マガジンのカバー画像

お父さんが白血病になりました。〜ある家族看護の記録

143
13歳と10歳の子どもたちを残して、お父さんが急性骨髄性白血病で入院しました。親族の僕が、家族看護に入っての記録集。
運営しているクリエイター

2019年6月の記事一覧

「男はなんでも喜びますので!」

「男はなんでも喜びますので!」

定期試験前の「部活のない日」に当たる今日、お姉ちゃんが急いで帰ってきた。

テスト勉強があるので、パパさんの見舞いは今日は僕だけが行くのだが……

「微妙だけどこれ、当たりかはずれかわかんないけど」と、

「期間限定ゆず大福」を買って来て、僕に手渡したお姉ちゃん。

「パパは、あんこじゃないといらないとか、うるさくてうざいんだけど」

はいはい。

「父の日のシールをつけてもらえるサービスがあった

もっとみる
6月になっていた

6月になっていた

1月15日に親族のパパさんが緊急入院して、もう半年。

核家族で、ひとり親で、親たちの介護が同時多発してる世帯って、なにかあったときに立て直すのが、本当に大変です。

今、パパさんの周辺では、パパさんの両親と義両親が全員、がんを抱えながら自宅療養か、腫瘍の手術のあとで施設入所と入退院のくりかえしが頻発する、などの状態になっていて…

もし、パパさんが一命をとりとめなかったら、

3年後の今頃は、ほ

もっとみる

お姉ちゃんと弟くんに、間違った英語を主張する。
(例えば「きゅうり」を「キュキュンバー」と言い張ってやる)
すると、面白いことになります。

「えー? キューカンバーだよ!」

ザンネンなものや、違ってるものが目の前に繰り広がると、
にんげん、手直ししたくなるくせがあるのかな^^

「子育て部」副部長

「子育て部」副部長

ご存じのとおり、白血病の数度の抗がん剤-輸血治療(”地固め療法”)では、毎回、ガン化した白血球をゼロにするにともない、抵抗力ゼロの状態になる。

そのため、病棟はクリーンルーム(無菌室)滞在、15歳以下は面会できず、飲料水は殺菌密封を開封後1日で飲み切れる量のものにする。
病院の自販機・コンビニより単価の安い水やお茶、コーヒー紅茶やパックジュースを買いまわっておいて、今は週2で運んでいる。

土曜

もっとみる