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子供たちは、どこへ行く?

この記事は、特進アカデミー塾長・坪田広のアメブロ「ひろしコーチの知恵袋」をnoteで再掲載しております。

  1.予測不可能


子供の将来を考えた時、5年後、10年後先を見越して

色々準備しておくことは大切ですよね。


とはいえ、ここ3〜4年で皆さんも経験して分かったことがあるはずです。

伝統的に続いてきたことや、何年も前から計画していたことが

コロナの蔓延で大幅に変更させられたり

あるいは

計画そのものがダメになることです。

つまり、私たちが未来を予測して色々準備はしているものの

正確には予測できないということを思い知らされたわけです。


これまでの当たり前にあったことが、そのまま続くと思い込んでいるのは

かなり危険だということをコロナを通して知ることができました。


身近な例を挙げるなら通勤、通学です。


他県で住宅を購入して新幹線で都心へ通勤している人の話を

聞いたことがあると思います。


ですが、コロナ禍になって自宅からオンラインで仕事をする事になり

では、今までの通勤はなんだったんだ?

自宅で仕事ができるなら、その方がいいのではないか?

ということになったわけです。


大学生も同じです。

地方から出てきて都会の大学に通うことになったけど

コロナのせいでオンライン授業。


こちらも、わざわざ都会に出てくる意味はあったのだろうか?

となるわけです。


これまで、ずっと当たり前だったことが、たった一つの出来事で

あっという間に覆される。


もちろんコロナのような全世界的な出来事に限らず

個人、夫婦、家庭内、会社といった狭い範囲でも予測できないことは

突然として起こりうるのです。


私たちは、ある程度、先を見越すことはできるとしても

実際にほんの一部しか予測することができず

それも時にはアテにならなかったりするのです。


  2.今の子供たち


世の中には情報が溢れ、どんどん新しいものが出てきている一方、

学校教育は遅れるばかりで全く時代について来ておらず

子供たちの中には、そのギャップで苦しんでいる子がいます。


学校の勉強って意味あるの?

と思っている子供たちはたくさんいるのも

その証拠です。


不登校が年々増加しているのも

そこに一因があります。


学校の先生の言ってることが古かったり、遅れているという話は

特進アカデミーの塾生たちからも聞きます。


先日、高校生の塾生と情報科学の話をしていたときに

「学校の先生より坪田先生の方が3倍も新しい情報を知ってますよ」

と言われたのですが、それは私が進んでいるのではなくて、

学校が遅れているということなんです。


子供たちが自分の将来について

誰の話を参考にすべきかと考えた場合

今の情報を詳しく知っている人の話を聞くべきだと

子供たちは判断しているわけです。


予測不可能な時代になってることは

子供たちもそれとなく感じているわけで

最新の情報を持っている方が時代の変化についていけると

直感的に思っているのです。


  3.学校を頼ってはいけない


兎にも角にもここ数年、世の中の変化が激しく

社会全体がどうなっていくのか不安です。

昭和時代なら勉強をしっかりやっておけば

ある程度は将来安泰でしたが

今はそんなこともありません。


大手企業も潰れる時代になりましたし

医者、弁護士、教師でさえ

一生懸命勉強して資格を取ったとしても

賃金や労働環境に恵まれているケースは

非常に稀だと思われます。


子供たちの進学の場合も

良い学校に行ったから良い仕事に就けるかというと

そんなことも全くありません。


つまり、ハッキリ言うと

今まで私たちが体験してきて良かれと思っていたことが

通用しなくなっているんです。


東京の開成中学に入学すれば東大に合格できるという

神話みたいな考え方も未だ根強いですが、


偏差値の高い学校に入っているお子さんたちのほとんどは、


学習環境が整っているご家庭で育ち、IQも生まれつき高い

というのが真実で、

入学した中学・高校の偏差値が高いから東大に合格できる

というわけではありません。


学校の偏差値の高さは子供の教育に

それほど影響力を与えていないのです。



むしろ学校教育が古いのであって

学校がほとんど頼りならない時代に突入しているんです。



それでは一体何が子供たちの将来に

良い影響を与えるのでしょうか?


  4. 誰に出会うか、何を身につけるか


子供の将来に影響を与えるもの、

それは「人」です。


学校の先生、塾の先生、

スポーツクラブのインストラクター

または同級生や友達などです。



いわゆる「メンター」的な存在が一人現れたら

強烈な影響があります。


「将来は、あの人みたいになりたいな」

「確かに、あの先生の言うことは正しい」

「友達がやってることを自分もやってみたい」


こう思った瞬間から子供たちの人生は

ぐ〜んと変わってきます。


つまり、誰に出会うかで子供の将来は

変わってくるということです。


そして


世の中の変化についていくには

臨機応変に対応する能力を磨くことです。


なんでも出来るようになっていた方が

安全になったわけです。



私たち大人には

何か一つ秀でているものがあれば良い

という考えが固定観念としてありますが

実際には

それが出来ている人は極一部しかいません。



大谷翔平選手のように野球一筋で

しかも二刀流というような

明らかに他者よりも秀でている人は

世の中には数える程度しかいないのです。


日本の教育では、大谷選手のような

唯一を目指すことが良しとされていますが

多くの場合は、現実的ではありません。



なので、その他、大勢の人たちは

そこを目指すべきでは無いのです。



私も含め、ほとんどの人たちが

「凡人」だということを認めることが大切です。


生まれつきの才能と才能が開花できる環境が

整っている人たちだけが

非凡な活躍を見せるのです。



では、凡人である私たちの多くはどうすべきか?



それは限られた条件の中で最大限の幸福を掴み取っていく

生き方を目指しすべきなのです。

それが正しい教育です。



つまり「器用貧乏」でいいんです。


器用貧乏は大成することはないかもしれませんが

大失敗することはありません。


実生活では器用貧乏である方が

重宝されて活躍できます。


もしかすると、

様々なことをこなせる その能力の中から

何か秀でた才能が見つかるかもしれません。

その可能性は十分にあります。


今で言うなら

パソコンの知識がある

AIを使いこなせる

料理もできる

そこそこ学校の勉強もできる

バイトで接客も上手にできる

英語も話せる

・・・・といったところでしょうか。


もし学生さんで

これだけできたら

その人は

かなりのスーパーマンです。


これだけ出来たら時代の変化にも

しっかりついていけるはずです。


何が起こるか分からない時代だからこそ

色々なことが出来た方が安全で

さらに

出来るだけ多くの人と出会うことで

メンターに巡り会えるチャンスも増えます。


結論として、

子供たちがこれから向かうべき方向性は

出来るだけ多くの体験を積み重ねて

器用貧乏になっておくことであり

さらに

可能な限り多くの人と会う機会を作り

人生のメンターに出会って

良い影響力を得ることです。



特進アカデミーHP


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