見出し画像

人の意識と社会変容 反集中とは何か!?➁ 《2つの世界にあるグレーゾーンに立ち続ける勇気を持とう》より 


何度か紹介してる「反集中」より、今回は井上有紀さん、西村さんの対談を紹介したいと思います!今のところ23名登場する中、12名との西村さんの対談を読んだのだけれど、この井上有紀さんとの対談が飛び抜けて面白い!

(↑井上有紀さんのプロフィール)

それでは、読んでて興奮したところ、なるほどななところ。引用紹介していきたいと思います!


「私が今この身体で感じられていることは社会変革と繋げられるし、アートや表現は社会が変わる事に生かせる」

というマインドセット(ものの見方)のワークショップを受けた井上さん。


相手を変えようと思う場合、
相手をどう見るかが大事🌟
(ホームレスという状態が悪いと
言ってるわけではありません。)


❲井上❳変わっていくことをちょっと後ろから支えることは出来るけれど川の流れを変えることは出来ない。人の変容を支えるにしても「変えてやるぞ」と思って押すと抵抗が強まって逆に変えることを阻んでしまう。寧ろ「大丈夫だよ」と支えたり包んであげたりする方が結果的に変わっていく速度は速い。

これはぼくの記事を読んでくれてる多くの方がコロナ禍で経験したのではないか。人の考えを変えようとする時、力尽くでは却って事態を悪化させてしまう。。。


❲井上❳自分の内面も「変えよう」とすると変わらなくて今何か感じている自分をありのままストンと受け入れた時にやっと力が抜ける。交感神経だけじゃなくて副交感神経もちゃんと作用し始めた時後、余白のエネルギーが湧いてくる。


余白のエネルギーの話を聴いた西村さんの返し。

「腑に落ちないときは身体が動かなくなる」


中国共産党の侵略を受けてヒマラヤ山脈を超えてインドに逃げていく高僧が取った行動とは。

❲西村❳逃げる時の考えがすごく面白くて「中国軍が来たぞ、やばい」ってなると「じゃあ、瞑想しよう」って十日間くらい瞑想するんですよ。その結果、「あっちに行こう」と結論が出てまた逃げる。また、徐々に追ってくるんだけど、「そろそろやばい」という時に、洞窟を探してまた一週間とか瞑想して、「あっちに行こう」と結論が出てまた逃げる。
それが出来なかった速急に動いた人達から捕まっていった。
危機が迫っているからこそ、長時間かけて生まれるみたいな、直線的にAとBを繋ぐのではなく、Aの後に「あいうえお」ぐらいを入れるとBが出るみたいな。そういうことが大事なんだなと思いました。


🧘‍♂ 🧘‍♂ 🧘‍♂ 🧘‍♂ 🧘‍♂ 🧘‍♂ 🧘‍♂ 🧘‍♂ 🧘‍♂

「有紀は木が動くくらいゆっくり考えて動いているけどそれでいいよ」


ネイティブインディアンの聖地で二泊三日ほぼファスティング状態のテントでのソロキャンプ形式でワークショップを受けている時こう言われた井上さん。
「結果として動いているからそれでいいよ。」と。

❲井上❳決めなければいけないことが迫っていてABCの選択肢がはっきりあり大体Bとわかりつつも腑に落ちないと寝かせておく。腑に落ちないと身体が固まっちゃう。数ヶ月、長いと一年寝かせておくこともあって、ふと、大丈夫いけると思った時に動かす。結果としてそれは自分だけでなく周りにとって一番良いタイミングになることが結構ある。こういう時は身体から力が抜けすぎてるくらい抜けていると思います。

❲西村❳その「止まってしまう」時は、完全に止まって停滞しているわけでなくて、「回転している水」みたいな状態で寝かせているから何かが生まれてくる氣がします。

❲井上❳社会課題の解決のために事業を起こす時、社会のマイナスの状態をゼロにしようと必死で取り組もうとするけれど、「その先にどんなものを作りたいのか」というイメージが必要ですよね。それがないとゼロになったところで終わってしまうし、寧ろゼロ地点に辿り着くのも難しくなる気がします。


自分が変わり、他者との関係が変わり、社会が変わる


❲西村❳心は体の中にあると思っていたけれど最近は「外側にある心の中に自分の身体がいる」という感覚があります。外側に大きく広がっている心を受け取って、脳や身体が反応したり動いたりしているんじゃないかと思うんです。どうも集中する時、首の後ろのちょっと上辺りで何かを感じようとしているなって思って。身体の前面は目があるから見えるけれど、後ろ側にあるものは見えない。なんとか後ろ側から感じようとしている感覚です。


❲井上❳自分が行っているワークショップでも身体を動かした後に「背中側に意識を向けてみて下さい」と伝えます。やっぱりどうしても、目で見えている身体の前側を意識してしまいますよね。特に今みたいにオンラインで話していると上半身の前側だけ感じます。


360度の自分を感じる意識で生きていると、すごく繋がっている感じがするんです。
自分の中で最も在りたい状態に繋がれる感じです。


360度、まずは背中側、首の後ろに注意を向けると、椅子に座っている自分をさっきまでと違う角度から眺めている感じになり、重心が自分の中に戻ってくる。自分に繋がってくると同時に、視野も広がって選択肢や可能性が増えたり、自分と周囲、世界が繋がっているシームレスな感覚が取り戻しやすい。


「私が何をするか」という前に向かう力と
「日々を生きている」という「イマココ」の感覚が同居してくる。


瞑想をして「今幸せだな」と思う感覚は大事だけど、それだけでは社会は変わらない。かと言って「意図」を持つことは多少のエゴが含まれる。ソーシャルイノベーションを考えた時、一つのやり方ですべての人にとって完全に良いものを作る事は出来なくて、何かを作り出せば必ず別な弊害は起きたりする。
だからといって止まるのではなく、行動を起こしてみて少しずつ均衡点をずらす事。都度、全身で考え切って腹落ちして、信じて動く。


❲西村❳次の時代に向けて有紀さん自身が「こういう事を考えてみたらいいかもと思っていること」はなんですか?


❲井上❳日々を生きている中で「2つの大きな流れの合間を生きているな」と思うんですよね。一つは、ヒーローモデルで短期的にアウトプットを求められ、交感神経優位で競争に勝つことを重視する流れ。その対極には副交感神経優位で丁寧に今を生きている中でが、長期的に見たら大事なことは何かを問いながら、集合的にそれぞれが役割を果たして社会が変わっていくような流れ。
これまでは前者が強い力を持ってきたから引っ張られるんだけど、これから大事にしたいのは後者の世界だなと思います。かと言って「出家して瞑想して、自分の畑を耕してご飯を食べて終わり」でもないなと思う。何かを変えたいという気持ちやエゴもあっていいと思うんです。


白黒をはっきりつけずに、グレーゾーンに居続けられるのは結構勇気がいるし、脳にも負担がかかってしんどいんです。それでも、答えがわからない中で2つの流れの合間を縫って行く勇気は必要だと思います。


以上、引用終わりです!
大変深い慧眼と経験、造詣に富んだお二人の話し。あれっ!?瞑想してるだけじゃ駄目だよと、ぼくに突っ込んでる!?というところも二箇所ほどあったりしますが、これからの時代を切り開いていくためのヒントに溢れていると思います。
ぼく的には中国共産党から逃げるチベット僧の話が一番好きですが😆🧘‍♂

ぼくが持ってる問題意識。
どんどん透明化して管理しようとしていく流れ。
デジタル、サイバー化していこうとする流れ。

大きな流れを止めるとこは出来ない中でぼくに何が出来るのか、改めて見つめ直して問い直して行かねばなと、感じた次第です!
瞑想、思考、行動の三点セットで木が呼吸するよりもゆっくりと行きたいと思います!🦥🏝
皆それぞれが持ってる問いに対するヒントにしていただければ!


お一読ありがとうございました🌟


関連記事







追記、
ぼくの職場では5月中は50%の着用率のマスク。6月上旬に残り一人になり、先日遂にその一人もマスクを外しました。ノーマスク率100%。日本全体から見たら小さな小さな事かもしれないけど、少しでも変容したと実感出来る出来事でした。
(部署の異なる事務員はつけている)

もう一つ。


「感染防止対策への協力を求められた客が正当な
理由なく応じない場合には宿泊拒否出来る」
南日本新聞より


↓こちらの記事で懸念したことが回避された模様。ふぅぅ、であります。
記事内で紹介した映画あん、主人公徳栄が小豆を煮詰めて餡を作るシーンはアミニズムに溢れてて感動的。
オススメです!




殆どの文章はこちらより引用させて頂きました!😆


追追記

今日は夏至!


夏至の太陽礼拝 みさこ先生💫




夏至の薬膳 古川綾子さん💫




陰陽反転 白木海月さん💫




以上です!

ナマステ✨



この記事が参加している募集

推薦図書

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?