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ファジアーノ岡山 J1昇格への道(2021シーズン)

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#明治安田生命J2リーグ

【レビュー】『ホームで勝てないもどかしさ』~第22節ファジアーノ岡山VSザスパクサツ群馬~

 ホームで勝てない。ファン・サポーターの大声援を受けてプレーできるホーム戦は一体感を作り、相手にプレッシャーを与えて、選手たちはより大きな力を発揮できる。いわゆる、「ホームの利」だ。ファジアーノ岡山の本拠地であるシティライトスタジアム(通称 Cスタ)は陸上競技場にもかかわらず、熱狂的な”ファジサポ”が声援を送り、岡山の雰囲気に包み込まれる。そんな後押しを受けて、2019年のホーム成績は11勝5敗5

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【レビュー】『サンガスタジアムで感じた昇格への勢い』~第20節京都サンガVSファジアーノ岡山~

京都サンガのスタメン発表が行われる時、きらびやかなスタジアムが一気に暗くなった。すべての照明が消され、2台の大型ビジョンのみが光を放つ。2021シーズンの京都のこれまでの躍進をまとめたVTRが流れた後、大音量のアップテンポの音楽と共にサポーターを煽るようなスタジアムDJのスタメン紹介が始まった。サンがスタジアムに行くことが多い中学時代の同級生に聞くと、「この演出は今節が初めて」とのこと。昇格へ向

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【レビュー】『確かな手応え』~第19節ファジアーノ岡山 VS FC琉球~

スタメン
ボランチを下げずにビルドアップできる理由 キックオフ直後こそ相手陣内へロングボールを蹴って、そこから圧力をかけていく両チーム。少し時計の針が進むと、ボールを持って、パスを繋いで攻撃を組み立てていきたいという互いの意志が最終ラインのビルドアップからハッキリと感じ取ることができた。

 岡山は2CBと2ボランチで四角形を作りながら、琉球の2トップをいなしていく。SBに預けて横の揺さぶりを入れ

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【レビュー】『雉軍団の逆襲』~第18節~アルビレックス新潟VSファジアーノ岡山

スタメン

共有された奪うタイミング 首位を走るアルビレックス新潟は長い時間ボールを保持して、多くのパスを繋いで攻めたいチーム。ボールを持つ新潟VSボールを持たれる岡山という構図は戦前の予想の通りだった。しかし、岡山は持たれることを許容し、相手に持たせるようなスタンスを取る。

 新潟のビルドアップはCBとボランチの4人でひし形を形成する。相手ゴール方向の頂点に立つボランチへ縦パスを当てることで、

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【レビュー】『柔と剛の攻防が待っていた結末』~第17節ファジアーノ岡山VS東京ヴェルディ~

スタメン

東京Vの左肩上がりのビルドアップ パスを繋いでボールを支配しながら勝利を目指すスタイルの東京ヴェルディは、キックオフ直後からショートパスを繋いできた。J2の場合、多くのチームはキックオフ直後、相手陣内でプレーするために、陣取り合戦の要領でロングボールを蹴り込む。しかし、東京Vは勢いを持ってプレスをかけた岡山に対して、正確なショートパスとコントロール、細かなポジション調整をすることで、捨

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【新企画】『ファジアーノ岡山のファン・サポーターが選ぶ5月のMVPは?』

 2021シーズンが開幕して、16試合(投稿時現在)が終了。負傷離脱に悩まされたファジアーノ岡山だったが、5月1日のアウェイゲーム第11節ブラウブリッツ秋田戦でゲームキャプテンとしてⅮFラインだけでなく、チーム全体を統率していたDF濱田水輝がおよそ1か月の負傷離脱。オフシーズンにベテランが退団し、若い選手が加入して若返りを図った岡山。5月はチームに残った経験のある選手が軒並み離脱する、苦しい1か月

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