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教育論

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#学校教育

教員免許更新制廃止に見る、社会の教員への見方、そして「社会への問い」。

教員免許更新制廃止に見る、社会の教員への見方、そして「社会への問い」。

教員免許更新制が2022年7月1日以降廃止に日経ビジネス電子版に、ライフイズテック 官民共創プロモーターの立場にて記事を寄稿させていただきました。
6/30の17時に掲載され、7/1、7/2のアクセスランキングにて、両日共に、日経ビジネス電子版記事全体の5位以内にランクインしましたので、おかげさまで多くの方にご覧いただけているようです。

※日経ビジネス電子版読者は全文ご覧いただけます。
※なお、

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劣等コンプレックスを最小化する社会創りを。

劣等コンプレックスを最小化する社会創りを。

全国学力調査の「全国平均点」という指標と比較し、その点数との以上以下に過度に一喜一憂すること。平均点以上を取ることを自治体の教育政策等に据えて公表すること。。。
個人的には疑問を感じます。

注)全国学力調査そのものの是非はまた別の議論であり、ここでは、「全国学力調査が実施されている」という状況がある中で、その利用方法についての疑問について述べています。また、本注記より前に述べた文章から「だから学

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教育の世界に共感表現を増やすことで、社会全体に感謝の表現総量を増やそう。

教育の世界に共感表現を増やすことで、社会全体に感謝の表現総量を増やそう。

批判は量が問題ではないかけんすうのこのnote記事は、常に意識の中にあります。

とあるメディアで、誰かや何かといった対象に対し、激しく批判する記事を拝見しました。そしてこんなことを思いました。

私自身は、愚痴は好きではないので、愚痴はほとんど吐きませんが、「愚痴そのものが存在する」ことについては「まあたまにはいいんじゃない!?」と思っています。
また、批判は好きではないですが、議論や個人的なや

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よい公教育のためには、教師という職へのリスペクトが第一。

よい公教育のためには、教師という職へのリスペクトが第一。

2022年4月、教員不足や学校の労働環境の話題がメディアでよく取り上げられたと感じています。
それでもまだ教育以外のニュース全体と比べると、そもそも教育が話題になりにくいため、全体としてはまだまだ教育の話そのものが少なく、本件もご存じない方もまだまだ多いと思いますが。
※ニュース内容に偏りがあるものもあると感じているため、あえてニュースリンクははりません。お手数ですが「教員不足」などで検索していた

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「自分の見える視野は、世界はもちろん、日本の、地域の、自分の活動する領域の、ほんの一部でしかない。」と言い聞かせ続けよう。

「自分の見える視野は、世界はもちろん、日本の、地域の、自分の活動する領域の、ほんの一部でしかない。」と言い聞かせ続けよう。

「自分は(絶対的に)正しい」と思うこと、ましてやその思いを根拠にして他者を責めたり、他者の権利や可処分時間を奪ったりすることはほんとうによくありません。
その姿勢を諫める言葉として「無知の知」という言葉があり、私も好きな言葉の1つです。

一方で「無知の知」という言葉を使うときに、「「無知の知」という言葉を知っている」という自覚が生まれ、その自覚が過信となり、いつのまにか「「無知の知」を”知ってい

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支援するということ。

支援するということ。

子どものために。教員のために。未来のために。。。
とかく「~のために」という言葉が多く聞こえる「教育」領域にて過ごしています。

これから「(公)教育」は、
“年長者・物知り等が、年少者や知識のない方に「(自分の知っている)事柄を伝達する」ことが主な教育手法”
という世界ではなく、
”年長者・物知り等が、自分の「知らないこと」「できないこと」も含めて、年少者の知識習得や創造性の伸長を支援する

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