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ブームとは1点に単純化すること

vol.32

ここ最近のブームといえば、「サウナ」がその1つに挙げられるかと思います。

「サウナ」と聞くと皆さん、付随してある言葉を思い出しませんか??

そうです!

ととのう

ですね。

サウナの効能を象徴的に表している言葉として世間では認識されています。

…一方…、実際にサウナに行く人たちの目的を見てみると意外なことが分かります。

「CREAKS」が運営するサウナプラットフォーム「サウナーチ」の8月に公表した『サウナの利用目的についてのアンケート』の結果がコチラです。

サウナーチ

画像の項目が分かりにくいので、上から順に

45人…人付き合い・交流
15人…インスタなどSNS投稿
74人…美容・健康・ダイエット
158人…リフレッシュ(ととのう)
8人…その他

となります。

この結果から分かる通り、「ととのう」ことを目的にサウナに行っている人は最多(52.67%)であるものの、半数近くの人がそれ以外を目的にしているのです。

〈AMP / 2023年8月26日〉

恐らく、ブームに乗っかって「サウナ=ととのう」という認識でサウナに通っている人も多いと思いますので、ブーム前はもっとサウナの目的は多様だったことが予想されます。

ここでポイントとなるのが、ブームのつくり方です。

マーケティングの世界では「1アド(広告)1メッセージ」ということが徹底されます。

つまり、1つの広告(宣伝)において言いたいことをいかに1点に集約するか

高度情報化社会の今の世は、生活者からすると情報の洪水の中で生きているようなものです…

そんな中でアレコレ伝えようと思っても情報量が多いと避けられますし、伝えたとしても相手の頭に残りにくくなってしまいます…

サウナもいろいろな魅力があり、本当は全部を伝えたいと思っても、まずは「サウナ=ととのう」という風に単純化することで、拡散しやすくなるわけです。

ブームのつくり方=思い切った単純化(1点に集約)

…ただ、それをジレンマに思う人も多いことも事実です…

一方でそうした多面的・多層的な魅力を持つものだからこそ、最初は単純的に捉えられたとしても、「へぇ〜こんな面もあるんだ!」とか「いやいや…想像以上に奥深いですなぁ〜!」など、ユーザーを飽きさせない面もあると言えます。

ですから、単純化に対するジレンマを持つ場合は

単純化(1点に絞る)→深度化(多面性・多層性の公開)

というブーム(からの定着)の法則を頭に浮かべると、今は「ファーストステップだから」と心を落ち着かせることができるかと思います😊

実際、ブームを起こすこと、定着させること、これは熱烈なファンの協力が必須になります。

せっかく単純化してマーケットが広がろうとしているのに

「これはそんな単純なものではない!」「にわかは去れ!」

となると、ブームになる前に萎んでしまう可能性が高い…

本来、ブームになることで一番恩恵を受けられるのは熱烈なファンのはずなので、これではもったいない…

例えばスポーツなら、マーケットが広がることで、テレビ放送が増えたり、競技人口が増えることでより有能な選手が集まったり、その競技が楽しめる施設が増えるなど、たくさんのメリットが生まれます。

ですから、熱烈なファンがにわかを否定してしまうというのは…

将来、何倍、何十倍にもなる可能性のある株を所有しているのに、その企業の株価が上がるたびに、ネガティブな情報を流して下落させようとする行動に近いのかもしれません…(汗)

ということで、どの分野でも「にわか=金の卵」と思うことが得策でしょう😊

さて、話は変わりますが、本日ついにラグビーW杯の日本初戦が行われますね〜

今大会はいろいろと難しい面もあるかと思いますが、しっかりとエールを届けたいと思います!

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