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「ブリーフシステムを理解する」信念で決まる人間の特性

信念による無意識な行動パターン

ブリーフシステム(BeliefSystem)のブリーフは「信念」を意味します。

信念とは「自分が何を正しいと信じるか」それに根拠は必要なく「自分にとって正しい」と信じられることを信念と言います。

ブリーフシステムを詳しく説明すると

「自分はどういう人」
「相手にどんな態度をする」
「社会に対してどうなのか」
などを示す認識のパターンと言えます。
それは脳の前頭前野に蓄積されています。

信念と言うと

「私は差別なく人の役に立つよう生きる」
このような道徳的イメージがあるかもしれませんが、ブリーフシステムの信念は、必ずしも社会正義のようなものだけではありません。

例えば、
「人は容姿が良くなくてはならない」
「金持ちは優遇されて貧乏人は必要ない」
「どんな汚い手を使っても成功すれば良い」
といったものも信念として挙げることができます。

ブリーフシステムには、「プラスの信念」「マイナスの信念」があるということを認識しておきましょう。

情動記憶によって作られるブリーフシステムは、人の特性を決定します

情動記憶とは、文字通り「情動を呼び起こす記憶」のことを言います

例えば、子供の頃に「コーヒーにはカフェインが多いけど、紅茶なら大丈夫」と言われたので、いまも紅茶を飲み続けている、このようなケースを情動記憶と言います。

ブリーフシステムは、無意識での未来予期・予想もします

たとえば、「私は高級店での振る舞いに慣れている」と予期している人は、その場で意識をしなくても、ブリーフシステムがその通りに振る舞わせてくれます。

逆に、「私は高級店が不慣れで苦手」と予期すれば、ブリーフシステムがあからさまに不慣れで苦手な振る舞いをさせるのです。

人間は、やさしい人、素直な人、わるい人、ずる賢い人などの心理的特性を持っています

こうした心理的特性はブリーフシステムで決まるのです。

例えば、「あらゆる人は自分の利益のために尽くすべきだ」というブリーフシステムを持つ人は、マキャヴェリズム(権謀術数主義)の特性を持つ独裁者のような行動をするのです。

他にも「あらゆる人は全員敵だ」「こんな場所には一瞬でもいられない」というブリーフシステムがあれば、不登校になったり、対人恐怖症などを発症することもあります。

心理的特性はブリーフシステムで内面的に固定化され、外側に人格として表現されるということです。

また、個人のブリーフシステムはひとつだけではなく、いくつも存在しています。

心理的な葛藤というものは、複数のブリーフシステムが互いに矛盾を起こすことで起こるのです。

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