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認知科学・脳機能・パーソナリティパターン・科学など

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2023年8月の記事一覧

ブレインパフォーマンスを上げる「ローアルファ波トレーニング」

ブレインパフォーマンスを上げる「ローアルファ波トレーニング」

「Have to」が能力低下を招く

人間は、「しなければならない」と感じている時、ブレインパフォーマンスが低下します。

ブレインパフォーマンスとは、記憶力、認識力、理解力、問題解決力など、思考にまつわる脳機能のことです。

「怒られたらヤダなあ」
「やりたくないなあ」
「早くここから逃げ出したい」

上記のような感覚は、雑念、不安、緊張などを生み出します。

「しなければならない」という感

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マネースクリプト「金銭的ドリームキラー」の撃退法

マネースクリプト「金銭的ドリームキラー」の撃退法

マネースクリプトとは、簡単に言うと「お金に対して無意識的にどう考えているか?」というものです。

①金銭忌避:お金=悪、「自分は高収入に値しない」
「お金は恐怖、不安、不快のもとだ、お金持ちは悪い人で、簡素な生活が美徳なのだ」と信じている。

②金銭ステータス:人の価値=お金の量、「お金はステータスだ」
この考えの人は、低収入、低資産、借金、ギャンブル依存などに陥りやすいリスクがある。

③金銭崇

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「マネースクリプト」稼げない人は心を置く位置が問題

「マネースクリプト」稼げない人は心を置く位置が問題

マネースクリプトという考え方「マネースクリプト」とは、金融心理学者ブラッド・クロンツなどが提唱する「お金に関する考えの中核、マネー行動を起こさせる原動力」というものです。

少し簡単に言うと「お金に対して無意識的にどう考えているか?」ということです。

4パターンの「マネースクリプト」

①金銭忌避:お金=悪、「自分は高収入に値しない」
「お金は恐怖、不安、不快のもとだ、お金持ちは悪い人で、簡素な

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「誤解を解く方法」ガチガチのインファイターにはアウトボクシング

「誤解を解く方法」ガチガチのインファイターにはアウトボクシング

ガチガチの頑固者や、ズレすぎた間違えをガッツリ信じてしまっている人、言っていることがあまりにもチグハグすぎる人に遭遇すると、

「この人やっべぇ、なんとか軌道修正してあげないと…でも、こういう人って難しいよな、どうしようかな」

このような時があると思います。

こういう人はどのように軌道修正すれば良いでしょうか?

相手との利害関係がなければスルーという手もありますが、「どうしても軌道修正したい

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「自責と他責」どちらがラッキーブレインか?「統制の所在」ローカスオブコントロール(LOC)

「自責と他責」どちらがラッキーブレインか?「統制の所在」ローカスオブコントロール(LOC)

↑ラッキーブレインの基本

↑ラッキーブレインの土台作りに

統制の所在 ローカスオブコントロール(LOC)「統制の所在」(ローカスオブコントロール(Locus Of Control))は、米国の臨床心理学者ジュリアン・ロッター氏によって提唱されました。

「統制の所在」(ローカスオブコントロール)は、行動を統制する意識が「自分にあるか、他者にあるか」を分類する考え方のことを言います。

あらゆる

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リラックス状態を意識的につくる「アンカー&トリガー」

リラックス状態を意識的につくる「アンカー&トリガー」

人類最大の敵は「緊張状態」高いパフォーマンスを発揮できる人は、いつもリラックスをしているので「緊張状態」に対して強いのです。

「ピンチはチャンス」という言葉はわかっていても、本当にピンチな時にリラックスをして頭を働かせて行動ができる人は少ないはずです。

ある武術家の女性から聞いた体験談ですが、「どんなに強い武術の達人から護身術を教えてもらっていても、実際に暗闇の中で後ろから男性につけられた時、

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ラッキーブレインのつくりかた「ポリアンナトレーニング」

ラッキーブレインのつくりかた「ポリアンナトレーニング」

ラッキーブレインの基本今回の記事は、レスター大学、マンチェスター大学の「運に関する研究」をベースにしています。

運が良い人というのは、「自分は運が良い」と心から思っていて「好奇心が強い」のが特徴です。

「好奇心が強い」ことを、心理学では「開放性が高い」と言います。

開放性とは、未知の世界や物事に好奇心を持ったり、新しいことにチャレンジすることができるかなどを示す要素のことです。

好奇心旺盛

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「社会を見返すサイコパスになる」キーワードは「誠実性」

「社会を見返すサイコパスになる」キーワードは「誠実性」

サイコパスは100人に1人

ドラマ、映画、アニメ、マンガなど、現在でも様々なところで彼らが登場することがあります。

サイコパスの定義については科学的に言えば先天的に脳機能に特別なものを持っているなどがありますが、ここで言うサイコパスの定義は、「共感力が欠如」している人のことを示します。

サイコパスをネガティブに考えると、協調性がないとか、人の気持ちがわからない、非情、冷酷などが言えます。

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「性格はフワフワ概念」なので科学的には悩む必要ありません

「性格はフワフワ概念」なので科学的には悩む必要ありません

「性格を変える」

などの実用書がベストセラーになるのは、自分の性格にコンプレックスを持っている人が社会にたくさんいる証拠とも言えるでしょう。

この手の本の大半は、
「内向的・消極的な性格」から、
「外向的・積極的な性格」に変える。

ということが書いてあると思いますが、根本的に「性格の定義」がなされていない場合がほとんどです。

それは何故でしょうか?

答えは簡単で、「性格」は「心」や「自我

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性格は遺伝しない!?「認知科学とブリーフシステム」

性格は遺伝しない!?「認知科学とブリーフシステム」

一般的に「性格は遺伝する」と考えられています

「親譲りの無鉄砲で子供の頃から損ばかりしてゐる」これは夏目漱石の「坊っちゃん」に出てくるフレーズです。

皆さんも子供の頃、何かを発言した時に「やっぱりお父さんの子だね」とか、「親に似て○○だね」などと言われたかもしれません。

性格について心理学のビッグファイブ理論では、
開放性:知的好奇心などの度合い
勤勉性:自己統制力やまじめさの度合い
外向性

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「ドリームキラー」と「古いモノサシ」に別れを告げよう

「ドリームキラー」と「古いモノサシ」に別れを告げよう

夢の実現を邪魔する人のことを「ドリームキラー」と言います。

「そんな事できるわけがない」
「君にはムリ」
「やっても無駄」

ドリームキラーは直接攻撃をしてくる他人の場合もあれば、「自分自身の心の中」にも潜んでいます。

自分自身の中のドリームキラーの本質は、これまで生きてきた中で、親や他人からのインプリンティング(洗脳)によって不本意に持たされてしまった考え方や価値観です。

代表的な「3つの

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コンフォートゾーンとエフィカシーで限界突破する

コンフォートゾーンとエフィカシーで限界突破する

認知科学において、居心地よく自然に振る舞える意識の中の範囲を「コンフォートゾーン」と言います。

さらに、そのコンフォートゾーンの水準を「エフィカシー」と言います。

エフィカシーとは、簡単に言うと「自己評価」で、詳しく言えば「自分のゴール達成能力に対する自己評価」です。

今のコンフォートゾーンのままだと…

例えばAさんが、「この分野はどんなに頑張っても上達するのに3年かかる」というエフィカシ

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「ホメオスタシスとコンフォートゾーン」理想の自分、ゴール達成のために最初に理解すべき「脳の常識」

「ホメオスタシスとコンフォートゾーン」理想の自分、ゴール達成のために最初に理解すべき「脳の常識」

「なりたい自分」
「やりたい仕事」
「健康な身体」
「健全なファイナンス」
「趣味の上達」
「社会貢献」
「良好な家族関係」
「素晴らしい恋愛」

これらを達成するためには、努力をしなければならないと思っている人が多いです。しかし、上記を達成するのに努力はしなくていいどころか、努力をしてはダメなのです。

人が簡単に変われないワケ私たちの脳には、無意識的に現状を維持しようとする働きが備わっていま

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「ブリーフシステムを理解する」信念で決まる人間の特性

「ブリーフシステムを理解する」信念で決まる人間の特性

信念による無意識な行動パターンブリーフシステム(BeliefSystem)のブリーフは「信念」を意味します。

信念とは「自分が何を正しいと信じるか」それに根拠は必要なく「自分にとって正しい」と信じられることを信念と言います。

ブリーフシステムを詳しく説明すると

「自分はどういう人」
「相手にどんな態度をする」
「社会に対してどうなのか」
などを示す認識のパターンと言えます。
それは脳の前頭前

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