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#恋バナ
小雪舞う古都にて⑤”初詣”:私小説「クラブ活動と私」
小雪の降る中、ダブルデートのような八坂神社への
下見を無事(?)終えたオレ達4人。
そして迎えた12月31日、大晦日。
♪~~
口笛が聞こえる。
高らかに鳴り響く”ゼビウス”のファンファーレ。
金田が迎えに来たらしいな。
アイツはいつも、ウチの前を自転車で通る時は
挨拶がわりにあの口笛を吹いていく。
少しはご近所のことも考えろよな、その口笛。
もう夜も9時前なんやぞ。
「おう、上ちゃん!行
小雪舞う古都にて④”温もり”:私小説「クラブ活動と私」
映画観賞を終えいよいよ八坂神社に向かう
オレ(上村 博昭)、金田と小塚、松川両先輩の4人。
アーケード商店街を出ると外は小雪がちらちら・・・。
四条通りに出ると空はどんよりとしていて、
時折小雪が風に乗って舞っていた。
「うぅ~、さっぶぅ~。」
あまり厚着をして来なかったため、この天候は
なかなかオレには堪えた。
「ホワイトクリスマスかぁ。」
松川さんがつぶやく。そう言われればそうだ。
「まだ
小雪舞う古都にて③”思惑”:私小説「クラブ活動と私」
二年参りの下見に偽装されたダブルデート計画。
冬の京都に降り立つ男女4人は、何故か目的地の
八坂神社に背を向けた。
四条通りを八坂神社とは逆方向に下っていくのは
オレ(上村 博昭)とその幼馴染・金田、そして2人の
先輩、小塚さんと松川さんだ。
今日は八坂神社へ行く前に映画を観に行くことに
なっていた。途中通りを左に曲がり、アーケード
付きの商店街へと進んでいく。
冬休みに入っているせいか、それ
小雪舞う古都にて②”憧憬”:私小説「クラブ活動と私」
小塚先輩の提案で決まった創作部総出の二年参り。
そして下見にカモフラージュされたWデート計画。
目指すは京都、八坂神社・・・?
「お待たせ~。」
集合時間から少し遅れて、松川さんが隣りの
ホームからやって来た。
オレ(上村 博昭)や金田、小塚さんの3人はそれぞれ
最寄り駅から割と近くに住んでいて交通の便もいい。
対して松川さんは電車やバスを使うにもそれなりに
時間の掛かる所に自宅がある。
通学
小雪舞う古都にて①”計画”:私小説「クラブ活動と私」
♪~~
口笛が聞こえる。
高らかに鳴り響く”ゼビウス”のファンファーレ。
金田が迎えに来たらしいな。
アイツはいつも、ウチの前を自転車で通る時は
挨拶がわりにあの口笛を吹いていく。
無駄に上手いんだよなぁ、あの口笛。
「おう、上ちゃん!行こか。」
オレは上村 博昭、Y高の1年生だ。
で、コイツは金田 誠。
近所に住んでる幼馴染で親友、いや腐れ縁かな。
小学生の間は金田の親父さんの仕事の
クラブ活動と私#12:𝐻𝑎𝑝𝑝𝑦 𝑏𝑖𝑟𝑡ℎ𝑑𝑎𝑦 to 女子
《これまでのまとめ》
※前回までのおはなし?※
うちらの学年、男子>女子
先輩と後輩、女子>男子
歪な部員数にもなると、不思議な習慣も…?
創作部にはいつの頃からかとあるイベントが
度々発生するようになっていた。
女子部員のお誕生日になると、男子部員が
お金を出し合ってプレゼントを贈る、という
バレンタインデーのようなイベントだ。
創作部内は自然といくつかのグルーブに
分かれている状態だ
クラブ活動と私#10:初夏の夜の夢 -ユーレイに魅入られて-
※前回までのお話※たまには部室で活動してみる?
これまでのお話はこちら。
前日譚的なものはこちら。
私にはひとつクセがある。
ふいに職場などで誰かと目が合った時、
「どうかしました?何かご用でも?」
といった風に首を傾げる仕草をするのだ。
これが何やらパートのオバおねえさん方からは
「可愛い」と思われてた時期があり、そこから
何がどう拗れたのか”オネェ疑惑”にまで発展した。
・・・何でそ
クラブ活動と私#7:ビリヤードとトライアングル
※前回までのあらすじ※我が幼馴染にして盟友”K君”。
彼の現れる所には、嵐が巻き起こる・・・。
K君に関する記事はこちらからどうぞ。
新入部員についてはこちら。
新学年最初のイベント、花博への遠足も終わり
ひと段落したゴールデンウィーク開けのある日。
いつも通り部活帰りに途中下車し、最初に
向かったのはビリヤード場。
私の世代は中学の頃に映画『ハスラー2』が
公開されたり、漫画『ブレイクシ
クラブ活動と私[番外編]:八坂神社と私#3
※前回までのあらすじ※みらいへと かえるえいがを みるために
あなたのとなりに すわりたいけど
らんべるく(字余り)
策謀渦巻く”地獄の椅子取りゲーム”を終え、
八坂神社を目指し四条通を行く高校生の男女4人組。
情熱的なエキゾチック風美人、氷子さん。
おっとり和風美人の才女、玉ちゃん。
ちょっぴり
クラブ活動と私[番外篇]:八坂神社と私#1
先頃、八坂神社がSNSなどで話題に上がった。
マナーの悪い観光客とタチの悪いツアーガイド、彼らを擁護するレイシストばりのインフルエンサーと、ここぞとばかりにそれらを叩く”自称”正義の人たち。
むなしい。むしろアホらしい。
私から言えるのは「そこは私にとっては思い出の場所だからくだらない事で汚さないでくれ。」それだけである。
私が高校時代に所属していた『創作部(詳細は冒頭のリンクへどうぞ)』では