テニス上達メモ122.テニスも野球もゴルフもサッカーも上手い人の「ある共通点」
▶世の中には「2タイプ」しかいない
テニスでコントロールがいい人、野球でコントロールがいい人、サッカーでコントロールがいい人、ゴルフでコントロールがいい人といったように、違った分野で別々のコントロールがいい人がいるわけではありません。
世の中には、次の2タイプしか存在しないのです。
「コントロールがいい人」と「コントロールが悪い人」の2タイプ。
▶サービスボックスだけ狙うのは「非効率」
つまり、テニスでボールコントロールが上手い人は、ピッチングをさせても、キャッチャーが構えるミットにズバズバ投げ入れることができるし、サッカーをやらせれば、ゴールの四隅を狙って蹴り込めます。
そういった人は、投げ方や蹴り方や打ち方は、意識しません。
これを意識すると、テニスも野球もゴルフも、何をやっても「コントロールできない人」になってしまいます。
何をやっても「コントロールできる人」は、狙うターゲットに対する空間認知が正確で、なおかつ、蹴ったり打ったりするためターゲットを目視できない場合は、ノールックでアクションする(ボールを見る=集中する)タイプです。
▶限定すると、「ハイエネルギー」が出てこない
陥りがちなのは、コントロールが良くなりたいと願う人は、限定的なコントロール練習をしてしまうこと。
サーブなら、サービスボックスに入ればいいと考えて、サービスボックス限定のコントロール練習をしてしまうのです。
それ以外を狙うと、「サービスボックスを狙う感覚が狂う」などと心配するのです。
しかしこれは、コントロール能力を上げるには、効率的ではありません。
サービスボックスに入れようとすると、それ以上に飛ばすスイングエネルギーも出てきません。
極端な例で言えば、絶対バックアウトしないストロークを打とうとしているプレーヤーは、体はイメージに基づき動きますから、スイングが「縮こまってしまう」のです。
むしろ非効率です。
▶「限定」ではなく「自由自在」がいい
能力を高めるためには、限定ではなくて、自由自在のコントロール力を身に付けようとしたほうが効率的です。
サービスボックス限定ではないからエネルギーも大きくなるし、自由自在だから、ポジションはセンターからもワイドからも、コースもセンターへもワイドへもボディへも狙えます。
たとえば私は毎日のように、窓から見える風景を練習台にして、指差し確認をしています。
ターゲットは、遠くても近くても、高くても低くても構いません。
テニスコートの規格にとらわれず、ターゲットの方向性や距離感に関するイメージを研ぎ澄ませるのです。
フォームなど一切気にせず。
もっと言えば、ラケットを持たずに手で投げてコントロールを磨いても構わないのです。
野球で言えば、グラブトスも遠投もコントロールできるから、塁間の送球も正確になります。
▶「相対性の世界」
サービスボックス限定のコントロール練習は、ダメとは言わないけれど、効率的ではありません。
「相対性の世界」だからです。
サービスボックスだけを狙うテニスプレーヤーは、相対的にもっと近かったり、もっと遠かったりする距離感、あるいはもっと右側だったり、もっと左側だったりする方向性との相対化が図れません。
相対化しないと、何も分からないのです。
たとえば300グラムのラケットは、重いでしょうか、軽いでしょうか?
分からないはずです。
350グラムを試すからそれよりも「軽い」、250グラムを試すからそれよりも「重い」といった相対化により基準が定まり、300グラムの重さが分かるのです。
▶相対化により「基準」が定まる
なので、この世に絶対的な「重いラケット」は存在しません。
同様に、速いボールも遅いボールもありません。
暑いも寒いもないのです。
東京の夏は暑いといっても、小学生のころに授業で習ったアスワンハイダムで知られるアスワンの人たちにとってはどこ吹く風(本日の気温はこちら)。
相対化によって、基準(コントロール)が定まるのです。
料理人は濃い味と薄い味を試す味見をするから、味付けのコントロールができるようになります。
▶「コントロール感覚」は共通
サーブならサービスボックス限定ではなく、自由自在のコントロール能力を高めたほうが、ハイエネルギーだし、正確だし、応用も効きます。
たまに、「あの人、テニスも、野球も、サッカーも、ゴルフも、ビリヤードも、ダーツも上手い!」などといって驚くことがありますけれども、それは上記の理由によります。
もちろん「慣れ」の問題もありますから、すぐに全部できるようになるわけではありませんけれども、「コントロールする感覚」というテーマは共通なのです。
▶「フォーム」ではコントロールできない
コントロールを、「競技ごとのフォーム」で獲得しようと思ったら、まずできません。
テニスで言えば、「狙うコースに前側の足を踏み込む」などと意識している限り、コントロールはむしろ悪くなるばかりです。
料理人が、「味わう時は姿勢をかがめて」などと味見しながら考えると、よく味わえずに味付けのコントロールができなくなるのです。
世の中には「コントロールのいい人」と「コントロールの悪い人」の2タイプしかいなくて、前者(感覚)に属する人はコントロールできるタイプ、後者(フォーム)に属する人はコントロールできないタイプです。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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