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Humans of Dreamly #01

「日本ではちょっと変わった人生かもしれません」

彼は、5歳で父親からコンピューターを譲り受けた。
5歳の少年にとってそれは、探究心・好奇心を掻き立てる最高のオモチャとなる。追求したいことはとことんやる、そんな性格が功を奏し、幼くして彼はコンピューターオタクとなったのだ。

壊れたら自分で修理もするし、小学校に上がる頃には、学校のネット環境の脆弱さを指摘し、ちょっとした悪戯をするほどの知識を持ち合わせていた。「ギーク(Geek)」という言葉がシックリくるのかもしれない。

その少年の知的探究心は、コンピューターに留まらず、本や漫画(もちろん日本のアニメにも造詣が深い)、歴史・宗教・経済と、多岐に渡っていった。「読み漁る」という表現を、ラーシュ自身使って(外国人とは思えない語彙力)この当時を振り返っている。

そして14歳となった探求少年はプログラミングを学び出し、15歳の頃には、学友らと共に200名規模の「e-Sportsフェスタ」に参加。イベントの段取りや、売り上げ・現金管理まで任されていたらしい。

報酬制のお小遣い制度

これがかなり役立ったと、当時を振り返る。
実務を積みながら学んでいくという起業家に必要な経験を、たくさんさせてもらったようだ。

「未来の時間価値を最大化することができるし、起業へのハードルも下がるでしょ」

なるほど。日本にも将来を見据えた習い事を子供にさせる親はたくさんいると思うが、より実務的な経験の方が効率的とも言える。起業家のタネは幼い頃から蒔かれていた。

そして彼は、スウェーデンの徴兵制の元(2010年に廃止されていたが2018年にロシアの脅威に対応して復活)1年間軍隊に属し、多言語大学で学んだ後、23歳の時、「スウェーデン王立工科大学」に入学する。

ここでの経験・学び・出会いが、起業家ラーシュを作り上げていく。

続きは、#02で。⇩