見出し画像

#264 今、行動することが正解とは限らない

さて、今日のテーマは「今、行動することが正解とは限らない」です。

昨日の「自主性と向き合う」という勉強会で話した内容から考えたことを書きます。


自己紹介とお知らせ


僕は、某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。対象者の課題と向き合うことはもちろんですが、スタッフのストレスやチームの運営にも日々向き合っています。

このnoteでは、幸せな生活の考え方や医療者としての働き方、コミュニケーションや人間関係、ストレスマネジメント、作業療法に関するさまざまなテーマを取り上げ、日々の感じたことを自らの解釈として記録しています。

読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。


以下お知らせ。

◾️湘南OT WEB学会
僕が所属している湘南OT交流会が毎年行っている「湘南OT WEB学会」が今年も行われます!毎年多くの演題と講師の方が参加されますので、とても学びの多い学会になっています。また、申し込んでいただくと過去8年分くらいの演題と講演を全て見ることができます!興味を持たれた方はぜひお申し込みください!



それでは本題に戻りましょう。


「自主性」を振り返る


昨日はこちらでみんなで「自主性」について話し合っていました。

会の雰囲気としては、各々の「自主性」についての考え方があって面白かったです。

(勉強会は「臨床の家」のパッケージを利用しました。)


結論を出す勉強会ではないので、うまくまとまったりはしなかったんですが、

今回のみんなの総意としては、

「自主性は人それぞれが持っている。問題はその自主性を認め合えないことと、その環境にある。」

ということだったと思います。

何を自分の「自主性」とするかは、その人の価値によってその人が判断することです。

人に強要されたとしても、それを受け入れられる人もいれば、それを受け入れられない人もいる。

その背景にあるものもまた人それぞれ。

この「自主性」の考え方は「自由」の捉え方と似ています。

問題となるのは、各々が持っている自主性を共有することが難しいことにあります。

そう考えていくと、教育などの場面で「自主性を引き出そう」という考え方はやはり違うなーっと思いました。

引き出そうとする時点で、それは相手の自主性を否定している可能性があるからです。

では、「周りの人が自主性がない問題」はどうしたらいいのか?

今日のnoteはここが論点です。


「自主性がない」とはどういう問題か


ここで言う「周囲が自主性がないから困る」という問題の主語は誰でしょうか。

それは「私」ですよね。

困るのは「私」なんですね。

自主的に動いてくれないと、私が動かないといけない
自主的に考えてくれないと、私の時間を使わないといけない
自主性がない人が多いと、私のモチベーションが下がる

つまり、自主性を取り上げたときに問題になるのは「私自身の行動や考え方への影響」だと思います。

自主性という一見便利そうな言葉を使うことで、自己コントロール型の考え方を表現しているんです。

だからこそ、思う通りに物事が進まないと、周囲にイライラしたり、ストレスが溜まったりする。

これが一番の問題です。

この場合に考えないといけないのは「私自身は何を求めているのか」ということだと思います。

周囲の人と自分自身の考え方が違うことは承知のはずです。

それでも僕たちは他者に期待し、他者に求め、協調して動こうとする。

協調することはパワーを持つのでとても良いことなんですが、それを強要してしまうと、それは逆効果となります。

そんな私は一体何を考えて、どんな問題を解決したいと思っているのか。

無意識に描いた自分の理想像の中に、きっとあなたの関心があるんだと思います。

まずは私を理解することが必要ですね。


今、行動することが正解ではない


そう考えていけば、まだ自分自身のことを少しでも理解できない状態で行動することは、相手に自主性を強要する可能性があるため、慎重になった方が良いかもしれません。

これは、相手が学生であれ、同僚であれ、対象者であれ、一緒です。

まずは自分が何を考えているているかを言語化し、そこから、どのように行動したら良いかを精査していくことが必要だと思います。

もしかしたら、自分が行動を変えないといけない時もあるかもしれませんし、その組織やチーム全体で仕組みを考えないといけない時もあるかもしれません。

「自主性」を持つように相手に伝える、理解してもらう、それ以外の行動の選択肢があることに気がつけるんだと思うんです。

様々な方法を知ることで、今妥当な目標や課題がよりクリアに見えてきます。

そうやって、自分のことを知り、周囲のことを理解し、妥当な目的を考え、行動を選択すること。

そうすることで「自主性が問題っぽい違う問題」に取り組んでいくことができるんじゃないでしょうか。

よかったら皆さんも「自主性」について考えてみてください。


今日は以上になります。

頑張るあなたを応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。

よろしかったら、スキ❤️&フォローをよろしくお願いします。

ではまた。

◾️質問箱
質問箱をGoogle formで作りました。仕事や生活などでの悩み(それ以外でも)があれがご記入ください。いただいた質問は、記事にして返信したいと思います。


関連記事


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?