70代にWillが回ってくる、ここが人生のターゲットだ。
また気が向いたら書きます。
補足のふたつめは、
もちろん20代のうちからWillのことを沢山考えたりしてきたので、Canの1つしかやらないという意味ではありません。各年代で「迷った時はそこに立ち戻れ」という大きな優先順位だけの提案です。
コツコツ書き続けるので、サポートいただけたらがんばれます。