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Humans of Dreamly #04

スウェーデン王立工科大学で学びながら、彼は将来起業することを視野に入れてはいたが、「日本での起業」は思いもしない夢だったと語る。

日本での起業成功の鍵は、自身の持つ「チャレンジ精神」と「冷静な判断力」と考える彼は、殊に日本・香川という地方での起業においては、環境に適応する重要性を強調している。

彼がコンピューターサイエンスを学び経験を積んだ土地は、IT先進国スウェーデン。一方、彼が起業に選んだ土地はデジタル化から取り残された日本の地方都市。

起業当初、スウェーデンのビジネスモデルをそのまま香川県で採用するという提案があったが、彼は冷静に現在の自身の状況を分析。まずは日本でのビジネススキルを向上させる事、日本文化を理解する事を優先したと言う。

・北欧・・・常に国際情勢を注視し、変化を好む傾向
・香川・・・一般的には内向きで、本土から新しいアイデアやコンセプトを四国に持ち込み、変化には慎重な傾向

彼は、このように文化の違いを分析。

そのような環境の違いに適応しながらも、北欧の仕事スタイルを取り入れるため、起業初年度は香川でのネットワーク構築と、ビジネスモデルの試行錯誤に専念した。

多くの日本人起業家が持っているであろうビジネスコネクションを持たない外国人として、地方でネットワークを築くことは非常に困難で、さらにその維持も容易ではなかったということは、想像に容易い。そして、この課題に取り組んでいた時期、ちょうど世界は新型コロナウイルスに見舞われ、新たな突破口を探る必要性に迫られる。

結局のところ、新型コロナウイルスの流行により、当時の状況に合ったアプローチが必然的となり、また現在のDreamlyという組織の形を作り上げる契機となり、良い変化であったと彼は振り返る。


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