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質問032:不安を感じないようにするには?

 ●●と申します。
自分は心配性で、ちょっとしたアクシデントにもすぐ動揺します。
不安を感じないようにするには、どうすればいいでしょうか?

回答


▶「未来」を案じるから、いたずらに不安が大きくなる


何らかのアクシデントやトラブル、困難に見舞われた時、大きな不安が押し寄せてくるのは、「未来」について考えるからです。
 
例えば足首を捻挫したとする。
 
この時、「どれくらいで治るのだろう」「テニスはいつから再開できるだろう」「その間に、テニスの勘が鈍らないだろうか」「筋力が落ちてしまわないだろうか」などなど、こういった「未来」について考えると、人は強く不安を感じます。
 
妄想はいくらでも膨らませられますからね。
 

▶「今」に集中すれば不安になれない

 
しかし、足首を捻挫した時に、「今」やるべき具体的な内容に向き合おうとすると、不安にはなりません。
 
「今」やるべき具体的な内容が、アイシングなのか、テーピングなのか、安静なのかは、その時々の状況によりますけれども、「今」やるべき具体的な内容に集中すれば、不思議なくらい不安はなくなります
  
性格というよりも両者の違いは、未来と今のどちらにフォーカスしているか、「だけでしかない」という事実です。
 
「未来」を心配したとしても、テニスを再開できる時期が早まるわけではありません。
 
「今」やるべき具体的な内容に集中し、不安をなくす方が、心身ともに健全です。
 
そうやってストレスがなくなると、心身に備わる自然治癒力がアップして、むしろ、テニスを再開できる時期が早まります
 

▶この程度で「よかった」

 
「リストラされたらどうしよう」と未来について不安になるよりも、今、やるべき目の前の仕事に集中したほうが、リストラされにくくなる道理です。
 
とはいえ、アクシデントやトラブル、困難に見舞われると、つい「未来」を心配する心理も働きがちです。
 
そんな時には、どのような心持ちで臨めばよいでしょうか?
 
これは「修行」だと、捉えるのです。
 
心のトレーニング期間。
 
精神的に負荷のかかった状態です。
 
先の例で言えば捻挫を、「悪い」と思わないことです。
 
むしろこの程度で「よかった」のです。
 
若者はよく「最悪」などというけれど、すべてのアクシデントやトラブルもこの程度で「よかった」。
 
捻挫をしてネガティブな気持ちに負けてしまうことが悪いのです。
 
心身に備わる自然治癒力がダウンして、むしろ、テニスを再開できる時期が遅れます
 

▶不安が「あってくれる」からこそ

 
この局面で腐らず、「今」「今」「今」「今」に、ひたすらに集中すると、心が怖れなくなります。
 
つまりアクシデントやトラブル、困難が、「糧」とさえなるのです。
 
また不安は、現状の安全が確保されていない状態を知らせてくれる心の機能的なアラートでもあります。
 
不安を感じないと、ギャンブルに全額注ぎ込んでしまうかもしれません。
 
また、南海トラフ大地震が来たらどうしようと不安になるから、備えられます。
 
そういう意味では、不安は、確かに不快な感情だけど、必要でもある。
 
スピードとスピード感が違うように、不安と不安感は違います。
 
その不安感がいたずらに、大きくなってしまわないために、「今」に集中します。

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(テニスゼロ)
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