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「マーケティング」があなたを救う

column vol.977

昨日は「リスキリング(学び直し)」について触れさせていただきましたが

一体何を学んでいくことが良いのでしょう?

『NIKKEI STYLE』「NIKKEI リスキリング」というサイトを運営しているので、ぜひぜひそちらを参考にしていただきたいのですが

〈NIKKEI リスキリング / Webサイト〉

【Udemy人気講座ランキング 業界別トレンドが見える】という記事はとても参考になりました。

〈NIKKEI リスキリング / 2023年3月29日〉

今、どんなスキルが「学びたい」と選ばれているのか?

早速、ランキング結果について見ていきましょう😊

「DX」関連が人気。23年は「AI」に注目!

NIKKEIリスキリングでは、アメリカ発のオンライン学習プラットフォーム「Udemy(ユーデミー)」の国内運営を担うベネッセコーポレーション

法人向けの「Udemy Business」を利用する国内企業約1000社の受講データ集計を依頼。

そこで、22年の業界別人気TOP5が明らかになりました。

全業界の総合ランキングはこちらです。

NIKKEIリスキリング

上半期通年でいずれも1位となったのは「今日から始めるデジタルトランスフォーメーション!テクノロジーの仕組みからデータ活用基盤のつくりかたまで」という講座。

「DX」の基本的な意味や、AIIoT(あらゆるモノがネットにつながる)などのテクノロジーの仕組みを丁寧に解説し、DXに必要なIT基盤の作り方DX施策の考え方まで幅広くカバーする講座とのこと。

ベネッセコーポレーションUdemy日本事業責任者の飯田智紀さん

DXのリテラシーを高める講座は業界、役職を問わず人気

と仰っています。

ちなみに、23年高度な対話AIとして話題になっているChatGPT関連の講座人気が急上昇しているようです。

〈NIKKEI リスキリング / 2023年4月5日〉

当初は海外で制作された英語による講座のみだったのですが、「英語でもいいのでいち早くキャッチアップしたい」と受講が殺到。

最近はIT批評家の尾原和啓さんの講座など、日本語の講座も充実してきているとのこと。

さらに、今後は脱炭素などグリーン・トランスフォーメーション(GX)関連の講座への関心も高まるだろうと予想されています。

「リスキリング」が進んでいる企業の特徴

ちなみに皆さんの企業では「リスキリング」が進んでいるでしょうか?

同じ業界でも進んでいる企業そうでない企業があるそうです。

では、一体どこに差があるのでしょうか

飯田さんによると「上手く社内マーケティングを仕掛けられるかどうか」が大事とのこと。

どんな組織にもオンライン学習コンテンツを使い倒す人、講座を受けて何かしら目覚める人って必ずいるんです。そういう『ラーニングヒーロー』に光を当て、その人たちを取り上げた記事を社内のコミュニティで共有したりしている企業さんは、上手くいっているようです。

なるほど、なるほど。

社内でリスキリングへの認知拡大・興味喚起・行動変容をどう仕掛けていくのか。

ここにカギがあるということですね。

そういえば、先ほどのランキングの中に「3分で1発OK!社内プレゼンの資料作成術」が上期の4位、年間の5位に入っていました。

いかに自分の理想周りにも、上司にも良いと感じてもらえるか。

そのための資料づくりというのは重要です。

私はマーケターとして日々クライアント企業に説明するためのプレゼン資料をつくり続けていますが、確かにその技術は社内のコンセンサスをとるにあたっても発揮されていきます。

マーケティング業界のみならず、日々プレゼン資料をつくり続けている方は、それはどの業界でも活用できるポータブルスキル(汎用性のある技術)ですので、研鑽を積んで間違いないと思います。

磨き上げれば、もしかしたらUdemyで先生を務めることもできるかもしれませんよ〜

人気講座を見ていくと、新たに自分が取得しなければならないスキルやノウハウを知れるだけではなく、自分が築き上げてきたものをどう活かしていくかも見えてくるはずです。

NIKKEI リスキリングの上記2つの記事では、業界別のランキングも紹介されていますので、ぜひそちらも参考にしてくださいませ。

マーケティングは「好きにさせる」技術

マーケティングの知識は、もちろん社内のコンセンサスがとれるだけではなく、対外的にも力を発揮してくれます。

BtoB企業のマーケティング支援を専門に行うシンフォニーマーケティング社長で、経営者向けの講演も多く手掛ける庭山一郎さんは、「マーケティング」について

もうける科学

と定義されております。

〈NIKKEI リスキリング / 2023年3月15日〉

庭山さんBtoBの視点で記事を書いていらっしゃいますが、BtoCであっても同じなのは「お客さまに自社のこと、自社商品のことを好きになってもらう」こと。

先ほどの社内マーケティングの話も、自分の考え(理想)に対して賛同してもらう(好きになってもらう)ための話でしたね。

まずは、商品を売るためにどんな工夫があるか考えてみたいと思います。

まずパッと浮かぶのは値引きですね。

しかし、値引きすればするほど価値が下がる恐れがあります。

そこで、マーケターは「付加価値」に目を向けます。

例えば、100円のコーラ「1000円」で売るためにはどうすれば良いかと考るのです。

アイデアの1つとして、子ども向けの職業体験イベントを用意するというのはいかがでしょうか。

お子さんをサポートしながら楽しくオリジナルコーラをつくっていただく。

その体験も含めて1000円で販売するのです。

愛するお子さんが笑顔満開でつくったコーラ

少なくても普段売っている100円のコーラとは全く価値が異なるはずです。

さらに、一度良い思い出が親子で定着すれば、それが情緒的価値となり、そのブランドへの愛着が続くでしょう。

お菓子でも何でも良いのですが、その商品を見ると「家族との思い出」が頭に浮かぶものはありませんか?

そうした情緒的価値も含めてさまざまな付加価値戦略的に定着させていくのがマーケティングなのです。

リーダーこそ「マーケティング」を学んで欲しい

他にも、レモン水を普段飲んでいますでしょうか?

あまり「毎日飲んでいます!」という方はいらっしゃらないのではないでしょうか?

そんな中、昨日タレントのMEGUMIさん「20歳から人は酸化(老化)が始まる。レモンはアルカリ性だから毎朝(アンチエイジング)飲んでいる」とテレビ番組で話していらっしゃるのを観て

「きっとレモン水を毎日飲む人が増えるだろうな」

と感じました。

なぜなら、ただのレモン水が「アンチエイジング・ドリンク」という付加価値を纏ったからです。

こういった付加価値を戦略的に生み出し、お客さまに定着させていく。

まさにマーケティングとは「売れる仕組みづくり」なのです。

無理をして営業、販売しなくても、自然と売れる状態をつくっていく。

その本質は価値を高めること。好きになってもらうための技術です。

経営者ほど、この技術を学んでいただきたいのですが…

庭山さんによると「欧米企業の経営層に比べて、日本企業の経営層はマーケティングを体系的に学んでいる方がほとんどいない」そうです…(涙)

そう考えると非常にもったいない…と思いますし…

逆に考えれば、この国ではリスキリングの重要項目に選ばれていく余白があるとも言えますので、マーケターとしてはこの先が楽しみです。

ちなみに、マーケティングはもちろん社内の求心力にも活用できます。

社員がどうしたら自社をもっと好きになってくれるのか?

自社の付加価値を高め、社内外から好きになってもらいたい。

そんな経営者の方が増えていきながら、それぞれの会社でマーケティングの技術が活用されていく。

少し大仰に言えば、ビジネスパーソンのあらゆる悩みを解決する一助に役立つはずです。

「まぁ、そうかもしれないね」と学んでみようとする方が少しでも増えることを願って、私は相も変わらず日々スキルに磨きをかけたいと思っております😊

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