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加速する「オルタナティブ」シフト

vol.24

「再生可能エネルギー」「ビヨンドミート」など、環境への配慮から「オルタナティブ(代替)」がキーワードになっていますが、新たに「代替コンクリート」に注目が集まっています。

〈TABI LABO / 2023年8月7日〉

なぜなら、建築活動世界の年間CO2排出量約40%を生み出しており…、現状だと2060年までに世界の建築物の床面積は2倍になると推定されているからです…

そのため、プラスチックゴミのリサイクル材貝殻など、カーボンニュートラルな代替素材が生み出されており、最近では、イースト・ロンドン大学の研究チームが新たに「シュガークリート」を開発。

これは、砂糖の樹液を抽出した後に残るサトウキビ繊維「バガス」を活用した代替コンクリートなのですが、環境面品質面共に期待大だと言われています。

環境面では、毎年6億トンも出るバガスを有効活用でき、CO2の削減に大きく寄与できる。

シュガークリートを従来のレンガ産業で代替すると、世界のCO2生産量の3%に相当する1兆800億トンのCO2が削減できる可能性があると試算されています。

もっとも環境意識の高い方からすると、バガス自体は日常において食品容器紙袋キッチンペーパーポケットティッシュなどに使用されていることはご存知でしょう。

一方、コンクリートにした時の強度に不安を感じる方は多いのではないでしょうか?

しかし、シュガークリート同等の強度を誇るだけではなく、硬化時間が最大28日間かかるコンクリートに比べ、たった7日間に短縮されるのです。

また、コンクリートブロックよりも4〜5倍軽くコストも大幅に削減できるとのこと。

実用化が進めば、未来の地球に向けて大きな希望の種になっていくでしょう。

3年前、人工物の総量約1兆1,000億トンに達し、地球上の生物の量を上回ったというニュースが世界を駆け巡りました。

さらに、このままのペースでは、20年後には人工物量が生物量の3倍近くに達すると見られています。

増え続ける人工物の中で、もちろん抑制していくことも大切なのですが、いかに環境に配慮した代替物を開発・実用していくかがカギを握るでしょうね。

私自身としては、せっかく生み出された希望の種を少しでも多くの方々に知っていただけるように、微力ながらnoteを通じて発信していきたいと思います。

より心地よい未来が広がると良いですね。

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