マガジンのカバー画像

my favorite movie

23
好きな映画を自由に語ろ
運営しているクリエイター

2024年4月の記事一覧

『ファイト・クラブ』読んだ。

『ファイト・クラブ』読んだ。

映画を見てからの読書だったので、物語の輪郭は把握した上で読み始めた。最初は、この原作を良く映画にできたなぁと感心していたけれど、読了したらまた違った感慨に襲われた。

とにかく、ヤバい小説なので軽い酩酊状態で少しずつ読むことにした。仕事帰りの安酒場で読んでた。

一旦その世界に入れば、勝手に映像が浮かび上がって来るので酔ってるくらいがちょうどいい。いやいや、私などは正気では読めない。

一人の人間

もっとみる
映画『三島由紀夫VS東大全共闘50年目の真実』観た

映画『三島由紀夫VS東大全共闘50年目の真実』観た

私の大学時代にはまだ民青の立て看が残っていた。時代的には新人類などと呼ばれ、シラケ世代の更にあと。日本の青年期の強烈なエネルギーが放出されたあとのあとだった。

祝祭のあとの脱力感と虚無。なにかに真剣に向き合うことが軽んぜられる風潮があったように思う。あくまでもマスコミが作り上げた時代の空気だろうけれど。

そして、バブルが始まり、何だかカオスな時代だった。世の中にはキンキラキンな気分が蔓延しはじ

もっとみる
映画『BLUE GIANT』観た JAZZは一期一会よ

映画『BLUE GIANT』観た JAZZは一期一会よ

前から気にはなってた『BLUE GAIANT』。アマゾンの配信で観た。料理作りながら「音、聴いとこう」と思ったけれど、引き込まれてしまった。

JAZZは、流行りの音楽ではなく一部の愛好家が好むもの。最近の映画の中では、そんな位置づけで語られることが多くなった。『ラ・ラ・ランド』でも好きなものは好き、と時代に背を向けるライアン・ゴズリングが演じる主人公はジャズピアニスト。現在のJAZZに与えられた

もっとみる
『スター誕生/アリー』観た no one is at fault  

『スター誕生/アリー』観た no one is at fault  

ブラッドピット主演の『ファイト・クラブ』の原作を読み始めた。デビット・フィンチャーの映画が、原作の面白さを損なうことなく、ある種忠実にしかも複雑な構造を映像に閉じ込めた作品だったことがわかってきた。

焼き鳥を食べたくなって、赤提灯をくぐり、レモンサワー飲みながら頁をめくってたら、くらくらしてきたので家に帰ることにした。

死に近い者たちの話を聞いたり、人間の素手で殴られて痛みを感じることで生きる

もっとみる