マガジンのカバー画像

パロディ小説  

4
海底で泳ぐ魚と足を手に入れた人魚 オリジナル小説です 恋人や昔仲が良かった友達と置き換えて物語に入り込んでいただけたら幸いです
運営しているクリエイター

記事一覧

海底で泳ぐ魚と足を手に入れた人魚4

海底で泳ぐ魚と足を手に入れた人魚4

恋人や昔仲が良かった友達と置き換えて物語に入り込んでいただけたら幸いです

そこには、魚さんが初めてみる世界が広がっていました

人魚さんは、なにやら長い中が空洞になっている棒を持っていました

人魚さん『これは笛って言って音がでるんだ
     綺麗な音だよ
     この日のために練習してきたから聴いてほしいな』
魚『笛?
  初めて見たよ
  どんな音が鳴るの?
  やっぱぶくぶくぶくって?

もっとみる
海底で泳ぐ魚と足を手に入れた人魚3

海底で泳ぐ魚と足を手に入れた人魚3

恋人や昔仲が良かった友達と置き換えて物語に入り込んでいただけたら幸いです

一方、魚は、1人で過ごすことが多くなりました

人魚が地上にいけばいくほど、地上での生活を憧れる一方で、やさぐれた、どろっとしたものが心を蝕むのです
くるしい、苦しい、、

自分は、新しいものなんていらない
今ある生活の中で小さな楽しみや幸せを集めて生きていたいんだ
と力強く考える夜や
私も、人魚さんみたいに
この世界にあ

もっとみる
海底で泳ぐ魚と足を手に入れた人魚2

海底で泳ぐ魚と足を手に入れた人魚2

恋人と一緒に世界を広げる

そのとき、水平線の守り神が人魚に語りかけました
『君のひたむきな努力には感動したよ
君には、地上で"歩く"ための足を授けよう』

人魚はいいました
『歩くってなんですか?』

水平線の守り神はいいました
『海の中で前に進む時泳ぐじゃろ?
地上では2本の足を使って前に進むんだよ』

人魚は、
へー面白そう!と思いました

そして足をつけてもらいました

その日から人魚は、

もっとみる
海底で泳ぐ魚と足を手に入れた人魚1

海底で泳ぐ魚と足を手に入れた人魚1

恋人や昔仲が良かった友達と置き換えて物語に入り込んでいただけたら幸いです

ある海の底で、2匹の魚がゆらゆら泳いでいました

海底は閉鎖的でしたが2匹は、イソギンチャクの数を数えたり、たまに綺麗な石を見つけたり、何気ない日常に中に楽しみや幸せを見つけ、平和に過ごしていました

ある日、片方が言いました
海の上には"地上"ってもんがあるらしい
それはそれは広くてたくさんの出会いや喜びがある場所みたい

もっとみる