望月哲門(漫画家)
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本日、おれのマンガが載ったSHARPさんの本が発売されました。
この度、「おれのマンガが載ったおれの本じゃない本」が発売されたようです。
おれの本じゃなきゃ誰の本だというのだろうか。それはなんと「SHARPさんの本」だという。そうあの某SNSの超有名企業アカウント「シャープさん@SHARP_JP」だ。びっくり。
3年前のある日、そのシャープさんがおれの『自分が分からなくなったとき、本を読みまくったら抜け出せた話。』というエッセイ漫画を読んで、それについてコラ
29歳になりました。それとエッセイマンガの本を出そうと思っています。
本日2023年6月11日、おれも29歳になりました。
アラサーもいいところである。
おれはここ数年、東京にいたり、苗場にいたり、ニセコにいたり、札幌にいたり、漫画も描いてるのか描いてないのか分からないし、最近はやたら文章のエッセイを書いている。
だからは周りの人からは、「こいつ結局いま何をしているんだろう?」あるいは「何をしたいんだろう?」と思われているかもしれない。
先日、バラエティ番組を流
書くことで点が線になる。
“読む”ことで点が線になる、と思う。
人はそれぞれ、その人だけの考え、感じ方、体験、哲学、物事の見方、感情などをいくつも持っている。
おれも多くの人と同じように、世界の大小あらゆることに対し、「自分の考え」みたいなものを持っている。
これら一つ一つのことを、「一つの点」だとする。
22歳の頃、おれは鬱になった。
休日は友達と遊ぶことも出来なくなり独りになった。
その頃、おれは読書をし始めた
体育寮の「解散掃」。
地元札幌の高校を卒業したおれは、関東の大学へ進学した。
小学校からやっていたアイスホッケーを続ける為だ。
初めて実家を出て住んだのは、進学先の大学の「体育寮」だった。
築40年のボロボロの建物だった。
体育寮には、アイスホッケー部以外の体育会の部活も入っている。
「レスリング部」、「ボクシング部」、「柔道部」などゴツめの部活がたくさんいた。
寮の風呂に行くとこいつらの巨大な背中とお尻がたくさ
西荻窪のボロアパートの思い出。
関東にいた10年間で4、5回引っ越しをしたが、最後に3年ほど住んだのが西荻窪だった。
会社員を辞めてお金がなかったので、家賃の安いボロアパートを選んだ。
売れないマンガ家が執筆をするのには十分な部屋だと思った。
引っ越しが完了した日、コンビニに行く為部屋を出ると、隣の部屋のおじさんがバイクを洗っていた。
目が合ってしまったので、おれは形式的に軽く会釈をした。
「あ、引っ越して来た人?」
会釈
四月の井の頭線の住宅街の戦場のメリークリスマス。
2023年3月28日、坂本龍一さんが亡くなった。
享年71歳だった。
はじめに言っておくが、おれは決して坂本龍一さんのファンではないと思う。
有名なものを除き、最近までおれは彼の作った音楽をほとんど知らなかったからだ。
おれにとって坂本龍一さんは、ほとんど「ヨノイ大尉」だった。
“ヨノイ”は大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』の登場人物で、この役を演じたのが坂本龍一さんだった。
この映画の
創作をするのは、人を救う為か。
自分の価値観を一発で壊される瞬間ってたまにある。
それが起きたのは、Kという同い年でデザイナーの女性の友達と飲みに行ったときだった。
このKとは、大体年に1回か2回くらいの頻度で会う。
大体、どこかでランチを食べて喋るか、居酒屋で飲んで喋るか、喫茶店でコーヒーを片手に喋るかだ。
お互い本好きなので、「最近読んだアレが面白かった」とか、好きな作家の話などをする。
よく本をあげたり、貸したりもし