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「昭和のヤンキー」が観光資源に

vol.71

昨日は「学校教育」についてお話ししましたが

最近はインバウンドの新しい楽しみ方として「昭和の学校」に注目が集まっています。

千葉県君津市では、昨年11月に昭和の時代を再現した「日本の田舎の学校体験」がスタート。

〈ITmediaビジネスオンライン / 2024年2月24日〉

サービスを提供するのは、運動会の企画・運営と、廃校キャンプ場を運営する「株式会社運動会屋」

この昭和の学校体験は、同社が管理する廃校キャンプ場「CAMPiece君津」で提供しています。

当時の面影をそのまま残した廃校を活用し、参加者学ランセーラー服に着替え授業を受ける

教師役プロの役者を起用していることもあり、リアリティ抜群です〜♪

コンテンツとしては

●朝のホームルーム
●日直
●書道や歴史の授業
●給食
●運動会

などの体験ができ、最後は卒業証書が授与されるとのこと。

しかも、極め付けは

★他校から攻め込んでくるヤンキー
★バケツを持って廊下に立つ

という “昭和の学校あるある” の演出も用意されているようです(笑)

他校の襲来は、まさに『ビーバップハイヒール』『スクールウォーズ』の世界観…

中高年世代は興味津々になる方も多いのではないでしょうか〜?

もちろん、インバウンド向けサービスといえど、日本人でも参加はOK

料金が、大人(13~60歳)が3万円子供(6~12歳)が1万円とちょっとお高いこと、そして言語が英語となることだけ、ご注意くださいませ。

ちなみに企画・運営している運動会屋によると、このサービスを考案した背景には、「日本文化を体験したい」という外国人のニーズの高さを感じたからだそうです。

代表である米司隆明さん

「主力事業である運動会の企画・運営海外向けにも展開した中で、現地の人たちが喜んで参加する姿をこれまで数多く見てきた。日本独自の学校生活の体験も外国人には新鮮に映るのではないかと考えた」

と、誕生までの経緯を語っていらっしゃいます。

以前、【「インバウンド」のインパクト】という記事で、北九州市のド派手なヤンキーファッションが、世界的コレクション「ニューヨーク・ファッション・ウィーク」で披露された話に触れましたが

昭和のヤンキーが持つ唯一無二の個性は、外国人観光客を惹きつける魅力的な価値なのでしょう。

グローバルローカルを掛け合わせた「グローカル」な視点が観光商業にとってキーポイントになりますが、ではでは、令和の「ローカル(日本らしさ)」って何だろうという探求が重要なのかもしれません。

日本文化というと、過去の発掘に頭が行きがちですが、今を丹念に読み解くことが、将来世代のための種まきにもなる。

昭和の時代を楽しむ今のように、今の時代を楽しむ未来へのヒントを見つけたいと思う、今回の事例記事でした😊

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