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文章に「感情」を宿す

column vol.1121

昨日は「書くこと」について語りましたが

もう1つ言及したいのが「文章」によるジェネレーションギャップについてです。

顕著なのが、句読点

LINEチャットなど、会話型の文章では若い世代は「。」を使わないことがスタンダードになっています。

むしろ、使うと「相手が怒っている」と感じるらしいのです…

私もバリバリ「。」を使っていましたが…、若手社員から「あっ、池さん、怒っちゃったのかな…?」と思わせてしまっていたようです…(汗)

例えば、何か提案された際

分かりました、そちらで進めてください。

とチャットで書くと

きっと、あまりよろしくないのだけど…、まぁ任せるよ…

という感じで相手は受け取ってしまっている…

でも、確かに

「分かりました、そちらで進めてください😊」
「分かりました、そちらで進めてください〜」
「分かりました、そちらで進めてください!」

といったように絵文字記号がつくと、より賛成している感が出ますよね?

当社の場合は、同じ世代でも女性社員は若者スタンダードにフィットしているのですが、おじさん陣は…ちょっとフィットしていなかったようです(笑)

幸い、仲間のおじさんたちがいたので、若手も「あっ、きっとこの世代の男性は『。』を使うのが普通なんだな」と思い直してくれたようです…😅

また、絵文字や記号を使わずとも、若手同士だと句点を使わずに会話が進みます

Aさん:最終データって、クライアントから送られてきたっけ?
Bさん:えーっと、まだかな
Aさん:じゃあ、私聞いてみるね
Bさん:ホントー、ありがと

これは句点をつけてしまうと、「会話を終わらせたい」という意志を感じてしまうからだそうです。

手紙メールでやり取りしてきた私のような中高年世代と、LINEチャットのような会話型ツールでやり取りしてきた若手世代バックグラウンドの違いが原因なのでしょう

一方、若い世代からのオンライン匿名チャット相談を受けるNPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星さんは、あえて句点を効果的に使っていらっしゃいます。

例えば、

そうだったんですね。。。。。。

と書くと、共感性が生まれてくる。

〈AERA.dot / 2024年1月21日〉

「。」も使い方によって、全然感じ方が異なりますね〜

大空さんは、こうした文章における若者の心理をこのように分析されています。

チャット相談には声色などの非言語情報がなく、感情の変化や揺らぎはチャットの文字に目を凝らし、読み取るしかない改行なしの長文で思いの丈を書いてくる人は「かなりいろんな思いを抱えておられるな」とか、句点が多い人「相手のことも少し気遣いながら話をしておられるんだろうな」など、そこからパーソナリティーの側面を判断することもあります。

なるほど〜

アラフィフ世代の私は、大学生の時に初めて携帯電話(ガラケー)を持ったぐらいなので、社会人になるまで文章でのコミュニケーションはメインではありませんでした。

一方、若い世代は子どもの頃からLINEなどで友達とやり取りしているわけです。

もしかすると、会話よりも文章でのコミュニケーションが多いかもしれない。

会話だったら、声色語気顔の表情身振り手振りから相手の感情を読み取れますが、文章だとそうはいきません。

そこで、よりお互いの感情を確かめ合えるような文章表現になっていったのでしょう。

大声「美味しい」柏手で打ちながら言い放てば、「凄く気に入ったんだろうな」と相手に伝わりますが

美味しい

だけだと伝わりません。

でも

美味しいーー!!!!!(驚)

なら、感情が伝わるわけです。

感情が読み取れる文章を書く

リモートワークが増えているこの時代は、まさに感情が伝わる文章が今まで以上に必要になるのかもしれません。

こうした傾向は、noteを書く上でのヒントにもなりますね😊

今後も想いが伝わりやすいような文章表現を考えていきたいと思います。

(↑あっ、これ、怒っていないですよ〜)


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