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聖書Q&A

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聖書への疑問にお答えしております。
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〈質問〉イエス・キリストの復活は事実なのか?

〈質問〉イエス・キリストの復活は事実なのか?

〈回答〉

イエス・キリストの復活は、十字架刑での死後、三日目。
日曜日の早朝です。

イエスは復活したことを明らかにするため、弟子や信徒たちに自身の姿を現しました。ときには五百人以上の人々に姿を見せているのです。

復活には様々な憶測があります。
・気絶していたイエスが蘇生した。
・神話である。
・信仰の必要のためにつくられた伝説。

これらのいずれも聖書に記された真実を伝えてはいないのです。

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〈質問〉十字架刑とはどのような処刑法なのか?

〈質問〉十字架刑とはどのような処刑法なのか?

〈 回答2 〉

十字架刑での受刑者の最終的な死因は窒息死です。

十字架が立てられて受刑者が吊るされると、息を吸い込んだ状態で固定されます。これは、呼吸筋と横隔膜が緊張状態になるためです。
呼吸をするためには、息を吸い込んだ状態から吐き出す状態にしなければならないのです。そのためには釘を打たれた脚に力を入れ、体を持ち上げなければなりません。そして、やっとの思いで息を吐き出して脚の力を緩めることが

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〈質問〉イエスは十字架刑の前に鞭打ちをされている。当時の鞭打ちはどのようなものだったのか?

〈質問〉イエスは十字架刑の前に鞭打ちをされている。当時の鞭打ちはどのようなものだったのか?

〈回答〉

ローマ帝国の「鞭打ち」は残酷さで有名。
打つ回数は39回が普通でしたが、担当する兵士の気分次第で数が増えるのはよくあることでした。

編み込み式の革ひもに鉄玉が入れられた鞭を使用。
この鞭で身体を打たれると、鉄玉で打撲と内出血を起こし、回数が増えていくと、打たれた傷がひどくなっていきます。
この鞭には先のとがった骨もつけられていたので、傷んだ筋肉が裂けていきました。
鞭打ちは、肩・背中

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〈質問〉十字架刑では釘ではなくてロープが使われたのではないか?

〈質問〉十字架刑では釘ではなくてロープが使われたのではないか?

〈回答〉

十字架刑は釘が使用されています。
この事実は考古学でも発掘調査により証明されているのです。
また、ロープの使用もありました。

1968年、エルサレムでの発掘によると、ユダヤ人の遺体を40体発見。
彼らは、紀元70年頃のローマ暴動で亡くなっています。
このなかで、十字架刑になっていた人がいました。
彼の脚には、13cmほどの釘が刺さり、十字架の柱であったオリーブの木片がその釘についたま

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〈質問〉“ ノアの箱舟 ”・・・全世界が水没したというのは本当なのか?

〈質問〉“ ノアの箱舟 ”・・・全世界が水没したというのは本当なのか?

〈回答〉

聖書には、大洪水という地球規模の大激変が起きたことの表現が30箇所以上あるのです。旧約聖書の創世記だけでなく、聖書のいたるところで取りあげられています。
いくつか挙げてみましょう。

 これらの箇所はすべてが世界規模の大洪水を指しているのです。洪水は150日(五ヶ月)の間、水かさが増え続けました。洪水の150日後から水が引き出しました。
ノアの家族と動物たちが箱舟から下船したのが、水が

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〈質問〉聖書は神の言葉と言われている。そこには人間の言葉、さらには悪魔の言葉もあるのだが、これはどういうことなのか?

〈質問〉聖書は神の言葉と言われている。そこには人間の言葉、さらには悪魔の言葉もあるのだが、これはどういうことなのか?

〈回答〉

 聖書を記した人々は、無意識のうちにまるで神が乗り移って書き記した、と思う人もおられるかもしれません。決してそうではなくて、神は彼らの知性・意思・感情に働かれてご自身の意図されていた内容を記されたのです。歴史上において実際に起きたことを、神の立場から語られています。
 ですので、聖書には、人間や悪魔の言葉もあり、それらに対する神の解答が記されているのです。

〈質問〉宗教がなくても人間は生きられるのではないか?

〈質問〉宗教がなくても人間は生きられるのではないか?

〈回答〉
 人間が動物とちがうのは、「生きがい」を感じられなければ生きる意欲を失うことです。人生の目的や意義がわからないと自ら生命を絶つ人は、このことを表しているのです。
 平穏無事に生活しているときは人生の目的や意義などは考えないでしょう。なにかきっかけがあって悩むのです。身近な人が亡くなったり、苦しみを経験したり、対人関係がうまくいかないなど。
さまざまな人生の問題に解決を与えるのがイエス・キ

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〈 質問 〉信仰に対して、人々が誤解していることはどんなことなのか?

〈 質問 〉信仰に対して、人々が誤解していることはどんなことなのか?

〈 回答 〉
信仰と感情を一緒に考えている人が多いです。

信仰といわゆる「ハイになった状態」の区別がつかない人がおります。
こうした人は恍惚状態からさめてきたら、自分には信仰がないのではと不安になります。しかし、感情の起伏が信仰の起伏ではないのです。

神や人生に常に前向きでなければいけない、と考えるのは現実的ではありません。人は疑問を持ったり不安を覚えるのは当然であり、そう感じたりすることには

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〈 質問 〉福音書にイエスが血の汗をかいたという記述があるが、こんなことが起こるのか?

〈 質問 〉福音書にイエスが血の汗をかいたという記述があるが、こんなことが起こるのか?

〈 回答 〉

極度の精神的ストレスによって起きる現象です。
あまりにも強い心配や不安で、汗腺の毛細血管が発生した化学物質によって破壊されます。
そのため汗腺に血液が混ざるので、人が血の混ざった汗をかくようになるのです。
大量の血液は必要なくて、微量の血液でこうした症状になります。

〈 質問 〉イエスは自分を救い主である、または神の子であると当時のユダヤの人々へ素直に語っていない。これは、なにか理由があるのか?

〈 質問 〉イエスは自分を救い主である、または神の子であると当時のユダヤの人々へ素直に語っていない。これは、なにか理由があるのか?

〈 回答 〉
当時のユダヤ人は「三位一体」を知らなかったのです。
ユダヤ人は旧約聖書に書かれている神しか知りません。彼らにとって「子なる神・聖霊なる神」は理解できないことで、イエスが「私は神です」という発言は神への冒瀆でした。
イエスは人々へメッセージを伝えるには、自分が神だというのは逆効果であることを認識していたのです。
弟子たちには自分が誰であるのかを伝えていました。

〈 質問 〉イエスが十字架にかけられた間、全地が暗くなったという記述が福音書にある。地球全体が暗くなったのであれば、この信じがたい現象を記録した文献が他にはないのだろうか?

〈 質問 〉イエスが十字架にかけられた間、全地が暗くなったという記述が福音書にある。地球全体が暗くなったのであれば、この信じがたい現象を記録した文献が他にはないのだろうか?

〈 回答 〉

この現象は、当時のローマ、アテネ、その他の地中海の都市ではっきりと確認されています。
ギリシア人作家のプレゴン(紀元137年頃に「年代記」を書いた)は、第202オリンピック紀の第4年(紀元33年)に『最大の日蝕』があり、

『一日の第6時(正午)に昼が夜となり、空には星が光るほどだった。ビチュニアでは大地震が起き、ニカイアでは、多くのものが横転した』

と記しているのです。

歴史

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〈 質問 〉聖書以外の文献で、イエスが救い主だと記録しているものはあるのか?

〈 質問 〉聖書以外の文献で、イエスが救い主だと記録しているものはあるのか?

〈 回答 〉

フラウィウス・ヨセフス(紀元37年生まれのユダヤ人 パリサイ派の祭司)
彼のユダヤ戦争の記録は、別の歴史家タキトゥスによって正確なことが証明されています。
ヨセフスは歴史家として信頼ができる人物で、彼がイエスの記録を残したのはとても重要です。

 さてこのころイエスス(イエス)という賢人【―実際に彼を人と呼ぶことが許されるならば―】が現れた。彼は奇跡を行う者であり、また喜んで真理を

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〈 質問 〉
新約聖書のオリジナルは現存していないが、現在読まれている新約聖書はオリジナルと同じなのだろうか?

〈 質問 〉 新約聖書のオリジナルは現存していないが、現在読まれている新約聖書はオリジナルと同じなのだろうか?

〈 回答 〉

【 現在の新約聖書はオリジナルと同じです。】

・ 現存するギリシア語の写本 5,000部以上ある。
・ ラテン語のウルテガ聖書写本 8,000〜10,000部。
・ エチオピア語・スラブ語・アルメニア語の翻訳本 8,000部。
・ 全体では、24,000という数の手書きの写本が残っている。

新約聖書はオリジナルを正確に筆写しています。
他の文献よりも新約聖書の写本は圧倒的な量な

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〈 質問 〉四つの福音書は、イエスが生きた時代よりもずっと後に書かれたもので、時間の経過と共に神秘的な存在つまり「神」として書かれたのではないか?

〈 質問 〉四つの福音書は、イエスが生きた時代よりもずっと後に書かれたもので、時間の経過と共に神秘的な存在つまり「神」として書かれたのではないか?

〈 回答 〉

「 福音書が書かれた年代 」
【紀元50年代後半〜紀元90年頃】

この年代はイエスが生きていた時代に、
彼を見て話を聞いた人々が生きている時代である。

[アレクサンドロス大王の伝記]
最古とされている二冊の著者
アリアノスとプルタルコス

大王の死後(紀元323年)、400年以上たってから伝記が書かれています。
歴史家の間では、その信憑性は高く評価されている文献。

アレクサン

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